【はじめに】
手持ち無沙汰を紛らわすために、多摩川でのカメラ練習の最近の様子を書いておこうかと、準備を始めてみました。ところが、動画の準備中に、数日前に見た、とても不思議な白昼夢について書きたくなったのです。なぜか、そう、とても暗示的だったのです。そうすると、いつも持っている夢についても書きたくなりました。そこで、「多摩川でのカメラ練習の最近」の後に「白昼夢」と続けてから、「ポリネシアの踊りの夢」という順番で書き進めてみました。そうしましたら、この素人カメラマンの夢の話が、思いの外、長くなりました。なぜなら、彼の「夢」には、発展の順番があるからです。その夢を実現するためには、どの様な準備をしていきましょうかという、夢の実現のための夢になってしまうのです。彼の夢には物語では終わらない予感があるからでしょう。そして、この項を終えるにあたり、「ささやかな再生リストと ソロ2つ」として、彼の最後のハワイアンズ訪問で拝見したウアケアさんの踊りを演目動画としたものの再生リストをお示しします。今まで、数多くの ウアケアさんの演目動画を作ってきました。そして、ウアケアさんの舞台でのご表情が段々と素敵になってこられたのを拝見してきました。ところが、この、彼にとっての最後、6月 23日のウアケアさんの踊りには、ウアケアさんご自身がよく現れているような気がして、彼にとっては特別なものになりました。なお、夢の中で出てくる歌の詳細は付録に書きました。(8/11 訳に誤りがあったので修正しました。)
【多摩川でのカメラ練習の最近】
「基本の話」
カメラで舞台を撮る時に最低限必要なのは、視野のベースライン、つまり、底辺ですが、これを水平に保つということと、カメラを パンする時、つまり、カメラを左右に振って パノラマ的に撮る時ですが、ベースラインを水平に移動させることです。この二点は普段から心がけておけば、容易に動画のレベルをアップすることが可能です。その上で、一般の家庭用 カメラでできるだけシャープな映像を撮るためには、注目する場面では完全に視野を固定する必要があります。視野の固定は難しい問題で、三脚で固定しない限りは、視野は微妙に動き続けてしまいます。この上に、ズームを効果的に使用したいと考えると、ズームによる拡大、つまり、ズーム インの時の視野の固定が重要な問題になってきます。ハワイアンズの舞台を前列から撮る場合、20倍程度までのズームが使えれば十分だと思いますが、10倍を超えるズームの時には視野を安定させるのがかなり厳しくなり、普段から、それなりの練習が必要になります。
視野を固定するために考えておくべき点は、1つ目に意識の集中、つまり、気持ちを落ち着けて対象に意識を集中させること、2つ目に神経系の安定、つまり、筋肉が不随意的に動いてしまわないようにすること、そして、3つ目に姿勢の安定、つまり、体の緊張を解いて、できるだけ余計な筋肉に力が入らないようにすることだと思います。1つ目は容易です。
2つ目は気持ちだけでは無理です。筋肉は、神経を通して運ばれてきた電気信号によって動きます。筋肉が不随意的に動くのは、その筋肉を動かす神経が運ぶ電気信号に雑音が乗ってしまうためです。もともと、運動神経には、余計な雑音が乗らないようにするために、髄鞘と呼ばれる、主に飽和脂肪酸からなる絶縁体の被覆があります。この髄鞘が正常であれば、雑音が乗ることはありません。しかし、この髄鞘に欠損が生ずると、神経と周囲の組織との間に漏電が生じます。他の様々な体内器官も電気パルスで動いていたり、電気を発生したりしていますから、漏電が起きると、肝心の筋肉に送る電気信号に別の余計な信号が雑音として入って、意図せぬ動きをすることになります。これは、全く生理学的な話で、唯一の対策は、普段から食事に気をつけることです。一般に、植物性の油は不飽和脂肪酸を多く含み、これを必要以上に摂取すると、本来は飽和脂肪酸ばかりであるべき髄鞘に不飽和脂肪酸が入り込んできます。不飽和脂肪酸は容易に酸化して、油脂としての効用を失って、髄鞘から抜け落ちてしまいます。そうすると、髄鞘に欠損が生ずるのです。ですから、髄鞘の欠損の原因となるので、食物に含まれている微量の油分以上の植物性の油は摂取しないことが必要になります。対策は、植物油はどのようなものでも購入しない、使わないことです。体に良い植物油はありませんし、必須脂肪酸と呼ばれるものは食物から十分に取ることが出来ます。また、既に体内に入った不必要な不飽和脂肪酸が抜けるのにも時間がかかります。食事を改善してから、数年位のスパンで神経系が回復していくと言われています。勿論、完全に破壊された神経系は、もう、元には戻りません。また、腎臓や肝臓に嚢胞がある方は要注意です。嚢胞は結局は油が溜まったものですから。詳しくは、文献 [5] をご覧ください。
3つ目の姿勢の安定については、前項 「多摩川でのカメラ練習の近況(3月24日)」でかなり議論させていただきました。要は、座って撮影する場合、座面に腰が正しく乗る、つまり、座面が水平であるならば、骨盤が座面に対して正立するように、丹田に意識を置くことです。ただ、言うは易く、行うは難しで、一時は正しく座ったつもりでも、数分も経たないうちに姿勢が崩れてしまいがちです。結局、これは練習によって習得していく他にないということになります。人によって、正しく座るという感覚はちがってくると思いますので、それぞれに自分のスタイルを確立する以外にはないでしょう。この素人カメラマンの場合、お尻を座面に押し付ける感覚が大事なように思います。この感覚で座っていると、カメラと座面の関係が、より直接的になり、高倍率のズーム時でも、カメラのコントロールがかなり容易になる気がします。より直接的とは、カメラと座面の間の幾何学的な関係を維持するために動員される筋肉の数が少なくなる(気がする)ことです。
「最近の練習の話」
最後に述べた、より直接的なカメラ コントロールを習得するために、遠方を移動する対象物を追尾する練習をしています。具体的には、多摩川の河原において、遠方で取餌活動をしている水鳥を高倍率のズームで追いかけます。別に水鳥でなくともよいのですが、やはり生き物が一番気持ちが乗ります。
というわけで、最近は、練習の時には、基本的に、動画は撮りっぱなしにして、そのつど、適当な対象を選ぶようにしています。以下は、 8月 4日に行った練習動画から抜き出したものです。カメラシステムの諸元は前項 「多摩川でのカメラ練習の近況(3月24日)」にまとめられています。
まずは、多摩川の中央付近の浅瀬に居る水鳥、水鳥 A、に迫る 1 分程度の動画です。水鳥 A はほとんど動かないので、視野を固定する練習になります。
つぎは、下流方向にある浅瀬で取餌している水鳥、水鳥 B 、を追います。非常に遠方なので、200 倍以上の最高倍率のズームで、鳥たちを視野に入れておくこと自体が課題になります。このくらいの遠方ですと、視野においておくのも大変ですが、自らの心臓の鼓動によって生ずる細かい揺れも邪魔になります。鼓動による振動は、通常であれば、カメラの振れ止め機構で抑えられるのですが、最高倍率では、この種の振動が抑えきれなくなるようです。2分半程度の動画です。
最後は、白い小さな水鳥、水鳥 C 、を追いかける動画です。近くから、遠くまで、そして戻ってくるという移動をしますので、ズームも中程度倍率から最高倍率まで変化します。途中で、サムネイルの上端に写っている茶色の水鳥、水鳥 D 、が現れて、水鳥 C の追跡は一時中断して水鳥 D を追いかけたりします。ただし、水鳥 D は保護色になっていて、カメラのディスプレイでは判別できなかったりします。二回ほど、水鳥 D の姿を探して、カメラがウロウロします。なお、その他に、途中で何度か ズームアウト するのは座りなおしするためです。長く 15 分程度ありますので、自由に見進められるように、動画のコントロールを オン にしてあります。適当に飛ばして見てください。
「これから」
現在の撮影スタイル、つまり、首からカメラケースを前に下げ、そこに カメラや マイク ミキサー等を置いて撮影するスタイルは、 ハワイアンズのステージと客席の形式に合わせたものなので、場所が変われば使えなくなる可能性があります。例えば、ディナー ショウの形式ですと、今のような撮影スタイルでは会場側から注意を受けると思います。その可能性に備えて、現在、考えているのは、左手の上腕から肘までを体に密着させ、眼の前に上げた左手にカメラをのせて、右手は今まで通りにズームケーブルを操作するスタイルです。これですと、今までの撮影感覚とあまり変わらないだろうと思います。ただし、カメラ本体は比較的軽いのですが、広角の拡張レンズが本体程度の重さを持つので、左手にかなりの重量が掛かります。今現在は、左手が震えてくるのを抑えられません。オリンピックのライフル射撃の強化コーチの書いた手記を見ると、銃の 7 倍程度の重さを保持できれば、十分に安定した保持が出来るとあります。そこで、いまのところ、左手で 10 キロ程度のものを 10 秒以上保持する筋力強化を試みています。ウアケアさんが海外の舞台で踊っても、満足の行くように撮れないのでは断腸の思いをすることになりますから、頑張ります。
そう言えば、ウアケアさんは、今、何をして居られるのでしょう。情報はありませんから、いろんな想像が出来ます。海外の現地で舞台 オーディションを受けて居られたりするかもしれませんね。それは考え過ぎだと言われるかもしれません。しかし、そのレベルで、自分に出来る準備をしておくのが、素人カメラマンの役割だろうと思います。
【白昼夢】
とても衝撃的な オリタヒチを見ました。ソロを、きらびやかなタヒチアンの装いの踊り手さんが踊るのです。オテアのようでも、ハワイアンズの「タネ イ ムア」の様でもありません。アクセントの付いた、自由な踊りなのです。どの様な展開になったかは覚えていませんが、「こういうのがあるのか」と思ったことだけは確かです。その時は、ちょっと悔しかったので、それ以上は調べませんでした。なぜって、先を越された気がしたからです。いや、何故そんな気がしたのかは分かりません。
ところが、後で気を取り直して調べてみましたら、その動画が、どうしても見つかりません。YouTube の再生履歴に残っていないのです。踊りを見るのは YouTube に限られますから、見た以上は、履歴にあるはずなのです。でも、無いのです。
どうやら、調べものをしていた時に、うつらうつらして、白昼夢を見たようなのです。思い当たるのは、前の夜、「くるみ割り人形」や「ジゼル」を見たことでしょうか。どうにも、バレーとオリタヒチが融合してしまったようです。だから、書く程のことではないのでしょうが、その印象があまりにも素晴らしく暗示的だったのです。でも、どなたが踊ってらしたのでしょう。こんな斬新な振り付けをお考えになるとすれば、あの方かと思います。でも、あの方が、この様な踊りを演じてらした記憶はありません。だから、先を越された気がしたのでしょうか。
【ポリネシアの踊りの夢】
ウアケアさんの踊りには沢山の可能性があります。どの道を選ばれたかは、後でわかることでしょう。この素人カメラマンは、これまでの三年間を充実した気持ちで過ごせたのですから、感謝しかありません。
ただ、思うのですが、これからたちまちどうされるのかは、それほど大事なことではないでしょう。本当に大事なのは、十年後に、ウアケアさんの踊りがどの様に展開されるかです。フラ教室の先生をやっていらっしゃるかもしれませんし、フラ&オリタヒチのチームのコーチをやっておいでかもしれません。そして、そのチームは素敵なのかもしれません。でも、この素人カメラマンにとって、何と言っても一番素敵なのは、この方の踊りを拝見するです。そこで、彼の夢を語らせて頂きたいと思います。と言っても、今までにも幾度か語らせていただいてきたものですが。
「夢の話」
素人カメラマンが夢に描くのは、お金があってもなくても、若くとも年老いていても、その踊りを懐かしく思った人が容易にポリネシアの愛の踊りを拝見し、そのままに楽しめることです。
例えば、こんな夢を見るのです。
誰もが食事を楽しむことができる落ち着いた、けれど普通のレストランが、仕事帰りの若い人たち、ちょっと奮発した子連れの若夫婦や、年配の方たちの集まりなどで楽しく賑わっています。やがて、鈴がなり、照明が少し落ち、ちょっとしたスペースでギターの弾き語りが始まります。そう、踊りの時間です。期待感に満ちて人々が静まり始めた時、ライトの中に踊り手さんが登場して、静かに踊り始めます。ギター奏者の歌声に乗って。あるときは強く、あるときは弱く、時に早く、そしてゆったりと たゆうように踊る踊り手さんに、人々の心が集まっていきます。柔らかなステップに乗って腰を大きく緩やかに揺らしながら、腕、手、指先を一体として、雄弁に、そして、優しく語りかけてこられます。そして、お顔の表情。まるで、踊りに引き込まれてしまいそうです。ですから、そのちょっとしたスペースが宇宙のように広く感じられるのです。その踊りを見るうちに、さまざまな思いが人々の心を通り過ぎていきます。(8/17)
G Am Bm Em
今蘇る 愛の 思 い
C Em Am D
君が麗し き のうの 夜
G Am Bm Em
美しき 腰の 揺 れ
C Em Am D G G7
海の様 に 揺れ 続く
G7 C D G Bm Em
搖れて来て 私の愛の歌声で
C D Em A C
この愛は 在るいつも そ こに
・・・ ・・・
そして、終わりのひとふりです。
「どんな踊りだったろうか。よく思い出せない。けれど、心はとても満ちている。
ここなら近いし、ちょっと奮発してまた来よう、次はあの人と一緒に。
でも、愛を 感じる、とても美しい踊り手さんだった。
別のところでは全然ちがった踊りをするのだろうか。見てみたい。
それに、フラということだったけど、歌は日本語だったし、わかり易かった。
だから、心にぐっと愛を感じたのでしょうね。よし、絶対にもう一度来よう!」
夢です。
「夢のための夢の話」
多分、私達が見聞きしている範囲では、これまでにない形での踊りだと思います。似たものを考えるなら、フラメンコがこの様な形で演じられるかもしれませんが、ポリネシアンでは、今は、無いでしょうね。では、商業的に成り立たないのでしょうか。それは、どこに、どの様な需要がある得るかを調べていくことにより、夢が可能性になり、可能性が現実になっていくのだと思います。やっても無駄に見えるところに、青い海があるとはよく言われることです。
でも、ちょっと考えると、やはり、自分たちでは無理そうです。それなら、芸能プロダクションにお願いしてみましょうか。いや、しかし、それは間違いです。夢を第一にするなら、全ては自分たちで初めて、自分たちでマーケッティングし、自分たちでマネージメントをしていかなければなりません。
芸プロの様なコンサルタントにお願いすると、自分たちの夢見た形には、なりません。そして、将来的に、自分たちの考えたような方向で活動しようと思っても、芸プロの営業活動の制約があって自由にはなりませんし、収益の再投資も思うようにできません。利益のかなりの割合が芸プロに行くからです。それは、芸プロは、私達と同じ夢に賛同するからではなく、そこに利益を得る可能性を求めるからなのです。
利益からの再投資は必要です。最初は、踊り手と伴奏兼ボーカルの二名からなるチーム、そしてマネージャの三名で始めます。踊り手とマネージャは手弁当でも、伴奏&ボーカルの手当は必要ですから、事務所代、衣装代も含めて、しばらくは赤字覚悟です。そして、営業を行う範囲を拡大していき、黒字になる辺りで、もう一つのチームを考えます。複数のチームで活動することにより、知名度を上げるとともに、楽器もポリネシアらしい雰囲気のものを入れ、一つのチームの編成も踊り手さん複数名にして、踊れるジャンルを増やして行きます。営業実績が付けば、銀行からお金を借りることも出来ましょうから、将来的には、適当な一軒家のレストランを本部として借りて、常設ステージでの踊りと、契約先へ派遣しての踊りとの複数のパターンで活動ができるようにすると良いでしょうね。また、レストランの方では、料理する人を除いて、手の空いた踊り手さん達がサービスを担当します。これは人件費を節約することではありますが、目的はそれだけではありません。この様にすると不思議なもので、レストラン自身がワクワクするところに変わっていくのです。それは、皆が美しく踊ることに思いが一致した プロフェッショナルだからです。その様な場所は素敵なオーラに満ち、それ自体でお客さんを引き寄せることになると思います。そうすると、踊り手さんたちの数も増え、毎年、一名程度の人員補充が必要になるようになるでしょう。そうすると、例えば、ハワイアンズのステージを長年に渡って経験された、気力の充実した踊り手さん達にプロフェッショナルとしての踊りの場を提供出来るかもしれません。提供するお料理については簡単にしか言えませんが、日本人が長く健康で居られるような、平凡であって、食べ飽きないものが宜しいと思います。
この様な、自立した活動が行えると、男の踊り手さんにプロとしての活躍の場も提供出来ます。日本の舞台では、オリタヒチにしても、フラにしても、女の踊り手さんからなるのが普通ですが、本来は男女の役割分担で踊るものなのだと思います。そして、男の踊り手さんが居ることで、安心感も出てきます。しかし、こういうことが出来るのでしょうか。疑問は尽きません。でも、日本中に散らばったフラ教室やタヒチ教室を意味あるものにし、日本のポリネシアンを生み出すには、やらなければならないと思います。
夢です。しかし、楽しそうな夢だとお思いになられませんか。踊り手さんたちがサービスを行うレストランの発想の原型は、バブルの時期に調布にあった、女子レーシングチームが経営していたカフェ バーにあります。従業員が健康的で意識が一つの方向を向いていると、カフェ バーの雰囲気も、とてもキラキラして素敵になり、何時もお客さんでいっぱいでした。レーシング自体はお金がかかるものでしたから、世の景気が傾くと、経営が行き詰まってしまったのは残念でした。オーナーが代わり、サービスをする従業員が入れ替わると、もう、そこは普通のお店でした。レーシング チームのスポンサーが手を引いてしまい、チームが解散したのが撤退の原因だったのでしょうが、カフェ バーの経営と本業との繋がりが明確でなかったのも、一つの原因だったと思います。レストランを踊りを見てもらう場所とし、そこで踊る方たちが手の空いた時にサービスに加わるのであれば、相当に事情は違います。この形であれば、そこを集まる場所として、踊り手さん達のファングループも出来るかもしれませんし、出会いがあれば、独立して事業を行う可能性も出てきます。勿論、多数の女性が集まるとすれば、行き帰りの安全の問題を考えるなど、やるべきことは出てきます。しかし、それも夢を実現するために必要なことです。とにかく、その全ては、最初の苦労から逃げないことから始まります。最初を飛ばして、いきな レストランを手に入れても、上手く行かないでしょう。然るべき苦労は必要です。でも、良い夢を共有できるなら、その苦労も楽しいのではないかと思います。
これも夢です。
【ささやかな再生リストと ソロ2つ】
ハワイアンズの訪問を終えて、記憶に残ったウアケアさんの踊りを再生リストにしてみました。内容は、 6月 23日の ウアケアさんの踊りです。こういうこともありましたね、と感じさせて頂くものです。この再生リストは「ハワイアンズの舞う花たち」の再生リストのページにある「UAKEA20250623」です。
この素人カメラマンには、ここで踊って居られる ウアケアさんがとても身近に感じられるのです。他の動画ではあまり感じられないことです。
それから、これは 6月 10日の ウアケアさんの ソロ「ポエ」です。お体のブレが少ないので、地味に見えてしまいますが、この様に質量感があり、優しく、愛を感じさせて下さる ソロはもう拝見できません。しかし、不思議なものです。ウアケアさんのソロには余計なものはなく、典礼的な雰囲気が強くあるのですが、それが却って、踊り手であるウアケアさんを強く感じさせるのです。この動画では特にそうです。
そして、ハワイアンズの定番「タネ イ ムア」です。これは、倒れ込みのある「タネ イ ムア」を ウアケアさんが踊っておられるのを初めて拝見した 2025年 3月 3日のものです。ウアケアさんは「倒れ込み」を「飛翔」に変えてしまわれて、とても誇らしげに踊っておられます。この素人カメラマンも同じく誇らしく思ったのを覚えています。
しかし、この素人カメラマンは、帰宅してから動画をじっくりと拝見した結果、この様な飛翔は極めて危険だから止めていただかなければならないと主張したのでした。今でも、この時にこの様に主張したのは間違いではないと思っています。しかし、その後の ウアケアさんのご様子を見るに、主張の仕方には、もう少し考える余地があったと反省します。しかし、何かの間違いがあったときのことを考えれば、やはり、危険は避けるべきです。とくに、ソリストであれば、なおさらですし、この方は素人カメラマンの宝ですから。
【おわりに】
高い身体能力、絶妙な バランス感覚、柔らかな ハンドモーション、それらをまとめ上げるのに十分な筋力、そして類まれなリズム感覚を体現される奇跡のような方、それが ウアケア佳奈子さんです。それから、あまり注目されないことですが、踊りの振り付けにも特異な才能をお持ちです。優秀な踊り手の方々が集まる スパ リゾート ハワイアンズでも、もうしばらくは現れない逸材です。この素晴らしさに引き寄せられ、ハワイアンズを訪問し続けた夢の三年間でした。ハワイアンズを飛び立って、どちらに行かれるのか分からなくなった今、この素人カメラマンには、失われるものの大きさにだんだんと理解が及んでいくのだと思います。何時の日にか、素人カメラマンのように普通のものにでも訪ねることが出来る所で、ウアケアさんの美しい踊りに再び見えることができると思います。それは、ウアケアさんの、踊りへの愛を信じるからです。
ポリネシアンの日本語化と気張って主張したことがありましたが、よくよく考えれば、それも ウアケアさんの踊りがあってこそだったのです。この方の踊りが拝見できればこそ、歌詞に興味がわき、日本語にしてみようという気持ちが湧くのです。そうなのですね、YouTube チャンネルにしても、このブログにしても、ウアケアさんの踊りがあってこそだったのです。この素人カメラマンは、この吉祥天の導きで ポリネシアの世界を旅してきました。そうです、待ちましょう。
補足です。アヤカさんの退団のニュースを見ました。この方は、ハワイアンズの中でも、とても ユニークな方に思います。感じとしては、そうですね、一年ほど前に退かれた 緑川さんに良く似てらっしゃいます。舞台上では、とても天真爛漫に演じられているという点です。後ほど、もう少し、記憶を掘り起こして、書いてみたいと思います。
【付録:ハワイ語歌詞の解析と日本語歌詞】
(8/17 「 私の愛の歌声 (Ku'u Leo Aloha) :解析の試み」 をご覧ください。)
やかましいことを書く心境ではないのですが、夢の中に表れた歌については、やはり、その素性と日本語歌詞の来し方をお示ししておくべきかと思いました。フラについてご存知の方なら気が付かれたように、これは Josh Tatofi の「Kuʻu Leo Aloha (私の愛の歌声)」です。照明を落とした中、ライトに浮かび上がった踊り手の演技に惹かれてしまった、ギター&ヴォーカルの心を歌う歌です。ネットで調べますと、ハワイアンズでも ステージ演目としていた時期があるようですが、この素人カメラマンには、 この ウアケア佳奈子さんの踊り しかありません。このときは、東京サマーランドの奥行きの狭いステージ上で、お昼を挟んで、一部と二部で演じておられます。一部のときのお化粧、髪型、衣装は最高です。ただ、中頃で集中力が乱されたかに見え、踊りとしては、二部のほうが平均的に良いように思います。ただ、一部での踊りの前半部は最高です。蛇足ですが、この動画の終わりの方にある「タネ イ ムア」は踊りと タヒチ ドラムとの関係がよくわかって面白いです。さて、Tatofi の公式 ヴィデオです。
以下にブログ [1] から取ったハワイ語歌詞を示します。番号は便宜上入れたもので、ここで取り上げた部分は第 1節です。
Kuʻu Leo Aloha
by Josh Tatofi, 2016
1
ʻUpu aʻe nei ka haliʻa aloha
I kou nani i ka pō nei
Ahuwale ka haʻalewa ē
Me ke kai e holu mau ana
2
E naue mai i kuʻu leo aloha
Ke aloha e pili mau ai
3
Huli nō ʻoe, a kilohi mai lā
Me kou mau maka onaona
E hōʻoni nei i ka puʻuwai
Ilihia wale au i kou nani
2
E naue mai i kuʻu leo aloha
Ke aloha e pili mau ai
4
Ke aloha e pili mau ana
以下に、各行の解析結果を示します。単語の意味を書いてある所で、日本文のものは 辞書 [2] から、英文のものは、オンライン辞書の 辞書 [3] からです。(8/11 「i ka pō nei」に対する成句「昨夜に」を見逃していたので、修正しました。)
ʻUpu aʻe nei ka haliʻa aloha
'upu 繰り返される思い; 望む, 恋い焦がれる
a'e [マーカー] 上へ向かう, 近くの; 「e」に同じ
nei [名詞の後] この, これ
a'e nei recent past
hali'a 蘇る思い出; 思い起こす
愛しさの追憶が今繰り返される(8/11)
I kou nani i ka pō nei
kou あなたの, あなたのもの
pō 夜, 暗闇; 暗い
ka pō nei 昨夜(8/11)
昨日の夜の貴方の美しさへの(8/11)
Ahuwale ka haʻalewa ē
ahuwale 目立った, 明らかな; 積み上げられた
ahuwale Ahuwale ka manaʻo, real thoughts or nature are exposed,
as of something revealed in its true colors.
ha'alewa 浮かぶ, 振り動かす; (追) その名詞形
その大いなるうねりよ
Me ke kai e holu mau ana
me とともに; のように
holu 弾力のある; 揺れる
mau 常に, 不変の; 停まった; [マーカー] 複数
ana [ e + 動詞 ] の後に続き、未完了形
揺れ続ける海のように
(8/10 前の行(三行目)を「e holu mau ana」の主語としても、後者を「ke kai」を修飾する不定詞「揺れ続けている」としても良いかと思い、初めは一番目の考え方を取ったのですが、四行目は三行目を説明するとしたほうが適当だと思いましたので、二番目の考え方に変えました。)
以上より、以下のようになりました。原歌詞の右側に日本語訳を示します。ここで、原歌詞との対応関係や、ニュアンスの関係から、更に推敲したものを下側に書きます。
ʻUpu aʻe nei ka haliʻa aloha 愛しさの追憶が今繰り返される(8/11)
いま蘇 (よみがえ) る 愛しさの記憶(8/11)
I kou nani i ka pō nei 昨日の夜の貴方の美しさへの(8/11)
夕べの君の麗しさが(8/11)
Ahuwale ka haʻalewa ē その大いなるうねりよ
美しき 腰のうねりよ
Me ke kai e holu mau ana 揺れ続ける海のように
海のように 揺れ続く
(8/11 「i ka pō nei」を「昨夜の」としたことにより、「'upu」は繰り返しのニュアンスを入れて考え直しました。)三行目では、「ahuwale」に合う上品な日本語が見つからず、印象に強く残るという観点で「美しき」としてみました。美しいというのも、注意が惹かれるポイントであろうとの、拡大解釈です。(8/10 「haʻalewa」を「うねり」としたのですが、4つの音節をもつ単語を「うねり」としてしまうと間が持たなくなりそうなので、本来の意味を考えて、「腰のうねり」としました。)フラをなされている方なら抵抗感はないでしょうが、一般には、「腰を振る」の意味は分かりづらく、下品に捉えられると元も子もないので、これで良かったかと思います。本文中の コード進行は ブログ [4] から摂りました。ただし、この素人カメラマンは楽器はやっていないので、対応が間違っているかもしれません。
[1] Kuʻu Leo Aloha , フラナビハワイblog.
[2] 西沢佑,「ハワイ語の手引き」, 千倉書房, 2021.
[3] Wehewehe Wikiwiki: Hawaiian language dictionaries. University of Hawaii
System, University of Hawaii at Hilo.
[4] Kuu Leo Aloha Chords by Josh Tatofi , Ultimate-Guitar.com.
[5] 吉野敏明,「四毒抜きのすすめ」, 徳間書房, 2025.