実の両親がいたら安心という「誤解」【2】 | ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

第2子出産半年後にうつ病の診断を受けてからはや15年。病と共存しながら健康体を取り戻すべく、試行錯誤で暮らしてきました。
今では通院も服薬もありません。
そんな私の経験が少しでも参考になれば……。

かーちゃんの母は、すぐに来てくれた。

当然、娘達の世話も、食事作りもしてくれる。




が!!


ついでにかーちゃんも頑張ってしまう。








なぜだかわからないが、母には弱っている自分が見せられない。


母に気を遣っている?


いやいや、そんなものではない。




母とかーちゃんとの関係は、少々いびつだ。

どこの家庭にも大なり小なりある、親子感情の難しさだと思うが・・・。




そもそも、実家の居心地がよければ、とっくに帰省していただろうし、だいたいこんな遠くの地へ嫁になんか来ない。






母が家にいるのは何か息苦しいし、うっかりゴロ寝もしにくい。

たぶん母の目には、かーちゃんはそんなに深刻な状態には見えなかっただろう。


かーちゃんが寝込むこともなく、母と一緒になって家事をしたり、ウォーキングに出かける姿を見て、とーちゃんは、



「やっぱり実のお母さんに来てもらってよかったんだよ」



と一人満足していたが・・・





とんでもない!!




かーちゃんは、ただ無理やり元気なふりをして、ベッドから抜け出て起きていたし、一緒に台所に立つこともした。

ただそれだけだ。



エネルギーが激減しているうつ病患者のかーちゃんが、残りわずかなエネルギーを絞り出して、「自分の母親と、平然を装って過ごす」ということに、そのエネルギーを使い果たしてしまった。





母は2~3週間ほどで帰って行ったが、かーちゃんはホッとした。





そしておきまり、その後しばらく寝込んだ。

エネルギーがまた湧いてくるまで、しばし冬眠に入った穴グマだ。


実の母親が来たって、結局もとのもくあみ。

せっかく来てくれた母には申し訳なかったが、本人は疲れただけで終わった。





我が家のように、子供が小さくて、家庭の維持・継続が困難な場合、誰か近しい人に助けを求めるのはいいことだが、その人と患者の関係によっては、逆効果もありうる。

とーちゃんのように


「女性は実の母親に来てもらったら一番うれしい・頼れる・安心する」


と思い込んで行動すると、うつ病患者本人には、ただ苦痛なこともあるので、慎重にことを運びたい。






ちなみに、母が来たことでただ一つよかったことがあった。

それは、「ウォーキングに始まり、ダンスに再び参加するようになったこと」だ。

母に無理やり元気に振る舞っていたことが、「きっかけ」という浮力になったのかもしれない。

母が帰った後にブッ倒れたかーちゃんだったが、母が来てくれたことに、思わぬ副産物もあったようだ。





実の両親がいたら安心という「誤解」【1】

楽しめそうなこと、見つけようとする