ボロカス男録 -7ページ目

ボロカス男録

真剣に恋したいのに こんなん?なっちゃったpinoco...
....

ヽ(;´Д`)ノ
ま・ぢ・で・ どうしよぉぉぉ~?

いつも夜型のぴのこは、朝の9時に起きて準備をした。

 

 

窓がないゲストハウスで、今日の天気もわからない。

 

 

 

太陽を見ないで、仕事の準備をする。

 

 

気分は、もぐら。

 

 

そこに厚化粧がより息つまりそうになる。

 

 

 

ビルの外に出ると、寒い。

 

 

どんよりとした空は灰色、ビルも灰色。

 

 

町は、臭くて、必死で地下鉄に乗ろうとする、ぴのこは、

 

 

まるで、どぶネズミのように思えた。

 

 

10時30分には店にいないといけない。

 

 

店も、地下だ。

 

 

店も、もぐら。

 

 

店に入る前に、近くのデリでサンドイッチを買って食べた。

 

 

 

NYに住むには、デリで安く食事するのがいいみたいだ。

 

 

更衣室は、異常な熱気とダンサーで溢れかえっていた。

 

 

着替える場所なんてない。

 

 

お店のオープンの時間、

 

 

全てのダンサーがステージに立つ。

 

 

DJが、ダンサー達の名前を言うのと同時にセンターに立つ。

 

 

 

そんな早い時間に客はいないけどね。

 

 

なんか、格好つけてやっている。

 

 

ぴのこは、思った。

 

 

 

モグラのショーの始まりだよ。

 

 

8時間必死で働いて、倒れそうな勢いで、

 

 

渋々、スタッフにチップを払って行った。

 

 

DJは一人のダンサーから15ドルもらう。

 

 

 

手には、チップの束がガッツリとある。

 

 

 

ぴのこは、あなたの方が、稼ぎいいねと言った。

 

 

 

慣れたら、もっと稼げるよ、と優しく言ってくれた。

 

 

 

戦争のような仕事が終わって、店を出るともう夜。

 

 

空を見上げ、NYの巨大なネオンを見上げるぴのこは、もぐら。

 

 

 

 

晩御飯は、朝と同じ、近所のデリ。

 

 

理由はチップを払わなくていいという。

 

 

 

ぐったりと食事をしている、ぴのこ達の近くで、

 

 

さっきまで一緒に働いていたロシアのダンサーもぐったりと食事をしていた。

 

 

 

みんな、同じ事してるんだなと思った。

 

 

同じ事、思って耐えてるんだろうなと。

 

 

暗闇にいすぎて、もぐらになってしまったよ。

 

 

 

もぐら~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全自炊はできなくても、1日一食は自炊をしたいと思う。

 

 

 

偶然にも、近所にスーパーマーケットがあった。

 

 

 

やった!ラッキー!!

 

 

 

メンバーは喜んでスーパーに行った。

 

 

ぴのこは、朝起きたら、すぐに何かを食べないと気が済まない人。

 

 

 

ライスは売ってないでしょ、炊飯器使う気分でもなし、

 

 

 

パン派でもない。

 

 

シリアルにした。

 

 

卵は必要だ。

 

 

目玉焼きやら、スクランブルエッグやら。

 

 

水もいるし、牛乳もいるね。

 

 

ベーコンも買った。

 

 

アメリカのベーコンって脂ギットギトで、日本と違う!!

 

 

お店で出してるのも、カリカリのカリカリになってしまっているベーコン。

 

 

 

日本とは、違う。

 

 

ここは、アメリカだ、、、、我慢しよう。

 

 

 

カット・フルーツも買ってみた。

 

 

レジに行ってなんじゃこりゃ!!!!

 

 

日本円で、約7000円ってどういうこっちゃい!

 

 

ぴのこだけではない。

 

 

友達みんな各自で倒れていた。

 

 

 

A子が言った。

 

 

「 ここは、マンハッタンだからね。 」

 

 

 

マ~ンはっつてぃん。

 

 

は?なんだそりゃ。

 

 

 

「 何回、来てもこのアクセントにはなれないのよね。 」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

マンハッタンの言い方。

 

 

ヘックションにも聞こえる。

 

 

もう、ぴのこは、客と話す時、マン・へへん!!!って言ってみた。

 

 

 

謎に通じた。

 

 

 

レッドブルーを頼みたかったが、これは、毎回、毎回聞き返された。

 

 

 

レッっぶる。

 

 

レぶる。

 

 

レッドブルゥ

 

 

何回、言わせるんじゃい。

 

 

友達は、笑っていた。

 

 

仕事場で、酒なしで頑張った!!!!

 

 

 

レッドブルーだけで!エネルギードリンクだけで頑張ったよ!

 

 

 

ぴのこ流、旅は酔っぱらってGOじゃないよ。

 

 

 

今回、ド・シラフで働いていましたからね。

 

 

ありがとう!NY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NYの窓なしタコ部屋の住み家で、ある意味気持ちを切り替えた。

 

 

よし、これは、金稼げという意味か?と。

 

 

3人は、安全と言われているお店に面接に行った。

 

 

大量の紙にサインをし、店の働き方を教えてもらった。

 

 

マイアミよりも厳しくて、ルールがいっぱいあった。

 

 

そして、一番イヤなチップアウト、店やスタッフに払うお金が、

 

 

べらぼうに高かった。

 

 

 

マイアミよりも高い。

 

 

 

それでも、昼間の部門は、夜より稼げないので、少しは安い。

 

 

 

考えるだけで、頭が痛くなった。

 

 

夜の部門で、約2万5千円以上だったような気がする。

 

 

 

それ以上を稼げないとヤバい。

 

 

 

だが、それ以上は稼げるというNYの夜。

 

 

 

悲しくも、ぴのこ達は、昼間の部門になった。

 

 

 

それでも、ダンサーが約40人ぐらいはいる。

 

 

 

ステージはダッサイ、道?通路?という狭いステージ。

 

 

 

ポールが2本。

 

 

そこに、膝をついてはいけない。

 

 

 

天井もめっちゃ低い、ポールは太い。

 

 

 

これじゃ何もできないよ。

 

 

そこに、ダンサーが4人、ステージに上がる。

 

 

みんな揺れているだけ、横ふみステップ。

 

 

 

バーの中にもポールがあった。

 

 

 

だが、踊るスペースがない。

 

 

揺れているだけしかできない。

 

 

 

つまんね~!!!!

 

 

 

ま、いっか。

 

 

 

ぴのこ、太いポール嫌いなんだよね。

 

 

そんな、ポールに手汗やらで、きったないヌルっとしている

 

 

 

力がもっと必要だし、踊り辛いからこの際、揺れてるよと思った。

 

 

 

ステージの順番がきたら、揺れていて、あとは、必死にお客に声をかけた。

 

 

 

明るい、ぴのこはここですよ~

 

 

 

ぴのことダンスしたい人はいませんか~い。

 

 

 

日本人はどうですか~?ってさ。

 

 

 

ダンサーは、主にロシア系。

 

 

 

日本には、いなくなった若いロシアの女の子がここにはいた。

 

 

日本は、ビザが厳しくなり、今、日本にいるロシアはオバンだけ。

 

 

結婚ビザを持っているオバンだけ。

 

 

今は、NYに来ていたのか~ロシアの若い子は。

 

 

 

一人、友達になった。

 

 

ロシア21歳。

 

 

彼女も、ぴのこと同じで、NYでちょっと稼げるかな~?

 

 

みたいな感じで観光兼ねて短期で来たそうだ。

 

 

お店のスタッフも、昔の昔、元ダンサーだったのでは?という

 

 

優しい顔のおばあさんなのかな~お年を召した方、女性のマネージャー。

 

 

どれぐらい働きたい?と聞かれて、ぴのこは言った。

 

 

 

NYの観光もしたいので、ちょっとしか働けません。

 

 

 

クスっと笑って、優しい微笑みで、いいわよと言ってくれた。

 

 

 

優しい~。

 

 

 

そして、おじいさんのスタッフを紹介された。

 

 

 

特別席、VIP席を案内するという係のスタッフだそうだ。

 

 

そんなオジイ必要か?

 

 

普通は、ダンサー自身が金の為に交渉する。

 

 

だが、このおじいさんに頼みなさいと言われた。

 

 

お爺さんは、コーヒーの匂いがした品のある人だった。

 

 

 

日本人の評判は悪くない。

 

 

 

ぴのこ達の前に働いた人の評価があって、

 

 

 

それが繋がって信頼があるのかもしれない。

 

 

日本人のダンサーは真面目だと思われているようだ。

 

 

朝の9時に起きて準備して、必死で地下鉄に乗って、

 

 

11時の開店までに、近所のデリでサンドイッチを買って食べ、

 

 

昼から、ステージに立って、お客に笑顔を作る。

 

 

 

まるで、女の売りの世界のように思えた。

 

 

 

一体、ここはどこなのだろうと思った。