今日実習地である土地に移動した。
私の主担当の科目実習ではないが、年上部下(元管理職)が絶対に行きたくないとわがままを言った。
一回り以上年上の部下に鞭打って病院実習に行かせるつもりはなかった。
責任者の私が交代するのは周囲からの批判もあるとかもう一人の年上困ったちゃん部下に言われた。
正直言って私だって行きたくなかったが、元管理職部下が退職も辞さないと言い出し収拾がつかない状況だから引き受けた。
病院実習はハードなので、私も自信がない。
アラフィフであちこち不調で頭もついていかない。
若くて身体も頭もぴんぴんした教員ではないので、学生に不利益だと思うけれどとにかく教員不足だから行かざるを得ない。
看護大学の教員なんて、大学教員じゃないなとつくづく思う。
愚痴はこのへんにして、
1週間ほど滞在するこの街は都心から電車で1時間と少し、
駅を降り立ち、
風光明媚、ちょっとレトロな街並み、お団子屋さんや本屋さんや喫茶店があって、
とても気に入った。
思わず通りがかりの不動産会社の窓に貼られた賃貸情報を見入ってしまったほどだ。
商店街を歩きながら、白髪頭を何とかしようと予約していないがダメ元で入った美容室、
気さくな店主が今この時間だけ空いているとのことで受け付けてもらった。
ひっきりなしに話かけてくるので正直に、惑星大学、火星大学と単身赴任をして、
今は引っ越しがしんどくてホテル暮らし、でもこの街に降り立ちすごく気に入ったと話した。
すると店主に褒められた。
「ポジティブって良いですね。私は親の関係で都心からこの街に戻ったけど、結構後悔した。東京みたいに遅くまで遊ぶ場所がないし。でもお客さんは色々な場所に転勤するのを面倒くさがらずに、それどころか新しい場所を気に入るんだから」
繰り返し褒めてくれるので、商売上手と思うよりも、本気でこの店主が言ってくれているのを感じた。
私が長続きしなくて、移動している、ただそれだけだけど。
物事の受け止め方はそれぞれ違うから、寅さん的に転々とする私の生き方を褒めてくれる人もいるんだと驚き、嬉しかった。
そして、宿に着いて、
久々の素敵なお部屋とセミダブル以上の大きなベットが嬉しい。
全国旅行支援が延長してくれたおかげで、安価に温泉まで入れるなんて嬉しすぎる。
何しろ今の職場に移り、ここ1月以上、おばけがでるんじゃないかというようなビジネスホテルに泊まっていて、
シングルベットのマットレスが硬くて、部屋が狭くて、窓からはマンションの部屋がご対面でカーテンも開けられずでリラックスできない。割引やらクーポンやらで実質1,000円で宿泊させていただいているのとホテルのスタッフがとても親切なので、文句は言えないが。。。
だから、今日からの宿に感動。。
人生捨てたものではないなと思ってしまった。
なんて単純な私。