クルクルパーマ先生の病院の待合室は、大変おもしろい。
まずマンガがたくさんある。
とーちゃんはここで、「のだめカンタービレ」を、購入することなく読破することができた。
そして、ファッション誌の他に、車の雑誌、ガーデニングの雑誌、サッカー雑誌。
一番目立つのが、熱帯魚の水槽が3つ。
マッサージチェアにジョーバに至る健康器具まである。
・・・そう、ここは先生の趣味の部屋になっていた。
全部先生の好きな物ばかり。
いつぞや、かーちゃんが午前診療時間の最終患者になったことがあり、
待合室で会計を待っていると、診察室からガラガラッとドアを開けて勢いよく先生が出てきて、ソファーにドサッと座り込み、「ふうっ」と大きなため息をつくと、目の前の熱帯魚の水槽をじ~~~っと眺めていた。
「先生、水槽見て癒されてるなあ」
とかーちゃんは見ていた。
かーちゃんは熱帯魚は嫌いだ。
生魚が泳いでいる姿は、生々しくてどうもよろしくない。
でもクルクルパーマ先生は好きなようだ。
またある時は、診察を終えた先生が、
庭の花壇の花に、じょうろで水をやっているのんきな姿も見たことがある。
人の負の感情を思い切り受ける仕事だ。
こんな気分転換で、先生は、気持ちを切り替えていたのだろう。
心療内科医も大変な仕事である。