刺青で思い出した。
そういえば、ぴのこの墨のおっちゃんから電話がこない。
ぴのこ、全部の番号なくしちゃってるから、
ぴのこから、かけられない。
いつも、おっちゃんは、広島から電話をくれた。
「ぴのこちゃん、元気にしとるかの?」
今のところ元気に生きているよ。
「体だけは大事にせにゃならんじゃけん。」
「ぴのこちゃんには、ちゃんと守ってくれている人がいるじゃけん。」
ぴのこにとって、イカついけど、優しいお父さんみたいな人。
元、ヤーさんで、いろんな事あった、おっちゃんだろうに、
全うな事を言う。
その、トンチンカンが、
不思議とぴのことおっちゃんの友情関係ができたような気がする。
実のお父さんより、話しやすい、存在。
おっちゃんの方はどうなの?
「わしゃ~、やっと、弟子が6人に増えてな~。」
良かったね!!!
だけど、
おっちゃんのスパルタで、
また、挫折していってない?
「今のところ、大丈夫じゃよ。」
ははは!!!良かった!
最後に電話があったのは、
ぴのこが忙しくて、頭もっと、もっとおかしくなっていた時だったとおもう・・・・・
おっちゃんが、念願の関東に刺青のスタジオを持ったとの報告。
「おっちゃん!すごいね!本当に夢叶えたんだね!!!」
実は、ぴのこは真剣驚いていた。
ぴのこに墨入れてくれた時、
おっちゃんは、確か・・・・・・
墨歴、35年と言っていた。
ま~20うん?歳から始めたとしても、
60歳近かっただろう。
それから、10年以上のお友達だ。
思いっきり、60歳越えてから、東京進出。
「東京は何でも高いな~。」
前から言ってんじゃん。
「だから、スタジオは埼玉じゃ。」
それでも、すごいよ!
「ワシは、次は、自分の技術を持つ、本物の弟子を育てないといけないんじゃ。」
もう、時間がないと言った。
う~ん・・・・・・
そうなの?
その時、よく考えると~という事もせず、ぴのこは、
明るく、おっちゃんの素晴らしさに惚れて、本物の弟子が育つって~
気楽に言った。
バカ野郎だぜ・・・・・・・ぴのこ。
弟子を育てる難しさを知らなかった、その頃の、ぴのこ。
もし、ぴのこに電話が来たら、今、療養中だって本当の事を言う。
おっちゃんの事だから、沢山、大切な仲間、早死にさせたって言ってたから、
生きていると言う事に、それ以上、ムダな事は言わないのはわかっている。
確か、言っていたな・・・・・早くに死んでいった友の分まで、
ワシャ、頑張るじゃけんってさ。
あり得ない年齢で、夢を持ち叶えたおっちゃん。
ぴのこは、人として、おっちゃんの事大好きだったし、
だから、
墨なんか入れて・・・・・なんとか、かんとか・・・・
なんて言われても、ふ~ん!ってやつさ。
だから何さ。
これは、おっちゃんの作品をぴのこに残してくれた、
貴重な貴重な物なのさ。
明日から、もう、こそこそするのは止めるよ。
これ見て、男が引こうが何だろうが、
これは、ぴのこの大切な大切な作品の一つ。
心の宝物は、もちろん、
ぴのこ自信に施された芸術なのさ。
それで、なんだ、かんだ言う奴は、
ぴのこから、お断りしますってやつです。
いくつになっても、夢を諦めるなよって言っていた、おっちゃん。
実際、夢を現実にしていた、おっちゃん。
そして、心の弟子を作ると言っていた、おっちゃん。
今も、元気に、関東と広島を行ったりきたり。
している事を願って・・・・・・・・
そして、ぴのこも強くなるから!
会ったら、泣いちゃうだろうけどね・・・・・