【はじめに】
ハワイアンズ訪問を止めてから、二月と少しになりました。それでも、この素人カメラマンは カメラ練習は続けています。理由は2つあります。一つの理由は、三年ほど続けてきた今までの撮影方式を、どうせなら、完成の域にまで持って行きたいということです。自画自賛を承知で言わせていただきますと、最後、 6月 23日のサンライト カーニバルと グランド ステージの撮影は最後を飾るだけの完成度があります。視野の安定度、ズームのスムーズさ、ピントの合い方や、場面転回のリズム感、そして録音など、自身で見ても大変に面白く、今でも見始めると止まりません。残念なのは、奥舞台の無地スクリーンによる ピントの不安定さを克服しきれなかったことと、ウアケアさんのソロではないということだけです。無地スクリーンの前にお一人なら、カメラの自動焦点機構は正しく動きます。しかし、その前にお二人が並ぶと、今使っている パナソニックの カメラでは、途端に焦点を合わせるべき対象物を探し始めます。どちらかに合わせてくれれば良いのですが、時によっては、舞台の前方にある照明器具にも焦点を合わせようとしたりして、不安定になります。明示的に対象物を指示する機能が効果的に使えることが理解できたのはつい最近です。撮影中に ディスプレイに タッチするのが、ブレが出そうで怖かったのです。ソリストについては、多分、あの方の意向があったのでしょうから、文句の言いようもありません。話が逸れてしまいました。要は、動画の完成度とは別に、初めに設定した練習目標はクリアしておきたいということです。もう一つの理由は、今までの撮影方式は ハワイアンズの舞台に特化したもので、レストランなどでは使えないと思うからです。ですから、カメラを左手で眼の前に持ち、左手の上腕と肘を体にくっつけて固定して撮影することをを考えています。右手はズーム ケーブルの操作を行いますので、今までのカメラ保持方式と似た感覚になります。ただし、克服すべき課題は沢山ありますから、練習が必要です。もちろん、この技術を習得したからと言って何の当てがあるわけでもありません。しかし、「最近のカメラ練習と夢、感謝」で夢を語らせていただいた以上は、カメラの技量がいつまでも一緒では恥ずかしいのです。
以下、この項では、最近のカメラ練習の様子を紹介させていただいて、新しい取り組みについても触れてみたいと思います。そして、カメラ練習のためには、そもそも、自分の体、特に、神経系に支障があってはなりませんから、そのために心がけていることを再度お話しておきたいと思います。再度というのは、今までにも何度かお話しているからです。しかし、これは本当に大事なことなので、繰り返してお話させていただきたいと思います。そして、最後に、そもそも、何故このようなことをしているのか、根源的な所を考えてみました。
多摩川での撮影において使われる カメラシステムは「多摩川でのカメラ練習の近況(3月24日)」述べた通りです。
【通常保持での練習】
上記のカメラ練習の項で述べましたように、高倍率において視野を安定させるためには正しく座ることが大切です。とは言っても、正しく座ること自体も結構難しいものです。ある音楽関係の方にこの話をしました所、楽器、特にピアノも同じですと教えていただきました。ピアノを始めてから、鍵盤の前に正しく座れるようになるまでに 2, 3 年はかかるのだそうです。その目で見れば、プロのピアニストの座り具合は素晴らしいです。カメラの場合、腰骨の上に丹田を正しく乗せるためには、体の中の感覚を研ぎ澄ませる必要があります。良くはわからないのですが、丹田がバランスよく乗った時が、最も安定し、カメラ操作の自由度も得られるような気がします。ですから、従来のカメラ保持方法も、実は、前途有為なのです。
さて、この日 ( 9月 7日) は前日の雨で多摩川は増水しており、水鳥たちは岸に上がっていました。空は雲の多い状況でした。その様な中で、全体で 30分程撮影して、割と安定して撮れるようになった後半の二つの部分を以下に抜き出します。多摩川には上流から多くの土砂が流れてきて堆積します。撮影場所は堆積した土砂は少ないほうですが、それでも多くの川中島ができています。鳥たちが居たのは、かなり遠方の上流側の島と、撮影場所手前の島の二箇所です。高倍率で撮影するのを目的としていますので、いずれも画質は悪いです。
最初は、上流側遠方の島にいた水鳥たちです。川の流れがかなり早いので、岸の付近にいます。カメラの最大倍率で撮っています。
次は、手前の島にいた カラスと水鳥です。最初、カラス (ハシボソカラス) を撮っていたのですが、後から水鳥が飛来してきたので、水鳥に対象を移しました。カメラの倍率は、大部分が最高倍率の手前くらいですが、所々で最高倍率にしています。
ハシボソカラスは河川敷などに居るカラスで、市街地の ハシブトカラスとは食性が異なり、水鳥たちとの相性も悪くありません。
従来のカメラ保持方式ですと、かなり安定して対象を視野に保持できるようになってきました。所々で水鳥の頭がキレてしまうところがあります。先に述べた丹田のバランスが崩れた時に、上下方向の微妙な修正が難しくなり、この様になります。
【左手保持での練習】
次の二つは片手保持で撮影を行ったときのものです。ご覧になるとお分かりのように、視野がかなり安定した時と、視野が全く定まらない時とにはっきりと別れる傾向があります。片手持ちの練習を始めてから現在で一月程度ですが、視野の安定度が二分化してしまう原因については後ほど考察し、合わせて、私の対策もご紹介します。
最初は、対岸に近いところに位置する島にいた水鳥です。ほとんど最高倍率です。
次は、手前の島に居る水鳥です。カメラを下向きに構えるので、対岸近くの水鳥を撮るときとはちがった難しさがあります。
片手持ちの場合に、視野が安定している時と全く定まらない時とに二分化するのは、一つには、手で持った場合には保持の自由度がすごく大きくなるからだと思われます。とくに、左手首の自由度が大変に大きいことが問題になります。手首が動き出してしまうと、止めるのが難しいのです。もともと、手首は自由に動くようにできているのですから、両手で保持するならまだしも、片手で持った場合に手首を動かさないというのは中々に難しいことです。それから、もう一つには、使用しているカメラシステムが結構重いので、上腕の筋力が負けてしまうという問題があります。長時間撮影していると、上腕の筋肉がプルプルし始めます。実際には、これら二つの要因が複合しておきます。カメラの重さに負けまいとして少し腕を緊張させた時に、手首が動き始めてしまうことが多いようです。ですから、上腕の筋力の向上のためにウエイト トレーニングは不可欠です。
手首の動きを抑えるために、最近始めてみて、効果があるように思われるのは、室内での練習です。窓のカーテンを最大倍率で撮影しますと、カーテン布地の横糸が見えてきます。これを横方向に辿っていくのです。これが完璧にできれば、手首の動きはかなり抑制出来るのではないかと期待しています。以下が、その時の動画です。最初は何回か視野の固定に失敗しています。ここでは、カメラ本体のみを使用しています。
片手保持での撮影はとても難しいのですが、以上のように、上腕の筋力増強と手首の抑制という、二つの異なる側面に分けて アプローチして行こうと考えています。勿論、安定性という点では両手保持の方が優れていると思います。しかし、今の家庭用ビデオカメラの構造上、ズームを自由に使うためには片手持ちが優れていると思いますので、素人カメラマンとしては片手持ちでやってみようと考えています。
【四毒抜きについて】
以前のカメラ練習の項「最近のカメラ練習と夢、感謝」にも書かせて頂いたように、この素人カメラマンは、小麦粉、植物油、乳製品、甘い物を徹底的に避ける四毒抜き [1] を行っています。これは、昨年の10月ころに体調の異変を感じたからです。小麦粉を止めた効果はてきめんで、三ヶ月過ぎ頃からアレルギー性鼻炎がなくなり、花粉症も発症しませんでした。乳製品を止めた効果は、多くは、性徴器官に現れるのですが、男子の場合は自覚するのが難しいので、よく分かりません。女子には効果がかなり明確に現れると聞きます。甘いものについては、砂糖をやめて精神的な安定性が増したような気がします。これは血糖値の上下行がホルモンの分泌と密接に関連するからの様です。また、砂糖類は様々な病変を悪化させる面もあります。カメラ撮影との関連で重要なのは、植物油の忌避です。植物油の主成分である酸化しやすい不飽和脂肪酸は神経を痛めます。これらの脂肪酸は、代謝の形で入り込み、そして酸化します。そうすると、酸化したものが危険な物質として残存したり、逆に組織から脱落したりして、神経系を痛めるからです。それについては上記の項で詳しく申し上げました。ただし、リノール酸は小麦粉と相まって体の免疫や代謝にも悪い影響を与えます。
植物油は多くの食品に大量に含まれており、揚げ物や炒め物には勿論のこと、コーヒーフレッシュや、アイスクリーム、ソフトクリーム、ケーキのクリーム等は乳化した油の塊でもあります。日本人の場合、その遺伝的な特異性から、植物油の適正摂取量は味噌汁や醤油、豆腐、納豆などに含まれる程度の量で十分であると言われています。世界の人種と比較しても、必要量は驚くほど少ないのです。これは、水がふんだんにあるために、液体としての油に頼る必要がなかったからだと言われています。地中海周辺、中東や中央アジアでは、水の代わりとしての油の役割が大きく、自然と植物油を大量に摂取できる体質になったと言われます。ですから、日本人の場合、他国の食生活を模倣して、植物油をサラダ油やオリーブ油の形で料理に使うと過剰摂取になり、神経系の障害を起こすことになります。日本を含む東南アジアで植物油を使用した料理が一般的になったのは、第二次世界大戦後に米国から大量の植物油を輸入するようになってからのことで、まだ 100年も経っていません。
余談ですが、美人になれるならどんな苦労も厭わない女性タレントさんたちには、隠れ四毒抜きの方が結構居られるのだそうです。それは、四毒抜きで皮膚の健康状態が向上し、体調が改善されるからです。隠れるのは、 スポンサーとの関係からです。
【これからについて】
この素人カメラマンがカメラマンを続けようとする理由は簡単です。舞踊家 ウアケア佳奈子の美しい舞をもっともっと拝見したいからです。確かに、ハワイアンズでもたくさん拝見してきました。そして、どんどんと踊りが変わってきて居られるのを拝見してきました。この先に何があるでしょうか。この素人カメラマンは思うのです、多くの人の心を引きつける、更に美しい舞があると。でも、今までのような舞台での踊りには限界があります。ハワイアンズの舞台は、一定レベルまでの踊りには、良い環境だと思います。しかし、更に発展するためには、踊り手はもっと観客の高さまで降りていって、観客の、踊りを見る心と対峙する必要があると思うのです。そこに、踊り手と観客の間の心の響き合いが生まれ、踊りの中に本当の アロハ、つまり、愛が生まれると思うのです。
「私の愛の歌声 (Ku'u Leo Aloha)」では タトフィは歌い手と踊り手の間の愛の響き合いを描きました。しかし、踊りは観客に見せるものである以上、求められるものは、観客、つまり、受け手と、踊り手、そして、歌い手の間の愛の響き合いであるはずなのです。そのためには、観客と、踊り手、歌い手は同じ高さに居なければならないでしょう。ですから、レストランの中のちょっとしたスペースで展開される歌と踊りこそが理想的な状況だと思うのです。そこには、踊り手と歌い手には妥協のない演技があり、美しい踊りの世界があるのです。私は、その、舞踊家ウアケア佳奈子の愛の踊りを拝見したいと思うのです。それこそ、全ての人々にとっても、天のように美しく、海のように深い愛に包まれるときではないでしょうか。
では、どうしたら良いでしょうか? 分かりません。
「ステージのあるレストラン」で探してみると、たくさんの場所が見つかりますが、要は、とっかえひっかえ芸能人が ステージに出て演技をするような所で、とても愛の踊りを拝見する環境ではありません。そうすると、身近なところから少しずつ調べていくよりはなさそうです。元の職場の近くにフラメンコスタジオがあったので、そこら辺から、見てみようかと、思っている段階です。あの方の今後のスケジュールも気になりますが、分からないものは仕方がありません。意味があるかも分かりませんが、動いてみなければ何も変わりません。
【思ったこと】
以上、取り敢えずの結論は出しました。しかし、何故、この素人カメラマンは美しい踊りにとらわれるのでしょうか。最初は、偶然に場違いな世界に飛び込んだのだと思っていました。ですから、今こそが、この世界から出ていく頃合いかと、時々に思って来たのです。しかし、そんな単純なことではないことに、最近になって、気が付きました。「美」とは、この素人カメラマンにとって、根源的なものなのです。ここで言う「美」とは、綺麗だとか、可愛いだとか言うことではありません。別の言葉で言えば、響き合う「調和」なのだと思います。これは、彼が四十年ほどの間、全精力を傾けて研究を続けてきた理論の世界でもありました。つまり、彼は、理論家として「美」を追求してきました。しかし、その「美の世界」は立身出世、そして金儲け主義で汚くなってしまいました。それで、嫌気がさしていたのです。そしたら、何というめぐり合わせか、このポリネシアンの世界に新たな「美の世界」を見つけました。踊り手と、歌い手、受け手 (観客) の間の心の調和がある、美しい踊りの世界です。そう考えて初めて、どうして、タトフィの「私の愛の歌声」に夢中になったのか分かりました。そして、そこに欠かせないのが舞踊家 ウアケア佳奈子です。それが、彼が三年の間 ハワイアンズに通った理由だったのでしょう。何故、この方でなければならないのかは既に何度も書き散らしてきました。だから、この方がいらっしゃるのをお待ち申し上げているのです。
届かねど 美しきもの おわします 山の彼方の 豊かなる野に
日毎見る 多摩の夕暮れ 麗しき 愛をひろむる 舞を思うなら
[1] 吉野敏明,「四毒抜きのすすめ」, 徳間書房, 2025.
