さて、今市市の女児殺人事件の勝俣容疑者に対する取調べが本格的にはじまりました。
この種の事件の取調べは本当に大変です。
この種というのは、異常な思考を持った犯人の取調べです。
ただ単純に、事実を追及するだけではありません。
犯人の行為を非難するだけでは完全自供には到達しません。
では、どのように取調べは進められていくのか。
勝敗の鍵は、犯人に人間としての正常な感性を取り戻させる事が出来るかどうかです。
現在でも、犯人は反省を口にしているようですが、そんなうわべだけの言葉ではなく、真の人間としての感性を取り戻した後に供述する心からの反省です。
真の人間性を取り戻し、客観的に自分の犯してしまった罪の重さを噛み締めなければ、本当の意味での事件解決にはならないのです。
では、具体的にどのように取調べが進められるのでしょうか。
犯人の意識を、まだ正常な感覚だった頃にタイムスリップさせるのです。
勝俣容疑者の場合だと小学生の頃でしょうか。
当時、好きだったテレビやお菓子、お母さんとの何気ない会話、家族で出掛けた時のことなど…
ひとつひとつを丁寧に思い出させていきます。
そして、徐々に年齢をあげていきながら、道を踏み外し始めたころの気持ちを、ゆっくりと軌道修正していきます。
そうやって、人間としての正常な感覚を呼び戻していくのです。
この技法は、オウム真理教の際にも効果を発揮しました。
逮捕当初には麻原に心酔していた教団幹部は取調べの中で、正常な感性を取り戻し、心からの反省の涙を流しながら罰を受け入れていきました。
今回の取調べも、グチャグチャに絡まった糸を丁寧にほどいていくような根気のいるものとなるでしょう。
取調べを担当するのは、捜査一課のエース級の刑事が担当するはずです。
頑張って欲しいと心から思います。