うつ病患者の自殺 【2】「死にたい」という気持ちになる瞬間 | ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

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第2子出産半年後にうつ病の診断を受けてからはや15年。病と共存しながら健康体を取り戻すべく、試行錯誤で暮らしてきました。
今では通院も服薬もありません。
そんな私の経験が少しでも参考になれば……。

うつ病患者が


「死にたい」



と自殺願望を抱くのは、

先にも述べたが、


何らかの負の要素が発生したとき。




(1)調子が悪くなった

(2)病気の現状に耐えられないつらさを感じた

(3)無力な自分を悲しく情けなく思った

(4)夫(妻)にちょっと厳しいことを言われた



その他いろいろ・・・。




少しでも「苦しい」「つらい」と感じると、

自殺願望のエネルギーがものすごい勢いでパワーアップする。




たとえば、ある晩、かーちゃんはいつものとおり、とーちゃんに八つ当たりしていた。


「こんな病気もうイヤなんだよぅ」

「あなたにはこのつらさはわからないよね」

「本当にしんどいんだ。何もできないんだ」



延々と続くかーちゃんのグダグダした八つ当たりに、

このときのとーちゃんはブチ切れた(@@)!!


「いい加減にしろよ!そんなこと言っても仕方ないものは仕方なんだ!!

一つ聞くけどさ。オレの気持ちも考えたことある?!

ず~~~っとグチ聞かされて、本当にきついんだよ!!

オレだってね、我慢してるんだ。自分のことばかり考えて、ワガママ言いたい放題言うのも大概にしろよ!!」





さぁ大変!!!

一瞬前まで、

「子供残して死ぬことなんかできないもんねえ」

なんて思っていたかーちゃん。


(そんなことわかってる・・・わかってるけど私だってどうしようもないんだ!!

でもあなたに見捨てられたら私はどうしたらいいの?)

呼吸も止まりそうなほどショックを受けて、こんな思いを口にもできず、泣きながら外に飛び出した。

マンションの2階。

ここから飛び降りたんじゃいくらなんでも死ねない。

そうだ、もっと上から飛び降りなきゃ!



ヨレヨレのパジャマ姿に頭はぼうぼう、足は裸足。こんな姿でエレベーターには乗れないので(このあたり、少しは理性が働いていたらしい)、非常階段で上へ上へと昇って行く。

11階あたりで止まって、階段の踊り場から下を覗いた。




すると、あ~ら不思議。

「私はもう死ぬしかない、死ぬんだ!」とひたすら思いながら階段を上がってきたかーちゃん。

2階から11階までゼェハァ上がって、体力とともに負のエネルギーも放出したのか、11階に着いたときには、下を見下ろして、


「ヒェ~~~!!!@@ 高っっっ!!ムリムリ!!」

と完全に理性を取り戻していた。



この当時、マンションの2階に住んでいたことが幸いして、こんなあんばいに、何度も命拾いした。




部屋に戻ると、とーちゃんはだんまりと座っていた

かーちゃんのことが心配ではあったが、

さりとて追って出ていくほどには怒りが静まっていなかった。

「クソ!!もう知るかよ!!」ととーちゃんも投げやりになっていた。

度重なる自殺行為に、とーちゃんもほとほとウンザリしていたのだ。


とーちゃんも、余裕があるときには、自殺行為を止めに実力行使をしてきたが、

とーちゃん自身も弱り果てているときは、自殺に走ろうとするかーちゃんを、

追いかけることも止めることもできなかった。




話を元に戻すが、こんな風に、うつ病患者は何か

「悲しい・つらい・淋しい・苦しい」等の負の感情が自分の中に生まれたとき、

「自殺なんてしてはいけないことだ」という理性のハードルが」いとも簡単にパタリと倒れ




「悲しいよぅ!」「苦しいよぅ!」などという思いを拒否する手段として、自殺しようとする。




自分の中に発生した負の感情を、自分で消化できるほどの精神的な容量がないので「死ぬこと」に走ってしまうのだ。