ジュリーといっても沢田研二のことではありません。
<柔道>判定コロコロ選手困惑
畳外のジュリー 世界選手権
毎日新聞 8月27日(水)
【チェリャビンスク(ロシア)藤野智成】当地で行われている柔道の世界選手権で、ジュリー(審判委員)が主審の判定を覆す場面が相次ぎ、選手からも戸惑いの声が上がっている。
初日の25日にあった男子60キロ級。
連覇を阻まれて銅メダルに終わった高藤直寿(東海大)はベスラン・ムドラノフ(ロシア)との準決勝で、技ありが有効へ格下げされたうえに、有効も取り消された末に敗れた。
全日本男子の井上康生監督も抗議した。
第2日の26日には男子66キロ級で、3連覇を遂げた海老沼匡(パーク24)は、ゲオルギー・ザンタラヤ(ウクライナ)との準々決勝で主審が技ありと判定した投げが、ジュリーの判断で、ポイントと見なされなかった。
井上監督は抗議の後に「有効、技あり、一本の定義にあまりに、ばらつきがある」ことを伝えた。
特に高藤は地元ロシアとの対戦だっただけに地元有利に働いたとの臆測も飛び交う。
高藤は「まあ、人が審判しているから」と納得できない様子だった。
ジュリーは、誤審を防ぐために畳脇から判定に異議を唱えることができる。
国際柔道連盟(IJF)が1994年に導入し、2007年からは本格的にビデオ判定もする。
当初は補佐的な役割だったが、昨年から副審制を廃止、主審1人が裁くようになってから、ジュリーが無線で主審を指揮しているのが実態。
今大会は特に存在が際立つ。
ジュリーの指示で、主審が判定を覆す際はジェスチャーで示す。
だが高藤の有効の取り消しは、やや間を置いて覆ったため、試合に集中していた高藤は残り20秒まで取り消しに気づかなかったという。
場内説明もないシステムが混乱を助長しており、各国・地域のチーム関係者が陣取るスタンド席からも理由の判然としない変更に「ワザアリ、ワザアリ」など不平を訴える声が飛び交っている。
柔道では、主審よりも審判委員の方が権限があるのでしょうか?
相撲でいえば、行司よりも審判部長に権限があるということですね。
であれば、いわゆる「物言い」ですので、最低でも審議の結果内容をきちんと主審の言葉で(英語と開催国の言葉)会場に説明すべきです。
いつのまにか判定が覆ってしまう安易さと不可解さは、選手と審判団の両者にとって望ましくありません。
ある海老沼戦での主審は、一度「技あり」を出しながら、ジャッジの変更を告げず「技あり」を取り消し、そのまま試合続行としていましたが、これでは選手は困惑するばかりです。
また、攻め続ける選手に対して、相手への「指導」をなかなかとらない主審だったりと、審判のジャッジ自体にバラツキがありすぎるのもよくありません。
つまり、競技判定の基本が体(てい)をなしておらず、ジュリーの公正さも含め世界大会とは思えないお粗末な内容です。
高藤選手は、その場で怒りを爆発させましたが、海老沼選手は「1本」を狙って終始技を掛け続けていました。
どんな不公正なジャッジでも、相手選手の背中を畳に付かせれば、文句のない勝利ですから。
ただ、この芸当は選手誰もが出来るわけではありません。
折れない強い気持ち、圧倒的な力があって初めて成立するものだからです。
今大会の審判団は、世界柔道の抱える問題点を浮き彫りにしたという点で、ある意味よかったのかもしれません。
あとは叡智を集めて、きちんと公正な審判をどう確立していくかという課題をクリアーしていくだけです。
さて・・・
母校が緒戦で負けて興味をなくした高校野球の方は、いつの間にか終わっていました。
大阪桐蔭・西谷監督、三重・中村監督の対照的な生き方
夏の甲子園
夕刊フジ 8月25日(月)
第96回全国高校野球選手権大会は25日、県勢として59年ぶりの頂点を目指した三重と、近年は“絶対王者”とも評される大阪桐蔭が決勝で激突。
1点を争う好ゲームは、大阪桐蔭が4-3で三重に逆転勝ちし、2年ぶり4度目の優勝を果たした。
決勝で対戦した両指揮官の生き方、チーム作りとは…。
◇
「毎日、全ての部員と会話をする。これは自分の決めごとです。野球のことも私生活のこともいろいろ話しますよ。彼女がいるヤツは全員把握しているつもりです」
そう笑う三重・中村好治監督(60)は、たたき上げの苦労人だ。
専大卒業後に進んだ社会人の鐘淵化学工業が廃部、神戸製鋼へ。
17年の選手生活を送った。
引退後は同社で働きながら少年野球を指導。
今大会を除けば、甲子園出場は2002年大会に日章学園(宮崎)の監督として出場したのが唯一だ。
06年に三重中京大のコーチ、11年に監督就任。
楽天・則本を指導したことでも知られる。
同校が13年に閉校後、同年6月から三重でコーチ、今年4月から監督と流浪の野球人生を送ってきた。
2月に60歳を迎えたが、選手とともに毎日5キロのランニング。
打撃投手も務める。
特技は選手から「監督リフレ」と呼ばれるマッサージ。
「疲れがスッキリ取れるんです」(ある選手)と行列ができるとか。
部員100人もの大所帯だが「来るもの拒まず」の姿勢を貫く。
他県出身のベンチ入りメンバーは愛知出身が2人。
積極的な選手獲得は行っていない。
一方の西谷浩一監督(44)は、実績と育成手腕で“名将”として甲子園で活躍している。
報徳学園3年時には下級生の不祥事で夏の県大会に出られず、関大では主にブルペン捕手としてチームを支えた。
98年の大阪桐蔭の監督就任後は同校一筋。
08年に浅村(西武)を中心に全国制覇。
12年には藤浪(阪神)や森(西武)を擁し春夏連覇を達成。
「進路のことや全員が入寮することに決まっているので60人が限界」と細やかな指導を旨とし、1学年20人と野球部への受け入れを限っている。
西谷監督も選手とのコミュニケーションを大切にする。
「ときには文字の方が思いが伝わる」とノートのやりとりを重視する。
社会科の教諭を務めつつ「土曜は授業を入れないようにしていただいて、中学生の試合を見にいくようにしている」とスカウト活動中だ。
今大会のベンチ入りメンバーも出身は大阪、兵庫、奈良、愛知、広島、福岡と多岐に及ぶ。 (片岡将)
優秀な監督、指導者と出会えた選手は幸せです。
一方では、有無を言わせぬ鉄拳制裁で指導する暴力監督は全国的に淘汰されつつあるようですが、そんな自己中の監督の下で3年間も指導されると、選手達は好きで始めた野球が嫌いにならないか心配ですね。
いい監督との出会いもそれぞれの運命といってしまえばそれまでなんですが、人生の機微と言うには運不運が強く、ハズレくじを引いた選手達は何か割り切れないものを感じているに違いありません。
「よい選手はよい指導者の下でしか育たない」という黄金則を、各高校の指導者達は今一度肝に銘じてほしいものです。
では、音楽の時間です。
冒頭の解説にもありますが、このCDがシカゴのターニングポイントになりました。
このCDを最後に全てのアルバム制作にかかわってきたプロデュサー、JWガルシオの解雇、この発表の後に不慮の事故で亡くなったギタリスト、テリー・キャスの死という出来事によってです。
涙を誘う彼のラストボーカルです。
Chicago - Little One
<柔道>判定コロコロ選手困惑
畳外のジュリー 世界選手権
毎日新聞 8月27日(水)
【チェリャビンスク(ロシア)藤野智成】当地で行われている柔道の世界選手権で、ジュリー(審判委員)が主審の判定を覆す場面が相次ぎ、選手からも戸惑いの声が上がっている。
初日の25日にあった男子60キロ級。
連覇を阻まれて銅メダルに終わった高藤直寿(東海大)はベスラン・ムドラノフ(ロシア)との準決勝で、技ありが有効へ格下げされたうえに、有効も取り消された末に敗れた。
全日本男子の井上康生監督も抗議した。
第2日の26日には男子66キロ級で、3連覇を遂げた海老沼匡(パーク24)は、ゲオルギー・ザンタラヤ(ウクライナ)との準々決勝で主審が技ありと判定した投げが、ジュリーの判断で、ポイントと見なされなかった。
井上監督は抗議の後に「有効、技あり、一本の定義にあまりに、ばらつきがある」ことを伝えた。
特に高藤は地元ロシアとの対戦だっただけに地元有利に働いたとの臆測も飛び交う。
高藤は「まあ、人が審判しているから」と納得できない様子だった。
ジュリーは、誤審を防ぐために畳脇から判定に異議を唱えることができる。
国際柔道連盟(IJF)が1994年に導入し、2007年からは本格的にビデオ判定もする。
当初は補佐的な役割だったが、昨年から副審制を廃止、主審1人が裁くようになってから、ジュリーが無線で主審を指揮しているのが実態。
今大会は特に存在が際立つ。
ジュリーの指示で、主審が判定を覆す際はジェスチャーで示す。
だが高藤の有効の取り消しは、やや間を置いて覆ったため、試合に集中していた高藤は残り20秒まで取り消しに気づかなかったという。
場内説明もないシステムが混乱を助長しており、各国・地域のチーム関係者が陣取るスタンド席からも理由の判然としない変更に「ワザアリ、ワザアリ」など不平を訴える声が飛び交っている。
柔道では、主審よりも審判委員の方が権限があるのでしょうか?
相撲でいえば、行司よりも審判部長に権限があるということですね。
であれば、いわゆる「物言い」ですので、最低でも審議の結果内容をきちんと主審の言葉で(英語と開催国の言葉)会場に説明すべきです。
いつのまにか判定が覆ってしまう安易さと不可解さは、選手と審判団の両者にとって望ましくありません。
ある海老沼戦での主審は、一度「技あり」を出しながら、ジャッジの変更を告げず「技あり」を取り消し、そのまま試合続行としていましたが、これでは選手は困惑するばかりです。
また、攻め続ける選手に対して、相手への「指導」をなかなかとらない主審だったりと、審判のジャッジ自体にバラツキがありすぎるのもよくありません。
つまり、競技判定の基本が体(てい)をなしておらず、ジュリーの公正さも含め世界大会とは思えないお粗末な内容です。
高藤選手は、その場で怒りを爆発させましたが、海老沼選手は「1本」を狙って終始技を掛け続けていました。
どんな不公正なジャッジでも、相手選手の背中を畳に付かせれば、文句のない勝利ですから。
ただ、この芸当は選手誰もが出来るわけではありません。
折れない強い気持ち、圧倒的な力があって初めて成立するものだからです。
今大会の審判団は、世界柔道の抱える問題点を浮き彫りにしたという点で、ある意味よかったのかもしれません。
あとは叡智を集めて、きちんと公正な審判をどう確立していくかという課題をクリアーしていくだけです。
さて・・・
母校が緒戦で負けて興味をなくした高校野球の方は、いつの間にか終わっていました。

大阪桐蔭・西谷監督、三重・中村監督の対照的な生き方
夏の甲子園
夕刊フジ 8月25日(月)
第96回全国高校野球選手権大会は25日、県勢として59年ぶりの頂点を目指した三重と、近年は“絶対王者”とも評される大阪桐蔭が決勝で激突。
1点を争う好ゲームは、大阪桐蔭が4-3で三重に逆転勝ちし、2年ぶり4度目の優勝を果たした。
決勝で対戦した両指揮官の生き方、チーム作りとは…。
◇
「毎日、全ての部員と会話をする。これは自分の決めごとです。野球のことも私生活のこともいろいろ話しますよ。彼女がいるヤツは全員把握しているつもりです」
そう笑う三重・中村好治監督(60)は、たたき上げの苦労人だ。
専大卒業後に進んだ社会人の鐘淵化学工業が廃部、神戸製鋼へ。
17年の選手生活を送った。
引退後は同社で働きながら少年野球を指導。
今大会を除けば、甲子園出場は2002年大会に日章学園(宮崎)の監督として出場したのが唯一だ。
06年に三重中京大のコーチ、11年に監督就任。
楽天・則本を指導したことでも知られる。
同校が13年に閉校後、同年6月から三重でコーチ、今年4月から監督と流浪の野球人生を送ってきた。
2月に60歳を迎えたが、選手とともに毎日5キロのランニング。
打撃投手も務める。
特技は選手から「監督リフレ」と呼ばれるマッサージ。
「疲れがスッキリ取れるんです」(ある選手)と行列ができるとか。
部員100人もの大所帯だが「来るもの拒まず」の姿勢を貫く。
他県出身のベンチ入りメンバーは愛知出身が2人。
積極的な選手獲得は行っていない。
一方の西谷浩一監督(44)は、実績と育成手腕で“名将”として甲子園で活躍している。
報徳学園3年時には下級生の不祥事で夏の県大会に出られず、関大では主にブルペン捕手としてチームを支えた。
98年の大阪桐蔭の監督就任後は同校一筋。
08年に浅村(西武)を中心に全国制覇。
12年には藤浪(阪神)や森(西武)を擁し春夏連覇を達成。
「進路のことや全員が入寮することに決まっているので60人が限界」と細やかな指導を旨とし、1学年20人と野球部への受け入れを限っている。
西谷監督も選手とのコミュニケーションを大切にする。
「ときには文字の方が思いが伝わる」とノートのやりとりを重視する。
社会科の教諭を務めつつ「土曜は授業を入れないようにしていただいて、中学生の試合を見にいくようにしている」とスカウト活動中だ。
今大会のベンチ入りメンバーも出身は大阪、兵庫、奈良、愛知、広島、福岡と多岐に及ぶ。 (片岡将)
優秀な監督、指導者と出会えた選手は幸せです。
一方では、有無を言わせぬ鉄拳制裁で指導する暴力監督は全国的に淘汰されつつあるようですが、そんな自己中の監督の下で3年間も指導されると、選手達は好きで始めた野球が嫌いにならないか心配ですね。
いい監督との出会いもそれぞれの運命といってしまえばそれまでなんですが、人生の機微と言うには運不運が強く、ハズレくじを引いた選手達は何か割り切れないものを感じているに違いありません。
「よい選手はよい指導者の下でしか育たない」という黄金則を、各高校の指導者達は今一度肝に銘じてほしいものです。
では、音楽の時間です。
冒頭の解説にもありますが、このCDがシカゴのターニングポイントになりました。
このCDを最後に全てのアルバム制作にかかわってきたプロデュサー、JWガルシオの解雇、この発表の後に不慮の事故で亡くなったギタリスト、テリー・キャスの死という出来事によってです。
涙を誘う彼のラストボーカルです。
Chicago - Little One