皆さん、おはようございます。
ブログの更新が遅くなり申し訳ありませんでした。
ここ数日お休みをいただきながら、小学生の息子と一緒に遊びほうけておりました。
釣りに行ったりプールに行ったり・・・
刑事時代にはまったく考えられないほど家族と過ごす時間が増えて、幸せを感じています。
さて・・・今日の解説は、福岡県筑後市でリサイクルショップ経営の40代夫婦が殺人の罪で逮捕されました。
従業員の男性の骨の一部が容疑者の実家の庭から発見されたとのことです。
私は、この遺棄現場に非常に強い関心を持ちました。
というのも、普通遺棄現場としては考えられない場所だからです。
普通、自分が殺人に関与した死体、特に顔見知りの死体・・・この場合には、できるだけ自分の目の届かない場所に遺棄したくなるものなのです。
かこの犯罪心理分析から、山で育った犯人は死体を海に遺棄し、海近くで育った犯人は山に死体を遺棄すると言われています。
この説は、極論であり、全てがそうではありませんが、犯人の心理としては的を得ていると思います。
それが、実家の庭に遺棄した?
犯人自身、実家であれば頻繁に顔を出す場所で、死体を遺棄した場所も頻繁に目にするはずで、そのたびに殺害の時の様子を思い出さなければならない・・・
普通、このような場所に遺棄することは考えられない理由はそこです。
しかし・・・犯人はその場所を選択した。
その理由として考えられるのは、殺害に関して神経が麻痺していた。つまりは過去にも複数の殺害を経験しており、殺害に対する罪の意識が希薄になっていたのです。
そう考えれば納得がいきますよね。
実家の庭であれば、一般人に発見されるリスクはまったくないのですから。
今後の取調べで、犯人夫婦がどこまで正常な人格を取り戻し、余罪事件の自供をしていくのかが注目です。
次に、犯人の自供内容ですが、殺意を否認していますよね。
これは、難しいです。
白骨化した死体から死因を特定するのは難しい上に、その遺体から致命傷と断定できる痕跡が発見されなければ殺意を否認している以上、罪名は傷害致死に落とさざるを得ないからです。
よく、「かーっとなって殴り続け、気がついたら息をしていなかった」という供述をされる場合があります。
この場合には死因は、外傷性ショック死となることが多いのですが、さまざまな怪我が原因で体がショックを起こして死んでしまうもので、致命傷は無いのが特徴です。
この場合、怪我をさせるという故意はあっても殺意を認定するのは、犯人の自供がなければ非常に難しいのです。
以前、私が扱った事件でも、2人の男性が1人の男性をリンチにして殺害したばあいにも、殺意を認定するのに苦労した事がありました。
その時には、1人の犯人が途中で「おい、これいじょうやるとやばいよ。やめよう」という静止を振り切ってもう片方の犯人が殴り続けたという供述が得られたので殺人で立件できました。
今回も、夫婦による共犯事件ですから、なんとか一方でもいいから殺害を認定できる供述がでてくれればいいと思います。