曽川沙也伽 -2ページ目

曽川沙也伽

記憶と感情を創っては吐いてるだけ。




まだまだ小さくて彼女の揺れがわからなかった頃のこと。
たくさんの新しい感情を知った場所が
無くなっているのは何だか心細い感じがした



記憶に残る部屋はとても大きくて
隣の部屋までは何歩もかかった道のりが
平らになったあの面積からみて今では数歩で済んでしまうほど
時間がかなり記憶を曖昧にさせていたことがわかった

狭い狭い部屋の奥
窓の下は入ってはいけない魔法の場所と
悪いものの隠し場所だったこと

押し入れの隙間はお風呂と繋がっていること
天井を見上げれば優しく喋りかけてくれたこと




すべての感情を取り壊されたようで、
その後にまた人間が家を建てては
新しい温もりを与えるのかと思うと
昔ここにあったことを知っておいて欲しいとさえ
厚かましくも思うのだった




彼女は彼が、私の次に好きだと言った
あの浮き沈みする浴槽で二人
愛が何個もあっていいことを初めて知った


彼女のことはずっと一番に好きだと言った
彼女はずっと一番に好きだよ、と言った



____________



思想、思考は似るというが
頭の中にある箇条書きされた欲望や
日常が同じだとめっきり厭になるなあと
ぼそりと呟いた。
深い深い部分が垣間見えては不安になる



私とは違う。
きっと、似ることなんてないと思う

似せればあるんだろうけど。


どうしてかいつの間にか
皮肉な方にしか考えられなくなってるから
スカートをたくしあげた時だけ、
同じことしか考えてないようで安心する

それだけ、好きなことと日常のルーティーンが
似てることは強いことだと思っている



比べては、わからなくなる
何でなんだろうってずっと引っ掛かってる

きっとこれからも喉につかえてる。
それはきっと相手もつかえてるからだろうなとも思う。


瞳に映る寂しさと独占欲がぐちゃぐちゃに混ざって
これでよかったんだと堕ち合えた夜に
後悔の朝が来ないことだけが
ぽっかりと空いてた部分を埋めてはきているのが解る




解る、ことは難しいし
本当は何を考えてるのか
自分だって誰のことだって結局わからないけれど
一つ間違ってないのは、
愛しそうに見つめては寂しそうなその空気を
いいタイミングで抱き締めたときだと思った。

そばにいるのに、なあ。
とこっちも寂しくなるから




あ、思想が同じだと落ちたのであった。



簡単にいらなくなればいいのに。
とまた言ってしまいたくなるよアイロニー

怖くなる夜が増えることを知らない。

















初めから結末の解っている物語を
わざとワクワクとしながら読む
否、もしかすると違う結末になるのではないか
と少しばかりの期待もしていた。

貴方がくれた
たくさんの初めてと
たくさんの歓びと
愛と傷を深く深く味わっては
諦め、という怖さと隣合わせにある
甘さを噛み締めてた
初めて信じみたかったの、温もりを。

信号は夜中に点滅していること
キラキラと光る海、トンネルのライト
魚はベッドからも見えた。
私の知らなかった所へと簡単に連れて行ってくれた。
あの小説のあの台詞の中みたいだ。
きっと貴方に言ったってわかりっこない。
ずっとずっと笑顔を私に向けてくれるなら
世界で一番エッチなことしてあげてもいいよ。
そう満たされればまた、不安がよぎって足掻いた


本当は”いつか”の別れが近いことも知っていた
ほらね、また一人ぼっちだ
あえてそんなこと言わなくたっていい。
惹かれ合ったあの時を、貴方を裏切りたくはない
だけど想い合う強さを知ったら、弱くなった。

だからこそ、もう二度と会うこともない。
たくさんの感情を知ってしまった私に
底辺まで落ちることはできない
また、どこかで思い出したりしてしまうから。

きっともう死ぬまで
虎は見ることはないでしょうけどね。

すがった温もりさえ
今は足に痛みが走るような感覚。








映画「ジョゼと虎と魚たち」






5月28日 Eurekaとのダブルレコ発来てくださった方
ありがとうございました!!!!

3rd DEMO Single  「Brave 」と「gear」
両面ともメインになる曲をもってきました。
ジャケット見てもらうとわかるのですが
両面表紙のようにしてるのもそういう意味です🖐️
Gt.凜太郎がつくってくれました。
お楽しみくださいませ。


さて、曲をつくっているボーカルの特権というか
責任感というか、自分の文才力向上の為にも
書くことをきめたセルフライナーノーツのお時間です。

でもこれが正解とかどれが正解とかないし
自分自身、来年考えたら違う思考になってるかもなので
ああ、こんな風に思って作ったんやなっていう
記録でもあるかな、と思います。




まず1曲目「Brave 」

この曲も前回書いた、サビ大作戦でサビだけ出来上がってた曲でした。

ただ、りんちゃんから曲があがってきたのが
今までで一番カツカツじゃないかっていうくらいの
レコーディング日までギリギリの段階であがってきまして、
メロディーと歌詞つけてみて!
いいのできたら録ろうよ!なんていう
またそんなこと言うやろ!?
っていう感じだったのですが

そのタイミングでおもっくそ風邪をこじらせてしまい
そして命でもある喉をおもっくそやられて
初めて、”声が全く出ない”までなったんですね。

言うてなかったけどあれは年明けてすぐのことでした。笑
先に言うとくと、決して正月飲み過ぎた訳ではないです。笑

ほんとダメダメだあと焦りに焦って、
レコーディングまでも日無いし、声も治さないとやしってことで
喋らない歌わないの生活を数日続けたときに、

自分には全く何もないんじゃないかっていう不安が押し寄せてきたのと同時に
結局いつもいつもギリギリのところで傷つかないようにして逃げてきたからこそ
こういうときの対処法を知らないって思って。

歌詞にある、
”真っ白い世界包まれて 傷一つない怖さを知った”
ってフレーズがでてきました。



弱さを知ったからこそもっと強くなれるし、
結局戦うときは最後は一人で踏ん張ったり耐えたり
乗り越えないといけない。
孤独の中でどれだけ研ぎ澄まして強く在れるのか
ってことだなって、久しぶりに精神的な部分から引き出すことができた曲でした。

そんな、声が出ない中完成した曲です。笑

自分自身が、この曲で強くなれた分、
聞いてくれたみなさんの力になる一曲になれば嬉しいなと思います。

(ちょっとボーカルらしいこと言えてるやん。照)


あ、無事レコーディングまでにはしっかり治しました。笑





そして2曲目「gear」
これはバンド結成して2曲目にあがってきた曲で
まだまだなんか緊張しながら作ってたのを覚えてて。笑

めちゃめちゃ前に作ってた曲やから
我々としてはお待たせしましたって感じなのですが
ライヴでの爽やか定番曲の一曲かな、という感じです。


これも、書いた当時はふがいない気持ちとか
弱い自分とサヨナラしたい!!!
って気持ちで書いてて
自分自身にも訴えかけてるイメージやったんやけど
最近は、伝われ~伝われ~みんな元気になれ~
って魔法をかけるように念を込めて歌ってます。笑
いや、他の曲も思ってるんやけどね。笑


gearのタイトル通り
躓いてるときとかの次への進み出せるような
一曲になればいいなと思います。


最後のサビのwow~って言うところ
ライヴでやるのでバッチリ覚えててください🖐️笑





では、たくさんCDきいてね。
まだゲトってない方は手にいれてね。







そして、
まだまだ新曲もあるし
お楽しみにしててね。



いつもありがとうございます
これからもよろしくです◎



ほな。