介護老人保健施設における医師の配置・役割とは

先日も書きましたが、私の実家の父も老健で意識がなくなているのを夜間のスタッフが発見し関連病院に搬送し亡くなりました。

老健では非常勤の医師が常駐しているところばかりではありません、夜勤のスタッフも時間帯で非常に少なくなります。

確かに、リハビリにより日常生活に近づけ退所される要介護者もいますが最悪、私の父のような要介護者もいます。

このことを介護カウンセラーの私の体験談として頭の隅に置いて見てください。

 

医師の常勤が義務づけられている介護老人保健施設

介護老人保健施設(老健)では入所定員100あたり最低1人の医師が常駐し、利用者の医療ケアや健康管理、緊急時対応などを行うことが義務づけられています。

 

特別養護老人ホーム(特養)と人員は一体制で大きく違う点のひとつがこのポイント。特養では医師の配置は義務づけられているものの非常勤でも可能なため、実質施設で診察などを行うのは週に2回程度という場合もしばしば。一方、老健であれば常勤で医師がいますので利用者の状態などをこまめに把握した上で医学管理を行うことが可能となります。

また、老健に配置されている医師の半数近くが内科医。健康管理に欠かせない口腔ケアを担う歯科は、提携医療機関からの往診により対応しているところがほとんどです。

 

老健の医師が担う役割とは?

 

チームでの介護・看護・医学ケアが求められる介護現場のなかでも、老健はリハビリテーションなどを中心にサービスが提供されることから医師のサポートは欠かせません。病院の医師と違い、老健の医師は看護・介護チームのコーディネーターとしての役割を担うこととなり、適切なケアを提供するためには大切な存在です。

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老人保健施設における医師の役割

·       健康管理(回診・栄養管理・感染症対策など)

·       定期健康診断・予防注射など

·       薬の処方

·       入所判定の補助

·       リハビリ・看護ケアの指示・アドバイス

医師にしかできない診断・治療はもちろんのことスタッフに指示を行い、連携がスムーズにできるように管理していくことができてこそ、老健の〝専門性の高いリハビリを提供する〟という役割が実のあるものとなるのです。

 

多くの利用者が老健の医師とは別にかかりつけ病院で主治医を持っていることがほとんどですので、健康状態や服薬管理、検査データなどの情報を主治医と逐一連絡しあうことも大切な仕事のひとつ。あくまでもリハビリ期間を過ごす場所ではありますから、利用者の自立を促すための医療であることが病院の医師とは大きく違うところです。

しかしながら、最近では超高齢化が進み施設での看取りケアに対するニーズも高まっています。それに伴い、老健でも利用者ニーズに応じてターミナルケアを行うところも少なくありません。

病状の変化をしっかりと把握し、本人や家族にとって悔いのない最期のときを過ごせるような緩和医療・ケアの実施や家族への説明、死亡時刻や死亡後の確認、手続きなども今後ますます老健の医師に求められる役割となってくるでしょう。

 

 

 

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   介護専門カウンセリング   岩間 こずえ

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