ぴのこは片思いというのを、久しぶりにした。
ぐっと我慢した。
片思いで、胸にしまっておこうと。
東京は、いろんな出会いがある。
とある事情で、週末、メンズと一緒に同じ屋根の下という事になった。
同棲が嫌いな、ぴのこ。
すぐに飽きる、この性格。
うえ、、、、大丈夫?ってね。
33歳 日本人 経理部
この彼、好きで、ぴのこと一緒に同じ屋根の下にいる訳ではない。
仕事上、仕方なくってやつさ。
ぴのこは、毎日、お疲れビールを飲みに行く。
ある日、ぴのこは、嬉しくない事があって、泣きながら、家に帰った。
そして、彼が寝ている部屋のドアをバーンと開けた。
驚いているデブの足にすがりついて、ぴのこは泣いた。
ぴのこってどうしていつもこうなの?
鼻水と涙で、彼のズボンは、ぐしゃぐしゃさ。
すると、彼は、ぴのこの背中を高速トントンしながら、
「 ぴのこは、絶対、大丈夫 」
そう言って、なぐさめてくれた。
女に慣れている男なら、背中をなぜるか、ゆっくりトントンするだろうが、
この人、女に慣れていないのだろう。
高速・トントンで、ゲを吐きたくなって、ぴのこは我に返ったのさ。
はああ!!!!
そして、酔いどれ、ぴのこは、自分の部屋に、もう一つ布団をスタンバッた。
ちょっと!!!ぴのこと一緒に寝てくれない??
大丈夫よ!襲わないから!!!!
ムリやり、この彼を部屋に入れたのさ。
ぴのこは、男と一緒に寝れない。
( ぴのこは、男と一緒に寝れますか? )
そして、眠剤をガブ飲み、アイマスクをしたぴのこは、彼の手を握った。
手を握ってくれとお願いをしたのさ。
そして、二人、大の字で寝たのさ。
彼にとっては、大迷惑だっただろうが
すると、ストーンとぴのこは、深い眠りに落ちた。
ぴのこは、デブは嫌いだ。
ぴのこは、思った。
今まで、顔で選んできた己の人生の愚かさを。
朝、起きると、既に起きていたデブは、爽やかな笑顔で言った。
まるで何もなかったように、
「 おはよう!!! 」
はあああ!!!!
そして、いろんな事を知った。
ただのデブではなく、空手、格闘技をしていたそうだ。
いつも、本を読んでいる。
好きな本の種類も似ている。
ぴのこが、知りたい事もすぐに、爽やかに答えてくれる。
知的だ。
ぴのこは、人に恵まれている。
ガール達が集まるワイワイ・ハウスであってもニコニコいる、このデブ。
食事をした時も、デブ特有の汚い食べ方をしない。
優雅に食事を楽しんでいる
デブなのに、食べ方が美しい。
ぴのこは、男と一緒には住めないと思っていた。
だが、ある時は、一緒にTVを見て、二人で笑ったりもできた。
そして、ぴのこが東京を出る時、
この彼は送ってくれた。
( 機敏なデブ )
人でわんさか多い駅を、彼は、機敏に、ぴのこが実家に帰るように誘導してくれた。
頭がいい人が好き。
ムダがない。
こんな人を、普通の女が狙わない筈がない。
ぴのこは、若いガールに、この人はいいよと言った。
本当は、ぴのこが一緒にいたかった。
だが、アラフォ+訳あり、ぴのこという事で、
彼には、もっといい女がいる筈だと思ったのさ。 な~む~
本当は、帰ると時、いきなり飛びついて、キッスしたいと思った。
いきなりキッス
だが、できなかった。
ここで、相手の男もぴのこを好きとかなんとか思っていたら、
ハッピーエンドだが、
そうではない場合、悲惨だ。
ぴのこは、爽やかに、ありがとう!って言ったのさ。
頭がいいデブは、ぴのこ的にOKとわかった瞬間だったのさ。
この彼との日々を、
( 同棲時代 ) と、ぴのこは呼んでいる。