日本に帰国してからというもの、日本はなんて慌しい国なのか、時間の流れが早いのかを日々実感。
そして、先週末の舞台を終えて、ホッと一安心でやっとのblog。
それって誰しもあること。
ホント崖っぷち。
精神的にも追いやられるよね。笑
それが今回の舞台。
ダンサーとしと自分の限界を越えたよね。
これは肉体的に、もちろん精神的にも。
先週末の舞台で踊るソロを、なんとドイツの研修先で森優貴さんに創っていただきました!
とっても贅沢でありがたい!
でもめっちゃ難しい。。。
振付は、ちょこちょこ時間あるときにやってはいたのですが、さすが劇場での新作を創っている期間はあまりなく、帰国前の10日間で仕上げと踊りこみ。
彼のアシスタントとしてずっと作品を見ていた事もあり、踊りの質感、何を求めているかは、客観的には分かっていたつもり。
でもそれを自分で踊ると出来ない。
それは、ドイツに来てからすぐに、今の私は通用しない!!
と分かったので、アシスタントとしてやりながら、ダンサーとしても必死で自分を変えるしかない。
日々のクラスレッスンでは、自分に何が足りなくて、どうしたら踊れるようになるのか考え踊り、
休憩時間に、マイプログラムを考えて、生徒と先生を一人二役のつもりでコツコツと身体を変えながら、踊っていく。
でもいざっ、一対一でのリハーサルでは、3時間超えると集中力も体力も落ちてくる。
私が踊る作品の注意も、100以上。200個はあったのではないかと思うくらい。。。
振付に対する拘り、ニュアンスがはっきりしているので、そこに私はただそれを目指して踊るだけ。
それでも毎日の様に違う!違う!と言われる日々。
きっとダンサーなら分かるはずだけど、誰もが振付家に言われたように踊りたいと思う。
違うと言われようが、そこに自分の限界を超えていようがね。
ある友人にこの事を話したら、反発してやろうとしなかったんじゃないの?!と
あり得ない。子供じゃないんだよ。笑
と笑って済ませたけど、
あぁ、自分がダンサーとして踊ってこなかった先生だから、そういう見方しかしないのかと痛感して、ちょっと淋しくなったよね。
レーゲンスブルグでの最後のリハーサル。
私の身体は、オーバーワークから膝を痛めるという大失態。
やってしまった。。
自分でも私の身体大丈夫?!という不安がある中のリハーサル。
危ない予感は的中。
おかげさまで、靭帯の損傷はないしにろ、私の膝周りの筋肉は悲鳴をあげてしまった。。
日本に帰国後。
はて、どうするか。。
とりあえず1週間は踊らない。
本番までの2週間の間は、お医者さんからも踊って良いと言われてるし、踊る。
と言っても、徐々にね。
怪我の功名から、オーバーワークにならない全身の身体の使い方、上半身の使い方を徹底的にやり直す。
この作品で、こういう踊り方をするには、また何が必要かまた考え、繰り返し繰り返し踊りこむ。
もちろん日本だと1人のリハーサル。
でも私にはこの1人リハーサルは、とっても大事。
自分としっかり向き合える時間。
すると、私の限界はいつの間にか超えていた。
踊りに安定感が出てくる。
何回踊っても、大体のニュアンスは一緒。
とは言っても、本番1週間前に見せた動画では、注意は30個くらいだけどね!笑
でも私にとっては、やっと減った!と嬉しい瞬間。
「違う!違う!」と言われてた日々は、精神的にも参っていたけど、
(なかなかこの年齢でのそこまで誰かに求められる事も少なくなったしね。)
注意されるアドバイスは、自分でも、「そうそう!」と納得出来るから、落ち込む事もない。
またコツコツと練習すれば良いから、ふんふんと聞いている。
人の振付の踊りってホント難しい!と実感した今回の作品。
難しいからこそ、忠実に踊るのはもっと大変で、自分のレベルとのジレンマもある。
でもダンサーとして踊るには、やらなければいけないこと。
無事本番を終えて、私自身納得する踊りではないけど、本番にしか出せないものが出ていたと。周りの人達から言われ、
とりあえず良かったのだろうと思うことに。。
自分の踊りや自分の作品って、満足する事ってほとんどないからね。笑
だから次へ次へとなるのだろうし。
自分の限界を超えるって、ホント精神的なものが大きいよね。
と今回思う。
そんな状況でも、淡々と踊っていく。
自分の感情は、その場に持ち込まない。
感情は置いてきぼりにするしかない。
それでもやる。
ただそれだけ。
そしたら、ふとした瞬間自分自身を信じられる時がくる。
このダンスキッチンのコンセプトでもある、『体技心』〜身体が変われば技術も上がり、心も変わる。
本当にその通りよね〜。とひとり納得。笑
私の心が前向きになるまで待ってたら、自分の限界は超えられなかったと思うから。
さてさて、本番も終わったので膝はさっさと治してリハビリして、次へ行かないと!!