星組「マノン」をKAAT神奈川芸術劇場で見てきました。
初演を見ていないのですが、こんなに破滅的に突き進む物語だったか。。。マノンレスコーですものね。。。ということで、最初は誰にも感情移入できなくて、特に一幕は辛く苦しくて。。。
然し乍ら、愛月さんが、その恵まれた身体をふんだんに使い、宝塚ならではの世界に生きていて、素敵でした。
年齢設定的にはギリギリな気もしましたが、一途にマノンだけを思い詰める様子には、二幕の最後では切なくもなってしまって。。。
レスコー役の天飛華音くんは、男役としての成長に驚き、だからこそ、マノンの兄としてロドリゴ愛ちゃんと組んでいるお芝居も違和感なく、自分もお芝居に入り込めたのではないかな、と。
これからの成長、活躍が楽しみです。
マノン役の有沙瞳さんは、お話し柄仕方ないところなのですが、一幕はなぜここまでロドリゴが好きになってしまうのかな?と思う場面もあったのですが、二幕でやはりマノンもまた、どうしようもなくロドリゴを愛してしまっていたのね。。と。
宝塚だから描ける作品なのでは。。。
二幕最後は破滅に向けて突っ走ってしまう3人が辛くて苦しいのですが、照明演出も効果的で印象的でした。
それでも本当にどうしようもないお話しなんですが。。。
それ以外の登場人物では、綺城ひかりさんのミゲルのお役は。。。なんて友人思いの優しい人なんでしょう。。。(泣)
そんな友人の言葉にも銃を向けてしまう恋とは。。。
お歌も太くなって花組にいたときより落ち着いてこられたなぁと頼もしく感じました。
ご両親の愛も切なく、紫月さんの優しくしっとりと聞きやすい声を初めて認識しまして、母の慈愛がたっぷり感じられて素敵でした。
この公演で退団される桃堂くん。
難しいお役だったと思いますが、貴族らしい立ち姿で、弟を憂う表情が印象に残りました。
ひどいお話しなんですが、なぜだか愛月さんにピッたりで、愛月さんの男役らしいビジュアルと、その苦悩する姿、愛にすがり、愛を貫き通そうとするその姿になんだか感動しちゃったマノンでした。
舞台はスペイン、マラガやマドリードなど、いつかまた行ける日が来ますように。。。