ドイツから帰国し、今回もまた色々なことに気付かされ、たくさん考えました。

そのひとつで、

精神的に強くなるという事。

芸事をしていると、精神的に強くなる人が多いです。

特に日本人で海外でトップで踊ってたり、その文化の中で色々な人をまとめている人は、

とてつもなく強いです。

文化や人種の差を超え、やり抜いた人ばかり。

その精神的強さに、

自分の弱さも感じますが、それもしっかり受け止めて、強くなりたいなぁ。

と私自身も思います。



芸事はやっている以上、人からの評価がずっと付きまといます。

芸術に点数つけられないよ。

と思うかもしれませんが、

人から評価というのは、

舞台を観た方が

「あのダンサー素敵だったけど、作品イマイチよね。」


「この人良く踊るなぁ!」

まで、人は自分の感性で物事を判断します。

それが自分の耳に入る入らないは別ににしても、必ず評価しています。

特に海外にいくと、

その口コミで、売り上げが伸びたり伸びなかったり。。

新聞評もひとつの目安にもなったりと、

日本に比べてもっとシビア。


また、私たちは日々のレッスンでもリハーサルでも、注意され指導される事が多いので、

それに応えていこうと必死に踊る、

プラス

自分自身が踊っていて、常に自分を評価している。

「もっと出来るのではないか?!」

「こう踊りたい!」

「失敗した〜!」

などなど、

自分でも一喜一憂

そこからどう練習を重ねるは、自分次第です。


評価は、コンクールだけでないのです。

コンクールは順位がついて返って分かりやすく目標にもなりやすいです。


でも舞台やプロになっても

人からの評価で配役に影響してくるし、

頑張っているのになかなか芽が出ないと思っている人も多いはず。

コンクールよりも、こっちの方が精神的にキツいかもしれないよね。

自分の耳に入らないところで評価されていますからね。


だから、

人前で踊ったり、作品を創っている以上、人には常に評価されていると分かっていると、何を言われても必要以上に落ち込む事とないと思うのです。


当たり前の事だかね。

そう思うと、評価は評価。受け止めるところ、流すところを自分で判断できるのかなぁと思います。

そこでまた考え、自分のやるべき事をやるだけ。







また評価とは別にいつもいつも、前向きに踊れているというとそうでもない時もある。

それは、生活をしているとバレエ以外の色んな事があるからです。


勉強だったり、親子関係、

お友達との交友関係、

仕事の事

家族の問題、恋愛やパートナーとのことでなどなど。


はたまた海外でバレエ留学していても、

語学の問題だったり、生活する上でも些細な事が日本と違って戸惑ったり、生活に慣れるだけにも時間はかかるよね。

何気に自分で頑張ればどうにかなる様事よりも、人との関わりは時間もかかったりもします。

思うようにいかない事も多い。




それでもそれでも、色んな事を抱えながらも、

踊る。

よく昔から言われていたのは、

舞台に立つ人は、何があろうとも踊らないといけない。

お客さんには言い訳は出来ないし、そもそも関係ないからね。

それにちょっとした気持ちの持ち方で、踊りに全て表れてしまうので、いつも自分をさらけ出して踊っているのだから。

だから

自分の気持ちは別に分けて、しっかりと踊る時は踊る。

その集中力と、切り替え。

自分の感情に振り回される事なく。


この自分の感情をコントロールするって難しいですよね。


逆を言えば、

プライベートでどんな事があろうとも、

踊りに集中できる環境があるというのは、

有難い時もある。

他の事を考えずに没頭できますねから!


気持ちを切り替えて、精神的にも強くなっていく。



この繰り返し。

繰り返し。

上手くなるのも、

精神的に強くなるのも。