ジュリーといっても沢田研二のことではありません。

<柔道>判定コロコロ選手困惑 
畳外のジュリー 世界選手権
毎日新聞 8月27日(水)

 【チェリャビンスク(ロシア)藤野智成】当地で行われている柔道の世界選手権で、ジュリー(審判委員)が主審の判定を覆す場面が相次ぎ、選手からも戸惑いの声が上がっている。

 初日の25日にあった男子60キロ級。
連覇を阻まれて銅メダルに終わった高藤直寿(東海大)はベスラン・ムドラノフ(ロシア)との準決勝で、技ありが有効へ格下げされたうえに、有効も取り消された末に敗れた。
全日本男子の井上康生監督も抗議した。

 第2日の26日には男子66キロ級で、3連覇を遂げた海老沼匡(パーク24)は、ゲオルギー・ザンタラヤ(ウクライナ)との準々決勝で主審が技ありと判定した投げが、ジュリーの判断で、ポイントと見なされなかった。

 井上監督は抗議の後に「有効、技あり、一本の定義にあまりに、ばらつきがある」ことを伝えた。
特に高藤は地元ロシアとの対戦だっただけに地元有利に働いたとの臆測も飛び交う。
高藤は「まあ、人が審判しているから」と納得できない様子だった。

 ジュリーは、誤審を防ぐために畳脇から判定に異議を唱えることができる。
国際柔道連盟(IJF)が1994年に導入し、2007年からは本格的にビデオ判定もする。
当初は補佐的な役割だったが、昨年から副審制を廃止、主審1人が裁くようになってから、ジュリーが無線で主審を指揮しているのが実態。
今大会は特に存在が際立つ。

 ジュリーの指示で、主審が判定を覆す際はジェスチャーで示す。
だが高藤の有効の取り消しは、やや間を置いて覆ったため、試合に集中していた高藤は残り20秒まで取り消しに気づかなかったという。
場内説明もないシステムが混乱を助長しており、各国・地域のチーム関係者が陣取るスタンド席からも理由の判然としない変更に「ワザアリ、ワザアリ」など不平を訴える声が飛び交っている。

柔道では、主審よりも審判委員の方が権限があるのでしょうか?

相撲でいえば、行司よりも審判部長に権限があるということですね。

であれば、いわゆる「物言い」ですので、最低でも審議の結果内容をきちんと主審の言葉で(英語と開催国の言葉)会場に説明すべきです。

いつのまにか判定が覆ってしまう安易さと不可解さは、選手と審判団の両者にとって望ましくありません。

ある海老沼戦での主審は、一度「技あり」を出しながら、ジャッジの変更を告げず「技あり」を取り消し、そのまま試合続行としていましたが、これでは選手は困惑するばかりです。

また、攻め続ける選手に対して、相手への「指導」をなかなかとらない主審だったりと、審判のジャッジ自体にバラツキがありすぎるのもよくありません。

つまり、競技判定の基本が体(てい)をなしておらず、ジュリーの公正さも含め世界大会とは思えないお粗末な内容です。

高藤選手は、その場で怒りを爆発させましたが、海老沼選手は「1本」を狙って終始技を掛け続けていました。

どんな不公正なジャッジでも、相手選手の背中を畳に付かせれば、文句のない勝利ですから。

ただ、この芸当は選手誰もが出来るわけではありません。

折れない強い気持ち、圧倒的な力があって初めて成立するものだからです。

今大会の審判団は、世界柔道の抱える問題点を浮き彫りにしたという点で、ある意味よかったのかもしれません。

あとは叡智を集めて、きちんと公正な審判をどう確立していくかという課題をクリアーしていくだけです。

さて・・・

母校が緒戦で負けて興味をなくした高校野球の方は、いつの間にか終わっていました。

大阪桐蔭・西谷監督、三重・中村監督の対照的な生き方 
夏の甲子園
夕刊フジ 8月25日(月)

 第96回全国高校野球選手権大会は25日、県勢として59年ぶりの頂点を目指した三重と、近年は“絶対王者”とも評される大阪桐蔭が決勝で激突。
1点を争う好ゲームは、大阪桐蔭が4-3で三重に逆転勝ちし、2年ぶり4度目の優勝を果たした。
決勝で対戦した両指揮官の生き方、チーム作りとは…。

                 ◇

 「毎日、全ての部員と会話をする。これは自分の決めごとです。野球のことも私生活のこともいろいろ話しますよ。彼女がいるヤツは全員把握しているつもりです」

 そう笑う三重・中村好治監督(60)は、たたき上げの苦労人だ。
専大卒業後に進んだ社会人の鐘淵化学工業が廃部、神戸製鋼へ。
17年の選手生活を送った。
引退後は同社で働きながら少年野球を指導。
今大会を除けば、甲子園出場は2002年大会に日章学園(宮崎)の監督として出場したのが唯一だ。

 06年に三重中京大のコーチ、11年に監督就任。
楽天・則本を指導したことでも知られる。
同校が13年に閉校後、同年6月から三重でコーチ、今年4月から監督と流浪の野球人生を送ってきた。

 2月に60歳を迎えたが、選手とともに毎日5キロのランニング。
打撃投手も務める。
特技は選手から「監督リフレ」と呼ばれるマッサージ。
「疲れがスッキリ取れるんです」(ある選手)と行列ができるとか。
部員100人もの大所帯だが「来るもの拒まず」の姿勢を貫く。
他県出身のベンチ入りメンバーは愛知出身が2人。
積極的な選手獲得は行っていない。

 一方の西谷浩一監督(44)は、実績と育成手腕で“名将”として甲子園で活躍している。

 報徳学園3年時には下級生の不祥事で夏の県大会に出られず、関大では主にブルペン捕手としてチームを支えた。
98年の大阪桐蔭の監督就任後は同校一筋。
08年に浅村(西武)を中心に全国制覇。
12年には藤浪(阪神)や森(西武)を擁し春夏連覇を達成。

 「進路のことや全員が入寮することに決まっているので60人が限界」と細やかな指導を旨とし、1学年20人と野球部への受け入れを限っている。

 西谷監督も選手とのコミュニケーションを大切にする。
「ときには文字の方が思いが伝わる」とノートのやりとりを重視する。
社会科の教諭を務めつつ「土曜は授業を入れないようにしていただいて、中学生の試合を見にいくようにしている」とスカウト活動中だ。
今大会のベンチ入りメンバーも出身は大阪、兵庫、奈良、愛知、広島、福岡と多岐に及ぶ。 (片岡将)

優秀な監督、指導者と出会えた選手は幸せです。

一方では、有無を言わせぬ鉄拳制裁で指導する暴力監督は全国的に淘汰されつつあるようですが、そんな自己中の監督の下で3年間も指導されると、選手達は好きで始めた野球が嫌いにならないか心配ですね。

いい監督との出会いもそれぞれの運命といってしまえばそれまでなんですが、人生の機微と言うには運不運が強く、ハズレくじを引いた選手達は何か割り切れないものを感じているに違いありません。

「よい選手はよい指導者の下でしか育たない」という黄金則を、各高校の指導者達は今一度肝に銘じてほしいものです。

では、音楽の時間です。
冒頭の解説にもありますが、このCDがシカゴのターニングポイントになりました。
このCDを最後に全てのアルバム制作にかかわってきたプロデュサー、JWガルシオの解雇、この発表の後に不慮の事故で亡くなったギタリスト、テリー・キャスの死という出来事によってです。
涙を誘う彼のラストボーカルです。
Chicago - Little One
さて、世界柔道が始まりましたが、早速アウェイの洗礼を受けています。

<世界柔道>高藤連覇ならず 準決勝で敗れ銅
毎日新聞 8月25日(月)

 柔道の世界選手権が25日、ロシア・チェリャビンスクで開幕した。
男子60キロ級準決勝で敗れた高藤直寿(東海大)は両手を広げ、不服の表情を隠さなかった。
地元ロシアのムドラノフとの準決勝は、2度もジュリー(審判委員)に判定を覆される試練にさらされた。

 先に肩車で有効を奪われ、追いかける展開となった。
反撃の大腰に、主審は「技あり」と判定。
だがジュリーにより、有効に格下げされる。
ポイントで並んで残り1分40秒、高藤の投げに主審は有効と判定するが、今度はジュリーに取り消された。
その揚げ句、指導一つをもらって苦杯をなめた。
井上康生・男子監督も抗議したが受け入れられなかった。

 3位決定戦を終えて引き揚げてきた高藤は、現実を受け止めるのに必死だった。
「何か足りなかったということ。自分の弱さがわかってうれしい」と冷静に努めたかと思えば、「(大腰は)絶対的な一本だと思ったんだけどなあ。負けるならあれ(不利な判定)しかない」との恨み節もこぼれた。

 井上監督は、これ以上の抗議はしない考えを示し、「高藤も私もこの悔しさを決して忘れない。絶対的な強さを持つ選手、チームを作るエネルギーにしたい」と切り替えた。

 2連覇の夢が砕かれた高藤。
6月末に四つ上の女性と結婚し、秋には父親になるだけに「生まれてくる息子のためにも世界一でいたかった」。
だが最後は新たな目標を口にした。「息子が生まれた後、世界一になる姿を、その目に見せたい」【藤野智成】

前の試合で前歯を折るというアクシデントにめげず、準決勝まで進んだ高藤選手でしたが、地元贔屓(ひいき)の酷い判定で負けてしまいました。

現在、柔道のルールは攻撃的な姿勢を見せなければすぐに「指導」がとられるというルール改正を行っています。

また「押さえ込み」も25秒で「1本」だったのが20秒で「1本」となりました。

女子の方は、さらに試合時間が5分から4分へと短縮されて、よりスピード勝負になっています。

迅速化と攻撃重視というジャッジの方向は柔道を面白く見せる意味で歓迎ですが、裁く審判の技量が統一されてこなければ、こうしたアウェイでの理不尽な判定がまかり通ることになります。

世界柔道連盟は、判定の基準をはっきりさせ、地域開催でジャッジが偏ることがないよう配慮していくべきです。

しかし今回の件で、日本柔道は「有効」や「技あり」をとりに行くのではなく、曖昧な判定を許さない「1本」を狙う柔道を目指す方針のようですので、災い転じて福と成す、転んでもタダでは起きない精神でさらに頑張ってほしいものです。

一方、向かうところ敵なしの女子48kg級は初出場19歳の新鋭が優勝という快挙を成し遂げました!

<世界柔道>19歳の近藤が初V 女子48キロ級
毎日新聞 8月25日(月)

 【チェリャビンスク(ロシア)藤野智成】柔道の世界選手権が25日、当地で開幕し、初日は男女2階級が行われた。女子48キロ級で、19歳の近藤亜美(三井住友海上)が初出場初優勝を果たした。
10代の日本女子による世界選手権制覇は1993年に18歳で同級を制した谷亮子(当時田村)、99年に19歳で63キロ級を制した前田桂子に次いで3人目の快挙。

 近藤は3回戦で前回覇者のウランツェツェグ・ムンフバット(モンゴル)に優勢勝ちすると、準決勝ではキューバ選手に合わせ技で一本勝ち。
決勝ではパウラ・パレト(アルゼンチン)に優勢勝ちした。
女子は前回、22年ぶりに個人戦の全階級で金メダルゼロに終わっていたが、巻き返しへ向け、好発進した。

 大会は31日までの7日間、男女各7階級の個人戦と男女団体戦で争われる。

 ◇激戦区、新星のし上がる

 女子48キロ級の激戦区をのし上がり、首に金メダルをさげた19歳の近藤。
「大きくて、重たいけど、実感がない」。
笑顔があどけない世界女王の誕生だ。

 山場は3回戦のムンフバット戦。
開始40秒近く。
昨年王者を押し込み、粘られても二の矢、三の矢、得意の払い腰で有効を奪った。
前回の決勝で3連覇を狙った浅見八瑠奈(コマツ)に「参った」させた相手の関節技は織り込み済み。
寝技に付きあわず、脇を固めて畳に伏し、引きはがされるのを耐えた。
金星で、勢いに乗った。

 昨年からの新ルールで、消極姿勢には容赦なく指導が飛ぶ。
だが近藤は全5試合で1度も受けなかった。
7月の男女合同合宿では、昨年の大会の男子73キロ級をオール一本勝ちで制した大野将平(旭化成)に、自ら攻撃柔道の指導を請うた。
現地入り後、寝付けぬ夜は「払い腰で相手を投げている」姿を浮かべた。
それを実現し「自分の払い腰が世界に通用することがわかった」とうなずいた。

 名古屋市出身。
小3で、吉田秀彦、谷本歩実ら五輪金メダリストを育てた「大石道場」(愛知)に入門し、それから柔の道一本。
1年前は、世界選手権を「すごい大会だなあ」とテレビで見ていた。
浅見が休養した間に頭角を現した。
ただ「自分の目標は五輪での金メダル。スタートラインに立ったばかり」。
研究されるこれからが正念場だと、自覚している。

 女子は昨年、前体制での暴力問題の重苦しさをひきずり、22年ぶりに個人戦全階級で頂点を逃した。
巻き返しを図る南條充寿監督は金メダル3個を目標に掲げた。
ただこの階級は「もっと苦戦すると思っていた。予想を上回った」。
監督にとって最高の、うれしい誤算となった。


怖いもの知らずの若さは、こうした大舞台でも舞い上がらず、試合後のインタヴューで「満員の観客の前でできる試合が楽しくてしようがない」と言ってしまうほどの度胸をもった19歳です。

さあ、日本のお家芸の柔道で、どこまでメダル獲得なるか、各階級を応援しましょう!

そして・・・

最新情報は結果だけどうぞ。

<世界柔道>男子66キロ 海老沼匡が3連覇
毎日新聞 8月26日(火)

 【チェリャビンスク(ロシア)藤野智成】柔道世界選手権は第2日の26日、当地で男女2階級が行われ、男子66キロ級で、海老沼匡(まさし)=パーク24=が3連覇を遂げた。
準々決勝で昨年銅メダルのゲオルギー・ザンタラヤ(ウクライナ)に延長の末、優勢勝ちし、決勝でミハイル・プリャエフ(ロシア)を降した。
日本男子の3連覇は、中量級と78キロ級で4連覇の藤猪省三(1971~79年)に次ぎ、95キロ超級の山下泰裕(79~83年)、無差別級の小川直也(87~91年)、100キロ級の井上康生(99~2003年)に並んで5人目。
初出場の高市賢悟(東海大)は準決勝、3位決定戦とも敗れてメダルを逃した。

 女子52キロ級の昨年銅メダリスト、橋本優貴(コマツ)は準々決勝で、ナタリア・クジュティナ(ロシア)に、敗者復活戦もヤネト・ベルモイ(キューバ)にいずれも一本負けした。
マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)が2連覇した。

 ◇日本柔道界 男子5人目の英雄誕生

 日本柔道界の英雄に名を連ねる挑戦だった。
男子66キロ級の海老沼が闘志をむき出しにして、日本男子5人目となる世界選手権3連覇を果たした。

 決勝の畳へ、海老沼は小走りで向かった。
相手は地元の歓声を味方にするプリャエフ。
だが勝負は2分もかからない。
奥襟を取ると休まず内股。
豪快な一本勝ちを遂げ、少しだけ、頬を緩めた。

 正念場は準々決勝だった。
ザンタラヤに対して一本背負いを繰り返すが、宙で機敏にクルリと回転されて背から打ち付けられない。
延長にもつれ込んでも攻め続けた結果、相手に勝負ありの指導が飛んだ。
6分11秒の戦いの後、海老沼も肩で息をしていた。

 左腕を痛めながら連覇して雄たけびを上げた昨年大会の決勝は、事あるごとに映像で取り上げられる世界共通の名シーンだ。
だが大会後、海老沼は幼少期に通った地元・栃木の野木町柔道クラブからの祝勝会の誘いを「報告会でいいです」と断っている。
クラブの福田健三会長は「かたくなだから」と苦笑い。
もっと先へ進むために慢心はしない。
今年5月にはフランスで武者修行もし、世界の荒波にもまれた。

 そんな海老沼も、3連覇に向けて無心ではいられなかった。
今月中旬、井上監督から「3連覇の意味を受け止めよ。逃げるな」と告げられた。
周囲の期待が耳に入ることも、自ら口に出すことも避けたい胸中を見透かされていた。
そして考えた。
「3連覇を目指せることは、うれしいこと。その(3連覇した)時、どんな自分が見られるのかな、と」。
重圧とも自分とも向き合って、偉業を遂げた。【藤野智成】

 ◇高市がこだわった背負い投げ…メダルまであと一歩の無念

 ○…初出場だった男子66キロ級の高市。背負い投げにこだわって勝ち進んだが、メダルまであと一つの勝利が遠かった。

 3歳で柔道を始め、最初に覚えた技が背負い投げ。愛媛・新田高を経て東海大に進み、格闘技のサンボなども参考に特技を磨き、絶対的自信を持って今大会に臨んだ。準々決勝までは高い位置から、そして膝を折るように低くと、次々繰り出し威力を発揮。しかし準決勝、3位決定戦では決められなかった。

 東海大で今春まで寮の同部屋だった60キロ級の高藤直寿が昨年大会で獲得した金メダルを見て、「自分が取る」と燃えて鍛錬を積み重ねた。
だが、念願はかなわなかった。

勝者がいれば敗者がいるのは当たり前ですが、勝負の女神はより頑張った選手に微笑むのでしょうか!?

では、音楽の時間です。
シカゴの名盤7枚目のスケールの大きな曲です。
Chicago - I've Been Searching So Long
ずさんなビジネスモデル?それとも日本人の公共心の劣化?

新しいビジネスの話題を2題です。

<千葉市自転車貸出>良心前提が…乗り捨て多発 都内で発見の例も 
赤字見通しで有料化+本人確認へ
ちばとぴ by 千葉日報 8月25日(月)

 千葉市と市観光協会は9月1日から、美浜区の幕張新都心で「マックル」の愛称で取り組んでいる自転車貸し出し事業の社会実験の運営形態を変える。
100円を預かるデポジット方式による無料貸し出しを取りやめ、1日200円の有料制とし、利用者の本人確認も行う。
台数や発着拠点となるポート数も減らす。
広告が思うように集まらず赤字に陥る見通しになった上、乗り捨ても多発しているためだ。

 昨年12月~来年3月の実験期間の事業費を当初3400万円と見込み、自転車に掲示する広告収入で全額を賄う計画だった。
しかし、実際の収入はイオンモールなどからの2600万円にとどまり、新たな協賛企業の獲得も難しいことから、800万円の赤字が出る公算が大きくなっていた。

 新たな運営形態では、自転車を100台から40台に減少。
7カ所あったポートも、イオンモール幕張新都心や幕張メッセなどを廃止し、JR海浜幕張駅前広場の2カ所のみにする。
事業規模の縮小で事業費を2700万円に圧縮し、うち100万円を利用料で賄う。

 従来の利用方法は、ポートで100円をコインロックに入れて自転車を解錠し、目的地のポートまで乗って自転車返却後に施錠すると返金される仕組みだった。
9月からは同駅構内の幕張観光情報センターで、身分証などを示した上で利用料を支払うと、自転車の鍵が渡される。

 市観光協会によると、乗り捨ては月を追うごとに増え、回収した台数は7月に111台。
終日行方不明だった自転車も多く、7月は1日平均36・3台に上った。
東京都品川区のJR大崎駅近くで放置されていた例もあったという。
本人確認をしないなど利用者の良心を前提とし、使いやすさを第一にした仕組みだったが、上手く機能しなかった。

 一方で利用ニーズは高まっていた。
6月に実施した調査では、平日の18日の1台当たりの回転率は3・7回、日曜の22日は4・6回で、2月に調査した平日の2・6回、日曜の3・8回より伸びた。

 広告協賛が見通し以下だったことについて同協会の金沢真佐郎専務理事は「営業努力が足りなかった。広告料でも企業と折り合わなかった」と説明している。
広告は1台に付き2カ所掲出スペースがあり、1カ所の料金は月額1万円という設定だった。

まあ100円も返却されるって、コインロッカーじゃああるまいし、ねえ。

その手軽さが、逆に客の安易な利用を助長したという側面もありそうです。

そもそも、自転車は消耗品ですので、使い方によっては100回位の利用でメンテないし買い替えが必要になりますが、その辺の費用もきちんと計上していたのでしょうか?

そして何よりも世界に誇る日本人のマナーの良さは、絶対的なものではありません。

他人の目線があるときには有効ですが、不特定多数の中でや誰も見ていないときなどには、往々にして公共心が見られなくなる傾向があります。

最近でも、土砂災害を被った家への盗みや原発事故後の空き巣泥棒などは、被害者の心情や境遇を少しでも斟酌(しんしゃく)できれば当然人として出来ることではありません。

これも「恥意識」低下が招いた現象ではないでしょうか。

では、この人の善意に立脚したビジネスモデル自体が間違いだったのでしょうか?

ただ、少し田舎に行くと、いまだに「無人の野菜販売所」なるものがあり、勝手に野菜を持っていき自主的に料金箱にお金を入れるという人間の良心をとことん信頼しきった方法もありますが、これも通りの真ん中や目立つ場所に設置されていることが多く、ある程度衆人環視的な効果も考えているのかもしれません。

これが可能なのも、ある特定地域の住人は、昔からの顔なじみが多いため、変なことが出来ないという無言の牽制が働いていることは間違いありませんが、「人のものを盗んではいけません」という基本的な道徳律がちゃんと教育されてきたからに他なりません。

最近の他人を押しのけて成り上がろうとする個人主義の台頭は、他人を思いやるという自己犠牲精神の美しさを持つ人たちが個人主義の人たちの恰好の餌食となってしまうという点で共存できないものとなります。

成功という結果ばかりが重視されてしまう今日の社会風潮にも問題がありそうですが、日々を誠実に生きている人たちがその精神性の高さゆえにもっと輝やける環境や仕組みを用意することも必要なのではないでしょうか。

その一つの試みとして、各市町村に「名誉住民」という称号を用意して、住民の中で毎年無記名投票を行って表彰する制度を導入してはいかがでしょうか?

選挙のような売名目的で投票を呼びかける人も出てくる可能性もありますが、不正が発覚したら即「不名誉住民」の称号を無理やり与えてしまいます。

政治家や実業家以外にも、市中で住民の尊敬を集めている人は必ず存在しますが、そういう人にもっとスポットライトを浴びてもらうのです。

この表彰をきっかけに、そうした素晴らしい生き方をしている先輩の存在を知り、住民は勇気をもらい、その後に続こうとする若い人たちが増えるだけで、町の雰囲気は変わるのではないでしょうか?

権力やお金や名誉ばかりが、人の偉大さを示す指標ではないことを我々は再確認すべきです。

かなり話が脱線してしまいましたので、この辺で。

さて、こちらのビジネスモデルはいかがでしょうか?

宿題代行業者 
3社連続で「手一杯で受けられない」との回答
NEWS ポストセブン 8月25日(月)

 夏休みもまもなく終わる。
40代お父さん記者の子供たちは、まったく宿題に手をつけず遊び呆けてきた。
夏休み終盤の「パパ、手伝って!」は恒例だ。
7月からあれほど「宿題はやってるのか」と釘を刺してたのに……と思っても後の祭り。

 魚心あれば水心というほど艶っぽい話でもないが、困っている親があれば、そこに手を差し伸べる者もある。
最近、ネットを中心に静かに広がる新商売が「宿題代行業者」だ。
 インターネットで「宿題代行」と検索すると、すぐにたくさんの業者が見つかった。
 
〈読書感想文1枚3000円~〉
〈絵画1枚4000円~〉
 
 HPにはそんな料金表が掲げられている。
日記や自由研究、工作などを受けつけている業者もある。
 
〈作文を書くのは学生のアルバイトではありません。作文添削のプロが担当いたします〉
〈算数・数学のわずらわしい苦手な問題。そのたった1問でもご依頼可能です〉
 
など売り文句も様々だ。
まず、記者の中学1年生の息子が頭を抱えていた「読書感想文」と「夏をテーマにした水彩画」を依頼してみた。
 
 違法ではないにせよ、やはり少し後ろ暗いものなのか、電話番号を公開している業者は少なく、メールで連絡する。
料金表を見て手頃な業者にアプローチしたが、3社連続で「手一杯で受けられない」という回答が届いた。
繁盛しているようだ。
 
 片っ端から依頼していくと、6社目でようやく引き受けてくれる業者が見つかった。
緊急の依頼ということでHPの料金表に若干上乗せされ、「読書感想文(本の指定なし)が原稿用紙5枚で1万円、水彩画が8000円」と提示された。

 決して安くないし、本当にきちんと作品が届くか不安に思っていると「料金は現物が届いてからの後払いでいい」という。
業者から「絵は中学生らしくしますか、それとも良い作品にしますか」と質問が来たので「中学生らしさがありつつ、少し優秀な感じにお願いします」と依頼した。
 
 3日後に郵送されてきた原稿用紙には、中学生らしい字で『走れメロス』の感想文が記されていた。
内容も、ほどよく中学1年生レベルに合わせているように見える。
ただ、せっかく手書きで書いてくれたが、子供の字と明らかに違えば書き直しは必要だ。
 
 一方の水彩画は広大なヒマワリ畑が丁寧に描き込まれた力作。
リクエスト通り上手に描いてくれたが、万が一コンクールに出すなんて先生が言い出さないか不安にもなる。
※週刊ポスト2014年9月5日号

最後にあるように、代行された絵がコンクールで優勝した場合、著作権の問題はどうなっているのでしょうか?

賞金は代行の先生と山分け?なんてね。

まあ、日頃の生徒の実力を観察している担任なら、代行された宿題は一発で見破れるでしょう!?

そこで注文業者は、その生徒の趣味や性格、家族構成、依頼された宿題の日頃の実力などのアンケートも参考にしたキメの細かい代行を行っているようです。

また、注文する親の方も、算数の正解率は90%くらいにしておいてと具体的に依頼する親もいるようで、ここまで来ると担任の先生でも見破るのは難しそうです。

例の佐村河内氏の作曲も、これからは宿題代行業者にお願いするといいものが出来るかもしれませんね。

組曲の場合、3つくらいの業者に分けてパート毎に依頼して曲と曲のつながりだけうまく処理すれば、完成品としての著作権は佐村河内氏のものといえなくもありませんよね。

ご健闘を祈ります!

では、音楽の時間です。
トロンボーニスト、ジム・パンコウの最初で最後の(?)リードボーカル作品です。
ライブでお楽しみください。
Chicago - You Are On My Mind