こんにちは。

 

ダンサー専門管理栄養士のフミです。

 

 

けっこう根強く続いてる低糖質ダイエット。

これが実はダンサーの成長の妨げになってるって気づいている人はどれくらいいるんだろう?

もしくは「糖質カットは駄目だけど少な目にとるのはヘルシーでしょ!」って思っている人は多いかもしれない。

 

ダンサーにとって糖質(糖類、炭水化物、デンプン)は必要不可欠なのに、それを「痩せるため」に省いて踊りのポテンシャルを下げるのって、まあ支離滅裂じゃない?

 

 

炭水化物の重要性は今までに話してきたから、今日はそのおさらいをしよう。

 

筋力アップは「タンパク質+炭水化物」の組み合わせで初めて可能になる

ダンサーにとって身体を鍛えることは大事だよね。

筋力アップのためにウェイトトレーニングを取り入れている人も多いと思う。

そこでタンパク質も多めにとる人もいるし、それ自体は問題なしどころか役に立つことなんだけど、ちょっと考えてみて。

お肉を食べたらそれが自動的に筋肉に変換わけじゃないの。

お肉を食べたらまずタンパク質がアミノ酸に分解されて、アミノ酸がまた組み合わさって、筋肉に吸収されて、筋力・筋肉量がアップします。

分解したり組み合わせたり・・・このエネルギーはどこからきているのでしょう?

炭水化物だね。

だから炭水化物を抜いたり減らしたりしてタンパク質を増やしても、身体のためになっていないわけ。

逆に効率悪くしちゃってるから、炭水化物も一緒にとろうね。

(筋力アップのための詳しい内容はこちらの記事をどうぞ)

 

 

糖質を減らす=ケガの種を蒔いている

ご飯類を減らすダンサーほどケガが多いんです。

減らせば減らすほど、ケガが増えていくんです。

これはもう何年も明らかになっていることこの記事参照)

その原因となるのは、体力不足と集中力の低下からくるケアレスミス。

実際ね、ケアレスミスでキャリアを諦めるダンサーも沢山いるんですよ。

人間の脳が働くためには糖類が燃料と必要なの。

燃料が足りなければ機能を低下させて何とか生き延びようとするのが生存メカニズム。

それに逆らうことは出来ないんだから(というかする必要もないのよね)、糖質やらご飯類やらはしっかり食べよう。

 

 

○○制限は摂食障害のリスクが高まる

ダンサーはその性分と環境から、摂食障害に足を踏み入れるリスクが高いっていうことは前にも話したよね。

無意味な食事制限やダイエットは、このリスクを高めることしかしません。

「私○○制限ダイエットしてるの」って言いながらゆるーくやっている人は摂食障害のリスクはあまり高くなりません。

でもね、完璧主義なダンサーほど、○○制限系のダイエットを忠実に遂行しようとします。

摂食障害は完璧主義を通して負の感情や考えを誘発するのが大得意。

だから気づいたら摂食障害のスイッチが入ってしまっていて、抜け出すのにもがき苦しむことになるんです。

 

 

 

 

 

もしもこの記事を読んで、「でもご飯とか糖質とか・・・食べ始めたら歯止めが利かなくなるかも・・・」って不安な場合は、まず甘い物よりも主食のご飯から試してみて。毎食のご飯の量を少しずつ増やしていったらスタミナも集中力も思考力もアップするから、その後甘い物を食べる時に暴食するリスクを抑えられるんです。詳しくはこの記事を参照してね。

 

 

 

最近、「ご飯を食べてもいいんですか?」っていう質問を沢山いただいたから記事にしたんだけど、まずその質問がくるっていうこと自体、ダンサーに正しい知識がいきわたっていないということ。

自分の身体を守るのは自分。

正しい知識は少量で最大限の力を発揮してくれるからね。

 

ダンサーの食事を基礎からしっかり作りたい人は過去記事は勿論、ダンサー専用食事をマスターする5ステップガイド(eBook)も参考にしてね。

 

 

Fumi x