うつ病患者の「べき・ねばならない」妄想 | ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

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第2子出産半年後にうつ病の診断を受けてからはや15年。病と共存しながら健康体を取り戻すべく、試行錯誤で暮らしてきました。
今では通院も服薬もありません。
そんな私の経験が少しでも参考になれば……。

うつ病患者がとりつかれる考え方に、



「べき・ねばならない」妄想



がある。








これはこうあるべきだというしがらみを自分で設定してしまっている考え方なのだが、具体例を挙げてみよう。




例1


かーちゃん

「ずっとトイレ掃除してないんだよ。する気になれないんだー」


とーちゃん

「別にいーじゃん。トイレ汚れてても死にはしないし」


かーちゃん

「いや、トイレがここまで汚いなんて、女性としてあるまじき!せめてトイレはキレイにしとかないと」



・・・・・「女性である以上、トイレはきれいにしておかねばならない




例2


かーちゃん

「最近朝起きられなくて、子供達に朝食の支度もしてやれないよ」


とーちゃん

「別にいーじゃん。オレがしてるし」


かーちゃん

「いや、ダメでしょ。『お母さん』が朝ごはんも作らないなんて」



・・・・・「子供達に朝ご飯を作るのは、お母さんであるべき









そう、つまり





いーじゃん、別に♪



という考え方ができない。






ましてやうつ病なのだから、家の中が健常なお母さんと同じようにできるわけがない。

そもそも、健常なお母さんでも、家事をまったくしないようなお母さんだっている。

上を見ても下を見てもキリはないのだが、



自分で

「こうあらねばらならない」

「こうするべきだ」

と、自分をがんじがらめにしてしまう。




うつ病患者は、なかなか「いーじゃん別に」ができないので、

ぜひ家族が「いーじゃん別に」と言ってあげてほしい。


かーちゃんは今でもこれがなかなかできず、

とーちゃんがしょっちゅう、


「いーじゃん別に」

「かまへんかまへん」

「えーのや~」

「いいってことよ」


と言う。

最近、バージョンが増えた。