まさしく、旅をしなかったら知らなかっただろうという会話。
深い話になる訳さ。
大抵が、恋愛の話になる訳だか。
ぴのこは、A子の人生話を聞いた。
彼女は、今回の旅で、カードを持ってきていない。
現金主義のドル札を大量に持っていた。
カードを持っていない?どうしたの?という、ぴのこに、
彼女は言った。
「 私、一度、破産してるんだよ。だからカードを作れないんだよ。」
えええ!!!!
なんじゃそりゃ!!
お金にキッチリしていて、真面目な彼女に何があったの?ってね。
「 27歳の時に、結婚してさ~ 」
A子は、昔話をしてくれた。
そんな事あるの?という話だった。
「 結婚したからって、ずっと安泰じゃないよ。」
27歳って一番いい感じの時に結婚した彼女。
それまで、ホステスをして、彼女の貯金は500万あったそうだ。
結婚相手は、実業家。
広すぎる家に住み、厳しい夫は、部屋をピカピカにしておかないと
運が落ちると怒ったそうだ。
結婚生活は、7年続いたそうだが、旦那の仕事が上手くいかなくなり、
旦那は追い詰められて、薬に手を出し、警察に捕まったそうだ。
離婚をした時、彼女の元には、2000万の借金がやってきたそうだ。
2000万の借金を返済する為に、彼女は必死で働いたそうだ。
好きでもない仕事もやった。
だが、全く、追いつかない。
破産するしか方法がなかったそうだ。
「 500万持って嫁行って2000万の借金して離婚ってのもあるんだよ。」
えええ!!!
そんなのヤダー!!!!
「 人生ってわかんないもんよ。 」
A子は、ケラケラと笑って言った。
だが、その顔には、本当にお金で苦労したんだろうなという表情が見てとれた。
一緒に暮らしていて、ぴのこは考えさせられた。
ぴのこが起きる頃、A子は早起きをし、出かけている。
A子のベッドは、綺麗にベッドメイキングしてある。
くしゃくしゃのベッドで転がっている、ぴのこに、A子は言った。
「 お金持ちは、起きたらすぐにベッドを綺麗にするらしいよ。 」
本当にくっしゃくしゃのベッドに、服やら、荷物が乗ったベッドに、
転がっている、ぴのこは、なんて女子力がないのだろうと反省した。
洗濯をする時も、ぴのこは、本当に疲れていた。
A子も疲れているのに、彼女は、ぴのことB子の服を洗濯してくれていた。
朝、起きると、完璧に美しくたたんだ服が、
まるで、プレゼントのように置いてあった。
なんて、素晴らしい女なんだと思った。
「 結婚してる時、旦那が厳しかっただけよ。 」
彼女は、ケラケラっと笑った。
それから、ぴのこは、ズボラ・ぴのこを止めた。
A子のおかげだ。
ありがとう