死にたくなったとき・・・「ふて寝できれば大進歩!!」 | ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

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第2子出産半年後にうつ病の診断を受けてからはや15年。病と共存しながら健康体を取り戻すべく、試行錯誤で暮らしてきました。
今では通院も服薬もありません。
そんな私の経験が少しでも参考になれば……。




「『死にたい』と衝動的に思ったら、この薬を飲みなさい」




と言って、クルクルパーマ先生から処方された薬がある。



薬の名前は伏せておくが(みなさん依存したら困るので)、

かなりの効果で感心したことを覚えている。







かーちゃんは、以前にもお話したとおり、

何かショックを受けると、大抵外に飛び出し、そこがマンションの2階で、飛び降りるには高さが足りなかったおかげで、何度も命拾いをしている↓



うつ病患者の自殺 【2】「死にたい」という気持ちになる瞬間




しかしたびたび自殺行為を行うものだから、クルクルパーマ先生から、隠し玉のような薬を処方された。





そんなわけで、次に自殺行為に走ろうとしたとき、かーちゃんは外に飛び出す前に理性を働かせ、この薬を飲んでみた。



この薬の素晴らしさを訴えたいわけではないので、飲んだ後の状態を詳細には述べないが、確かにこの薬は効いた、すさまじく効いた。

自殺しようなんて思いはどっかへ吹っ飛ぶ。

というより、そんな気力がなくなってしまった。








でもかーちゃんは、この薬にハマり込むことはなかった。





「飲んだところで、自殺行為に走る自分がいることには変わらない」


ということを、本能でわかっていたのかもしれない。

自殺行為に走る瞬間を止めるだけの薬、というだけであり、自殺願望を抱く自分を改善してくれる薬なんかではない。





この薬のすごさと虚しさの両方を知ってから、かーちゃんは独自に「自殺行為解決法」を編み出した。





そんなすごいものじゃない。






ただ、布団にもぐって穴グマ化すればいいのだ。







つまり、ふて寝!!









これは別に、かーちゃんが自分で気づいたわけではない。

クルクルパーマ先生が言ったのだ。



「ふうん。死にたくなったの?で、どうした?」




かーちゃん


「とりあえず布団にもぐってふて寝しました」




「実にいいねぇ。それでいいんですよ~」

クルクルパーマ先生、目を細めてそう言った。




当初は「???」と思ったかーちゃんだが、今思えば、それでいいのだ。

医者が「理想的」といった自殺回避を、かーちゃんは自然とやっていたわけだ。




全てを受け入れる容量がなくなって、受け入れきれない負の情報や、扱いきれない負の感情のやり場がなくなって、究極の回避法「自殺」に走るくらいなら、

せめて物理的に「無」の状態でいられる布団の中へ、そして意識をなくせる「眠り」の世界へ行ってしまえばいい。



だからつまり「ふて寝」。



これができるようになればいいのだ。





ただし、好不調をくり返すうつ病のこと。

一度これができるようになったからといって、次回からこれがずっとできるわけではない。

「ふて寝」では済まない日も必ず繰り返す。

その「ふて寝では済まない日」の発生頻度が減っていく、という治り方をして行く。