みかん畑彼女の家の前を通りかかった時、ふと隣にある蜜柑畑に目がいく。 青々と茂っているはずの若木達は夏の暑さに負け、葉は茶色く枯れかけていた。 どうやら彼女は世話もせず、どこかへ遊びに行ったみたいだ。 お節介で代わりに水をあげる事はできる。 でも所詮は他人。 蜜柑が実っても自分は何も得ることはできない。 できれば自分できちんと世話をしてほしい。 そういう夢を見た。