私の場合は、断然池袋駅ですが・・
なぜ新宿駅で「迷う」のか
1日364万人をさばけるワケ
ITmedia ビジネスオンライン 3月23日(水)
新宿駅を一度でも利用したことがある人に、お聞きしたいことがある。
「駅で迷ったことはありませんか?」と。
多くの人が「迷ったことがある」と答えるはず。
いま「多くの人」と書いたが、本当は「ほとんど」いや「全員」と思っている。
ホームがいくつもあって、たくさん人が利用していて、迷路のようにややこしくて。
そんな“迷宮”のような駅で迷わないはずがない……と思っていたら、「新宿駅で迷うことはない!」と豪語する人にお会いした。
『新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか』という本を書かれ、昭和女子大学の環境デザイン学科で教鞭をとられている田村圭介さんである。
「えー、本当に迷わないの?」と思ったのは、記者だけではないはず。
というのも、新宿駅を利用する人は1日に約364万人もいて、その数はギネス世界記録に認定されている。
364万人と聞いてもピンとこないかもしれないので、都道府県を例にすると、人口10位の静岡県(375万人)とほぼ同じ。
新宿駅は大きな事故もなく、静岡県民を毎日さばいていることになるのだ。
新宿駅を一度も利用したことがない静岡県民からは「そんなにえーかんの人が利用する駅にはいけーない」といった言葉が飛んできそうだ。
翻訳すると「そんなにたくさんの人が利用する駅にはいけない」である。
話がややそれてしまったが、それくらいたくさんの人が利用しているのである。
そんな駅で迷わないはずがないと思っていたら、田村さんからこのような言葉が返ってきた。
「1日に364万人もの人をさばくことができる駅……だからこそ構造はきちんとしているんですよ」と。
考えてみれば、新宿駅の構造なんて考えたこともなかった。
駅を利用するときにはスマートフォンを片手に「こっちの道かな。あっちの道かな」とつぶやきながら、目的地に向かう(注:歩きスマホではありません)
。誰かと一緒のときには「お前に付いていく。任せた」と言って、何も考えずに後ろを歩く。
そんな人間でも構造さえ理解すれば、もう迷うことはないのだろうか。
田村さん……いや、田村先生、教えてください、新宿駅の構造を。
生徒は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
●新宿駅の構造を示す地図がない
土肥: いきなりですが、「自分は方向音痴ではない」と思っているんですよね。
というのも、街中で迷うことはほとんどないから。
でも、新宿駅を利用するときには必ずといっていいほど「迷う」。
月1~2回くらいしか利用していないので、全体像を理解するのが難しいのかもしれません。
そんな“迷宮”のような新宿駅でも、田村先生は「駅の構造を理解すれば、迷うことはない」とおっしゃっているそうですね。
ズバリ、お聞きしたい。
新宿駅の構造ってどうなっているのでしょうか?
田村: 「オレも迷う」「ワタシも迷う」といった声をよく聞いていたので、新宿駅の端から端まで歩いて調べました。
新宿駅の構造がどうなっているのかを。
そこで、びっくりしたことがありました。
それは、新宿駅の構造を示す地図がなかったこと。
土肥: えっ、本当ですか?
田村: はい。各電鉄会社は自社で管轄している駅の地図はつくっています。
でも、それ以外の地図はつくっていないんですよ。
つくっているかもしれませんが、公表していません。
土肥: 考えてみれば、新宿駅は鉄道会社が集まってできているのではなく、それぞれの会社が「隣接」しているので、全体の構造を示す地図がないのかもしれません。
田村: 新宿駅の特徴のひとつに、「新宿」と付く駅が10もあるんですよ。
「新宿駅」「西武新宿駅」「新宿三丁目」「東新宿駅」「新宿御苑駅前」「西新宿駅」「西新宿五丁目駅」「新宿西口駅」「新線新宿駅」「南新宿駅」――。
これに加えて、例えば「新宿駅」ひとつとっても、JR東日本、東京メトロ、都営地下鉄、小田急線、京王線にそれぞれ「新宿駅」があります。
新宿駅は地上2階、地下7階の重層構造で、この中をJR各線、東京メトロ(丸の内線)、都営地下鉄(新宿線、大江戸線)、京王線が通っています。
このように話しているだけでも分かりにくいので、ドイさんのように迷う人がたくさんいても不思議ではないかもしれません。
土肥: 不思議ではありません。
迷う側からすると、迷ない人のほうが「不思議」。
●JR新宿駅の構造はシンプル
土肥: 下の図を見ていただけますか。(省略)
これは「新宿駅」の地図ですが、ゴチャゴチャしていて、何が何だかよく分かりません。
田村: 普段利用されていない人にとっては、この地図を見ると「やっぱり、新宿駅は複雑だなあ」と感じられるかもしれません。
JR新宿駅のプラットホームは1階部分に、8面16線もありますからね。
ただ、この地図は上が西で下が東なんですよね。
だから分かりにくい。
土肥: どういう意味でしょうか?
田村: 山手線の地図を広げてください。
池袋駅―新宿駅―渋谷駅は縦に並んでいますよね。
つまり、線路は南北方向に走っていて、プラットホームも線路に平行に並んでいます。
ということは、連絡通路はどのように並んでいますか?
土肥: 東西です。まるで横串を通すように。
田村: 正解。だからプラットホームから階段を下りれば東または西の改札口に行くことができます。
でも、ここで疑問を感じませんか?
東西というのは全く逆向きの方角なのに、どうしてひとつにくくられているのかと。
でも、難しい話ではありません。
先ほど申し上げた通り、新宿駅の線路は南北に走っていて、連絡通路は横串を通している。
そう考えれば、東西という逆向き方向の改札口があっても当然。
ものすごくシンプルですよね。
土肥: ふむふむ。
●上は南口、下は東西口
田村: 一方、階段を上がれば連絡通路につながり、南系の改札(南口、東南口など)にたどり着くんですよね。
ちなみに、北口改札はありません。
例えば、東京駅もよく迷うという人が多いのですが、東京駅はプラットホームから下に行けば乗り換えができます。
一方の新宿駅は上に行くルートと、下に行くルートがあります。
「だからややこしい」という人がいますが、なぜこんな構造になっているかというと、機能分離がハッキリしているからなんですよね。
これから申し上げることは、重要なのでよーく聞いてくださいね。
新宿駅で迷わないために「上は南口、下は東西口」と覚えてください。
これを覚えれば、例えば、山の手線を降りたときに「あれ? どっちに行けばいいのかな?」と迷う回数も減るのではないでしょうか。
土肥: なるほど。JR新宿駅を利用するときには「上は南口、下は東西口」と覚えておけばいいんですね。
「上は南口、下は東西口」「上は南口、下は東西口」……。
田村先生の話を聞いていると、「JR新宿駅ではなんとかなりそうだなあ」という感じがしてきました。
ただ、新宿駅は1つだけではありません。
例えば、ワタクシの知り合いに「地下鉄丸ノ内線の新宿駅に乗り換えるときに迷う」という人がいました。
攻略法があれば、ぜひ教えてください。
●丸ノ内線新宿駅を攻略する方法
田村: 多くの人は丸ノ内線の「空間構造」に惑わされているのではないでしょうか。
丸ノ内線の駅は「島式プラットホーム」といって、長いプラットホームの両側に上りと下りの電車が止まる。
駅の端に階段があって、その階段を上がったところに改札があるんですよね。
先ほどJRは南北に走っていると言いましたが、丸ノ内線は東西に走っています。
丸ノ内線の駅はJRと交差する形で地下2階にあって、プラットホームの両端から階段で上がると地下1階の改札には東側と西側があります。
JR線に乗り換えるときにはどちらからでも可能で、丸ノ内線の西側改札から出ればJR線の西口改札、東側改札を出ればJR線の東側改札につながっています。
土肥: うーん、そのように話を聞くと「難しくないなあ」と思うのですが、それでも迷うのはなぜでしょうか?
田村: 駅の内装に惑わされているのではないでしょうか。
プラットホームの右も左も階段も改札も通路も内装が似ているので、電車を降りると方向を見失う。
広告を目印にされる人もいらっしゃいますが、広告も一定の期間が経てば変わるので、たまにしか利用しない人は「あれ? この前通ったときには○○の広告があったのになあ。どこいったんだろう……」となって、何度も迷うのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、丸ノ内線を利用するときには「島式プラットホーム」であることを理解して、改札が2つあることを覚えること。
そして、内装に惑わされないこと。
この3つを覚えておくことが大切ですね。
●新宿駅を攻略する方法
土肥: 丸の内線以外にも新宿駅には、小田急線や京王線などが走っているので、とにかく複雑。
駅で迷う人に、「これをやっていれば迷いにくい」という方法があれば教えてください。
田村: たくさんのプラットホームが並んでいて、たくさんの鉄道会社の駅があって、たくさんの人が歩いていて……。
そのように感じているので、「オレには無理だ」と思われるのかもしれせん。
基本的には「プラットホームが並んでいるだけ」と考えれば、それほど難しく感じないのではないでしょうか。
土肥: 以前どこかで聞いたことがあるのですが、方向音痴の人は「自分の位置を俯瞰(ふかん)して見ることができない」そうです。
田村先生がお話されたように、JR新宿駅は南北に走っていて、丸の内線は東西に走っていて……といった感じで、覚えていれば迷う回数が減るかもしれません。
田村: 「新宿駅で一度も迷ったことがない」という人にお会いしたことがあるんですよ。
その人は「新宿駅よりも普通の街のほうがよっぽど迷いやすい。
自分は方向音痴だから」と言っていたんですよね。
土肥: 方向音痴の人が街で迷ってしまって、目的地にたどり着けない……というのはよく聞く話ですよね。
でも、そうした人がなぜ新宿駅で迷わないのでしょうか?
田村: その人は「案内表示を頼りにしている」と言っていました。
街には案内表示があまりありませんが、駅には多くの案内表示がありますよね。
それを頼って移動すれば必ず目的地に到着できると。
土肥: でも、新宿駅クラスの大規模な駅になると、案内表示がたくさんあって、逆にそれを見ていると迷いそうで(苦笑)。
田村: 確かに。案内表示がたくさんあるのに、なぜ分かりにくいのか。
冒頭で新宿駅全体の構造を示した地図がないという話をしましたが、案内表示も同じなんですよね。
自社のテリトリーについては詳しく表示していますが、それ以外のところはちょっと不親切なところがあります。
ただ、案内表示はウソをついていません。
「自分は方向音痴で、いつも迷ってしまう」という人は、とにかく案内表示に従って移動されることをオススメします。
●新宿駅の構造は合理的・機能的
土肥: ところで、田村先生は駅の構造を分析されていますが、鉄道がお好きなんですか?
田村: いえ、鉄道のことは詳しくありません。
近代建築を学んできまして、近代建築というのは「建物が合理的・機能的である」ことが特徴なんですよね。
学生時代に、新宿駅を利用していたのですが、普段利用しないところを入ったときに、迷ってしまったんですよ。
そのとき「あれ? 新宿駅は近代建築なはず。近代建築は合理的・機能的でなければいけないはずなのに、なぜ迷うんだろう?」と考えたことがきっかけで、駅の構造を分析することに。
土肥: 分析したところ、駅の構造は合理的・機能的だった?
田村: はい。駅としては理想的な構造をしているんですよ。
でなければ、1日364万人もさばくことができませんからね。
でも、多くの人が迷う。なぜか。
設計上は問題はないのですが、実際に利用してみると、使い勝手が悪い部分がどうしてもでてくるんですよね。
土肥: 例えば?
田村: 新宿駅を東西に行き来できれば便利だろうなあと思ったことがありませんか?
土肥: 思います、思います。
大きな駅がドーンと構えていて、東から西または西から東に行くときには、遠回りしていますよ。
JR新宿駅の構内って通れませんよね?
田村: 北連絡通路と中央連絡通路があるのですが、いずれも改札内なので、ここを通るには切符が必要になります。
不便だなあと感じていた人が多いと思うのですが、こうした問題が解消される予定なんです。
東口改札と西口改札を結ぶ北連絡通路を拡幅して、東西に人が移動できる通路になるんですよね。
2020年完成予定なのですが、この通路が完成すると人の流れがかなりスムーズになるはず。
●“つぎはぎ、つぎはぎ”の部分が増えていった
土肥: それは便利になりそうですね。
ただ、なぜもっと早く工事をしなかったのでしょうか。
半世紀前から新宿駅は利用者数がトップですよね
田村: 新宿駅が開業したのは1885年なのですが、当時利用者はほとんどいなかったんですよ。
開業当初、街の中心は新宿三丁目あたり。
ただ、人が郊外に住み始めるようになって、鉄道各社が増えていったんですよね。
初めは山の手線だけだったのに、中央線、京王線、小田急線といった感じで、次々に路線が加わりました。
土肥: 開業当初は、東西に行き来する人なんていなかったので、横断できる通路は必要なかった?
田村: はい。時代によって人の流れは変わってくるので、どうしても“つぎはぎ、つぎはぎ”の部分が増えていったんですよね。
結果、分かりにくい部分が出てきた――といった感じです。
土肥: なるほど。「ここに出口をつくれば便利なはず」と思ってどんどんつくっていったものの、逆に複雑化して分かりにくくなったわけですね。
とても勉強になりました。本日はありがとうざいました。
ところで、エレベータはどちらですか? (取材は田村先生が勤める大学で行われた)
田村: 出口を出られて、左に曲がってください。
最初の角を右に曲がって、次にまた右に曲がってください。
そうすると、右手にエレベータが見えてきます。
土肥: 大学って……近代建築ですよね。
な、なかなか合理的・機能的な構造じゃないですか(ニヤニヤ)。
田村: ははは。 (終わり)
記事を読みながら、私が新宿駅で迷わないのは学生時代によく利用していた駅ということで地の利があるだけだったことがわかりました。
ただ、迷ったときには行きたい方向にある有名な建物や施設を覚えておくと、必ず出口表示にその建物の名前が出ていますから必ず目的地近くまではたどり着けるはずです。
友達と、急遽待ち合わせ場所が行ったことのない場所だった場合、まずスマホで場所を確認して近い場所に大きな建物や商業施設などの目印となるような場所を事前に確認しておくことをおすすめします。
続いての話題です。
2016.3.23 産経新聞
【全日空システム障害】
トラブル影響解消 国内便、平常運航に
22日に発生した搭乗手続きシステムのトラブルによる全日空の国内便への影響は23日、ほぼ全て解消し、搭乗機が準備できない2便を除いて平常運航に戻った。
全日空によると22日午前、システムを管理するサーバーが停止し、国内50空港全てでシステムに不具合が発生。
国内線146便が欠航、391便が遅れ、計約7万1900人に影響する全日空としては最大規模のトラブルとなった。
ベルギーでは空港テロが発生し何人もの死傷者が出ています。
不謹慎ですが、それに比べれば運航遅れなどはまだ許せます。
ところで、先日乗る予定の飛行機が1時間遅れになりましたが、当日利用のみ有効の1000円の商品券をお詫びで配っていましたが、こうした大掛かりなトラブルでもちゃんと対応しているのだろうか!?
こうしたケースには、積極的にスタッフに確認しましょうね!
最後は、怒りの話題です。
2016.3.23 産経新聞
児童相談所が保護見送り
両親から虐待受けていた中2男子が自殺
「家に帰るのが怖い」と自ら訴えていたのに…
相模原市は22日、両親から虐待を受けて市児童相談所に通所していた中学2年の男子生徒(14)が自殺を図って意識不明となり、2月末に死亡したと発表した。
男子生徒は数回にわたり「児童養護施設に保護してほしい」と自ら訴えたが、児相は親の承諾なしに強制的に行える職権での保護をしていなかった。
市によると平成25年秋、当時小学校6年生だった生徒の顔にあざがあることを小学校の教諭が気付き、市に通報。
児相は同年11月に虐待案件と認定し、市が両親や生徒との面接などで対応した。
生徒は当時から「家に帰るのが怖い」と保護を求めていたという。
中学生になった後の26年5月、親から暴力を受けたと近くのコンビニに駆け込んだ生徒を警察官が保護。
児相は6月から、通所での両親への指導や児童心理司による生徒との面接を続けたが、児相は「親子関係に改善がみられた」として重大事案として捉えなかったという。
しかし、生徒は26年10月上旬の面接で「児童養護施設に入りたい」と話す一方、両親は「(児相に)もう来られない」と伝達。
同月下旬、父親の暴力によるあざを中学校が確認して児相に連絡したが、担当職員は上司に報告しなかった。
生徒は同11月中旬、親類宅で自殺を図って意識不明となった。
■児童相談所
児童福祉法に基づき、18歳未満の児童の権利保護のため、虐待や不登校などの対応や相談のほか、児童と家庭の支援を行う。
虐待通告を受けると、原則、48時間以内に安全を確認する。
児童を保護者から引き離す一時保護を行うほか、児童養護施設への入所、里親への委託を決める。
各都道府県と政令市など全国で208カ所。
この相談所は以前にも紙一枚の紛失で女子生徒を裸で身体検査をしたという問題施設です。(読売新聞のソース)
過去に問題を起こしてなお改善がみられないのでは、地域住民を守るという本来の機能が期待できないということですが、これは職務怠慢(サボタージュ)です。
上司に報告を忘れるほど忙しい部署なのか、マスコミはきちんと施設の問題点を明確にして欲しいものです。
でも、全国で類似のサボタージュ絡みの事件が多発しているのに、彼らの職務倫理は一体どうなっているのでしょうか?
では、3-24生まれの有名人です。
1874年ハリー・フーディーニ (ハンガリー・米:奇術師「脱出王」)、1921年小峰元(小説家『アルキメデスは手を汚さない』)、1930年スティーブ・マックイーン (米:俳優)、1956年スティーブ・バルマー (米:経営者,マイクロソフトCEO)、1985年綾瀬はるか(女優)。
この曲が使われた映画の邦題は「カリブの夜」でしたっけ?
Phil Collins "Against All Odds"
なぜ新宿駅で「迷う」のか
1日364万人をさばけるワケ
ITmedia ビジネスオンライン 3月23日(水)
新宿駅を一度でも利用したことがある人に、お聞きしたいことがある。
「駅で迷ったことはありませんか?」と。
多くの人が「迷ったことがある」と答えるはず。
いま「多くの人」と書いたが、本当は「ほとんど」いや「全員」と思っている。
ホームがいくつもあって、たくさん人が利用していて、迷路のようにややこしくて。
そんな“迷宮”のような駅で迷わないはずがない……と思っていたら、「新宿駅で迷うことはない!」と豪語する人にお会いした。
『新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか』という本を書かれ、昭和女子大学の環境デザイン学科で教鞭をとられている田村圭介さんである。
「えー、本当に迷わないの?」と思ったのは、記者だけではないはず。
というのも、新宿駅を利用する人は1日に約364万人もいて、その数はギネス世界記録に認定されている。
364万人と聞いてもピンとこないかもしれないので、都道府県を例にすると、人口10位の静岡県(375万人)とほぼ同じ。
新宿駅は大きな事故もなく、静岡県民を毎日さばいていることになるのだ。
新宿駅を一度も利用したことがない静岡県民からは「そんなにえーかんの人が利用する駅にはいけーない」といった言葉が飛んできそうだ。
翻訳すると「そんなにたくさんの人が利用する駅にはいけない」である。
話がややそれてしまったが、それくらいたくさんの人が利用しているのである。
そんな駅で迷わないはずがないと思っていたら、田村さんからこのような言葉が返ってきた。
「1日に364万人もの人をさばくことができる駅……だからこそ構造はきちんとしているんですよ」と。
考えてみれば、新宿駅の構造なんて考えたこともなかった。
駅を利用するときにはスマートフォンを片手に「こっちの道かな。あっちの道かな」とつぶやきながら、目的地に向かう(注:歩きスマホではありません)
。誰かと一緒のときには「お前に付いていく。任せた」と言って、何も考えずに後ろを歩く。
そんな人間でも構造さえ理解すれば、もう迷うことはないのだろうか。
田村さん……いや、田村先生、教えてください、新宿駅の構造を。
生徒は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
●新宿駅の構造を示す地図がない
土肥: いきなりですが、「自分は方向音痴ではない」と思っているんですよね。
というのも、街中で迷うことはほとんどないから。
でも、新宿駅を利用するときには必ずといっていいほど「迷う」。
月1~2回くらいしか利用していないので、全体像を理解するのが難しいのかもしれません。
そんな“迷宮”のような新宿駅でも、田村先生は「駅の構造を理解すれば、迷うことはない」とおっしゃっているそうですね。
ズバリ、お聞きしたい。
新宿駅の構造ってどうなっているのでしょうか?
田村: 「オレも迷う」「ワタシも迷う」といった声をよく聞いていたので、新宿駅の端から端まで歩いて調べました。
新宿駅の構造がどうなっているのかを。
そこで、びっくりしたことがありました。
それは、新宿駅の構造を示す地図がなかったこと。
土肥: えっ、本当ですか?
田村: はい。各電鉄会社は自社で管轄している駅の地図はつくっています。
でも、それ以外の地図はつくっていないんですよ。
つくっているかもしれませんが、公表していません。
土肥: 考えてみれば、新宿駅は鉄道会社が集まってできているのではなく、それぞれの会社が「隣接」しているので、全体の構造を示す地図がないのかもしれません。
田村: 新宿駅の特徴のひとつに、「新宿」と付く駅が10もあるんですよ。
「新宿駅」「西武新宿駅」「新宿三丁目」「東新宿駅」「新宿御苑駅前」「西新宿駅」「西新宿五丁目駅」「新宿西口駅」「新線新宿駅」「南新宿駅」――。
これに加えて、例えば「新宿駅」ひとつとっても、JR東日本、東京メトロ、都営地下鉄、小田急線、京王線にそれぞれ「新宿駅」があります。
新宿駅は地上2階、地下7階の重層構造で、この中をJR各線、東京メトロ(丸の内線)、都営地下鉄(新宿線、大江戸線)、京王線が通っています。
このように話しているだけでも分かりにくいので、ドイさんのように迷う人がたくさんいても不思議ではないかもしれません。
土肥: 不思議ではありません。
迷う側からすると、迷ない人のほうが「不思議」。
●JR新宿駅の構造はシンプル
土肥: 下の図を見ていただけますか。(省略)
これは「新宿駅」の地図ですが、ゴチャゴチャしていて、何が何だかよく分かりません。
田村: 普段利用されていない人にとっては、この地図を見ると「やっぱり、新宿駅は複雑だなあ」と感じられるかもしれません。
JR新宿駅のプラットホームは1階部分に、8面16線もありますからね。
ただ、この地図は上が西で下が東なんですよね。
だから分かりにくい。
土肥: どういう意味でしょうか?
田村: 山手線の地図を広げてください。
池袋駅―新宿駅―渋谷駅は縦に並んでいますよね。
つまり、線路は南北方向に走っていて、プラットホームも線路に平行に並んでいます。
ということは、連絡通路はどのように並んでいますか?
土肥: 東西です。まるで横串を通すように。
田村: 正解。だからプラットホームから階段を下りれば東または西の改札口に行くことができます。
でも、ここで疑問を感じませんか?
東西というのは全く逆向きの方角なのに、どうしてひとつにくくられているのかと。
でも、難しい話ではありません。
先ほど申し上げた通り、新宿駅の線路は南北に走っていて、連絡通路は横串を通している。
そう考えれば、東西という逆向き方向の改札口があっても当然。
ものすごくシンプルですよね。
土肥: ふむふむ。
●上は南口、下は東西口
田村: 一方、階段を上がれば連絡通路につながり、南系の改札(南口、東南口など)にたどり着くんですよね。
ちなみに、北口改札はありません。
例えば、東京駅もよく迷うという人が多いのですが、東京駅はプラットホームから下に行けば乗り換えができます。
一方の新宿駅は上に行くルートと、下に行くルートがあります。
「だからややこしい」という人がいますが、なぜこんな構造になっているかというと、機能分離がハッキリしているからなんですよね。
これから申し上げることは、重要なのでよーく聞いてくださいね。
新宿駅で迷わないために「上は南口、下は東西口」と覚えてください。
これを覚えれば、例えば、山の手線を降りたときに「あれ? どっちに行けばいいのかな?」と迷う回数も減るのではないでしょうか。
土肥: なるほど。JR新宿駅を利用するときには「上は南口、下は東西口」と覚えておけばいいんですね。
「上は南口、下は東西口」「上は南口、下は東西口」……。
田村先生の話を聞いていると、「JR新宿駅ではなんとかなりそうだなあ」という感じがしてきました。
ただ、新宿駅は1つだけではありません。
例えば、ワタクシの知り合いに「地下鉄丸ノ内線の新宿駅に乗り換えるときに迷う」という人がいました。
攻略法があれば、ぜひ教えてください。
●丸ノ内線新宿駅を攻略する方法
田村: 多くの人は丸ノ内線の「空間構造」に惑わされているのではないでしょうか。
丸ノ内線の駅は「島式プラットホーム」といって、長いプラットホームの両側に上りと下りの電車が止まる。
駅の端に階段があって、その階段を上がったところに改札があるんですよね。
先ほどJRは南北に走っていると言いましたが、丸ノ内線は東西に走っています。
丸ノ内線の駅はJRと交差する形で地下2階にあって、プラットホームの両端から階段で上がると地下1階の改札には東側と西側があります。
JR線に乗り換えるときにはどちらからでも可能で、丸ノ内線の西側改札から出ればJR線の西口改札、東側改札を出ればJR線の東側改札につながっています。
土肥: うーん、そのように話を聞くと「難しくないなあ」と思うのですが、それでも迷うのはなぜでしょうか?
田村: 駅の内装に惑わされているのではないでしょうか。
プラットホームの右も左も階段も改札も通路も内装が似ているので、電車を降りると方向を見失う。
広告を目印にされる人もいらっしゃいますが、広告も一定の期間が経てば変わるので、たまにしか利用しない人は「あれ? この前通ったときには○○の広告があったのになあ。どこいったんだろう……」となって、何度も迷うのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、丸ノ内線を利用するときには「島式プラットホーム」であることを理解して、改札が2つあることを覚えること。
そして、内装に惑わされないこと。
この3つを覚えておくことが大切ですね。
●新宿駅を攻略する方法
土肥: 丸の内線以外にも新宿駅には、小田急線や京王線などが走っているので、とにかく複雑。
駅で迷う人に、「これをやっていれば迷いにくい」という方法があれば教えてください。
田村: たくさんのプラットホームが並んでいて、たくさんの鉄道会社の駅があって、たくさんの人が歩いていて……。
そのように感じているので、「オレには無理だ」と思われるのかもしれせん。
基本的には「プラットホームが並んでいるだけ」と考えれば、それほど難しく感じないのではないでしょうか。
土肥: 以前どこかで聞いたことがあるのですが、方向音痴の人は「自分の位置を俯瞰(ふかん)して見ることができない」そうです。
田村先生がお話されたように、JR新宿駅は南北に走っていて、丸の内線は東西に走っていて……といった感じで、覚えていれば迷う回数が減るかもしれません。
田村: 「新宿駅で一度も迷ったことがない」という人にお会いしたことがあるんですよ。
その人は「新宿駅よりも普通の街のほうがよっぽど迷いやすい。
自分は方向音痴だから」と言っていたんですよね。
土肥: 方向音痴の人が街で迷ってしまって、目的地にたどり着けない……というのはよく聞く話ですよね。
でも、そうした人がなぜ新宿駅で迷わないのでしょうか?
田村: その人は「案内表示を頼りにしている」と言っていました。
街には案内表示があまりありませんが、駅には多くの案内表示がありますよね。
それを頼って移動すれば必ず目的地に到着できると。
土肥: でも、新宿駅クラスの大規模な駅になると、案内表示がたくさんあって、逆にそれを見ていると迷いそうで(苦笑)。
田村: 確かに。案内表示がたくさんあるのに、なぜ分かりにくいのか。
冒頭で新宿駅全体の構造を示した地図がないという話をしましたが、案内表示も同じなんですよね。
自社のテリトリーについては詳しく表示していますが、それ以外のところはちょっと不親切なところがあります。
ただ、案内表示はウソをついていません。
「自分は方向音痴で、いつも迷ってしまう」という人は、とにかく案内表示に従って移動されることをオススメします。
●新宿駅の構造は合理的・機能的
土肥: ところで、田村先生は駅の構造を分析されていますが、鉄道がお好きなんですか?
田村: いえ、鉄道のことは詳しくありません。
近代建築を学んできまして、近代建築というのは「建物が合理的・機能的である」ことが特徴なんですよね。
学生時代に、新宿駅を利用していたのですが、普段利用しないところを入ったときに、迷ってしまったんですよ。
そのとき「あれ? 新宿駅は近代建築なはず。近代建築は合理的・機能的でなければいけないはずなのに、なぜ迷うんだろう?」と考えたことがきっかけで、駅の構造を分析することに。
土肥: 分析したところ、駅の構造は合理的・機能的だった?
田村: はい。駅としては理想的な構造をしているんですよ。
でなければ、1日364万人もさばくことができませんからね。
でも、多くの人が迷う。なぜか。
設計上は問題はないのですが、実際に利用してみると、使い勝手が悪い部分がどうしてもでてくるんですよね。
土肥: 例えば?
田村: 新宿駅を東西に行き来できれば便利だろうなあと思ったことがありませんか?
土肥: 思います、思います。
大きな駅がドーンと構えていて、東から西または西から東に行くときには、遠回りしていますよ。
JR新宿駅の構内って通れませんよね?
田村: 北連絡通路と中央連絡通路があるのですが、いずれも改札内なので、ここを通るには切符が必要になります。
不便だなあと感じていた人が多いと思うのですが、こうした問題が解消される予定なんです。
東口改札と西口改札を結ぶ北連絡通路を拡幅して、東西に人が移動できる通路になるんですよね。
2020年完成予定なのですが、この通路が完成すると人の流れがかなりスムーズになるはず。
●“つぎはぎ、つぎはぎ”の部分が増えていった
土肥: それは便利になりそうですね。
ただ、なぜもっと早く工事をしなかったのでしょうか。
半世紀前から新宿駅は利用者数がトップですよね
田村: 新宿駅が開業したのは1885年なのですが、当時利用者はほとんどいなかったんですよ。
開業当初、街の中心は新宿三丁目あたり。
ただ、人が郊外に住み始めるようになって、鉄道各社が増えていったんですよね。
初めは山の手線だけだったのに、中央線、京王線、小田急線といった感じで、次々に路線が加わりました。
土肥: 開業当初は、東西に行き来する人なんていなかったので、横断できる通路は必要なかった?
田村: はい。時代によって人の流れは変わってくるので、どうしても“つぎはぎ、つぎはぎ”の部分が増えていったんですよね。
結果、分かりにくい部分が出てきた――といった感じです。
土肥: なるほど。「ここに出口をつくれば便利なはず」と思ってどんどんつくっていったものの、逆に複雑化して分かりにくくなったわけですね。
とても勉強になりました。本日はありがとうざいました。
ところで、エレベータはどちらですか? (取材は田村先生が勤める大学で行われた)
田村: 出口を出られて、左に曲がってください。
最初の角を右に曲がって、次にまた右に曲がってください。
そうすると、右手にエレベータが見えてきます。
土肥: 大学って……近代建築ですよね。
な、なかなか合理的・機能的な構造じゃないですか(ニヤニヤ)。
田村: ははは。 (終わり)
記事を読みながら、私が新宿駅で迷わないのは学生時代によく利用していた駅ということで地の利があるだけだったことがわかりました。
ただ、迷ったときには行きたい方向にある有名な建物や施設を覚えておくと、必ず出口表示にその建物の名前が出ていますから必ず目的地近くまではたどり着けるはずです。
友達と、急遽待ち合わせ場所が行ったことのない場所だった場合、まずスマホで場所を確認して近い場所に大きな建物や商業施設などの目印となるような場所を事前に確認しておくことをおすすめします。
続いての話題です。
2016.3.23 産経新聞
【全日空システム障害】
トラブル影響解消 国内便、平常運航に
22日に発生した搭乗手続きシステムのトラブルによる全日空の国内便への影響は23日、ほぼ全て解消し、搭乗機が準備できない2便を除いて平常運航に戻った。
全日空によると22日午前、システムを管理するサーバーが停止し、国内50空港全てでシステムに不具合が発生。
国内線146便が欠航、391便が遅れ、計約7万1900人に影響する全日空としては最大規模のトラブルとなった。
ベルギーでは空港テロが発生し何人もの死傷者が出ています。
不謹慎ですが、それに比べれば運航遅れなどはまだ許せます。
ところで、先日乗る予定の飛行機が1時間遅れになりましたが、当日利用のみ有効の1000円の商品券をお詫びで配っていましたが、こうした大掛かりなトラブルでもちゃんと対応しているのだろうか!?
こうしたケースには、積極的にスタッフに確認しましょうね!
最後は、怒りの話題です。

2016.3.23 産経新聞
児童相談所が保護見送り
両親から虐待受けていた中2男子が自殺
「家に帰るのが怖い」と自ら訴えていたのに…
相模原市は22日、両親から虐待を受けて市児童相談所に通所していた中学2年の男子生徒(14)が自殺を図って意識不明となり、2月末に死亡したと発表した。
男子生徒は数回にわたり「児童養護施設に保護してほしい」と自ら訴えたが、児相は親の承諾なしに強制的に行える職権での保護をしていなかった。
市によると平成25年秋、当時小学校6年生だった生徒の顔にあざがあることを小学校の教諭が気付き、市に通報。
児相は同年11月に虐待案件と認定し、市が両親や生徒との面接などで対応した。
生徒は当時から「家に帰るのが怖い」と保護を求めていたという。
中学生になった後の26年5月、親から暴力を受けたと近くのコンビニに駆け込んだ生徒を警察官が保護。
児相は6月から、通所での両親への指導や児童心理司による生徒との面接を続けたが、児相は「親子関係に改善がみられた」として重大事案として捉えなかったという。
しかし、生徒は26年10月上旬の面接で「児童養護施設に入りたい」と話す一方、両親は「(児相に)もう来られない」と伝達。
同月下旬、父親の暴力によるあざを中学校が確認して児相に連絡したが、担当職員は上司に報告しなかった。
生徒は同11月中旬、親類宅で自殺を図って意識不明となった。
■児童相談所
児童福祉法に基づき、18歳未満の児童の権利保護のため、虐待や不登校などの対応や相談のほか、児童と家庭の支援を行う。
虐待通告を受けると、原則、48時間以内に安全を確認する。
児童を保護者から引き離す一時保護を行うほか、児童養護施設への入所、里親への委託を決める。
各都道府県と政令市など全国で208カ所。
この相談所は以前にも紙一枚の紛失で女子生徒を裸で身体検査をしたという問題施設です。(読売新聞のソース)
過去に問題を起こしてなお改善がみられないのでは、地域住民を守るという本来の機能が期待できないということですが、これは職務怠慢(サボタージュ)です。
上司に報告を忘れるほど忙しい部署なのか、マスコミはきちんと施設の問題点を明確にして欲しいものです。
でも、全国で類似のサボタージュ絡みの事件が多発しているのに、彼らの職務倫理は一体どうなっているのでしょうか?

では、3-24生まれの有名人です。
1874年ハリー・フーディーニ (ハンガリー・米:奇術師「脱出王」)、1921年小峰元(小説家『アルキメデスは手を汚さない』)、1930年スティーブ・マックイーン (米:俳優)、1956年スティーブ・バルマー (米:経営者,マイクロソフトCEO)、1985年綾瀬はるか(女優)。
この曲が使われた映画の邦題は「カリブの夜」でしたっけ?
Phil Collins "Against All Odds"






