報道ステーションに今治タオルの特集がなされていた。あまり知られていないが今治タオルは日本最大のタオル生産地である。したがって、日本のタオルのほとんどが今治産・・・・言いたいところだが、実はそんなことはない。そのほとんどが「中国産」である。


それくらい「中国産」が席巻しているのだ。したがって今治タオルは海外のタオルに実は押されている。

しかしながら、これは今治のタオル業界が高度経済成長期で絶頂期に人件費削減のために海外に工場をつくることにしたため、今治タオルといいながらそのほとんどが中国で生産されていたという事実もある。


ゆえに、今治でタオルでつくっても同じ質のものが中国で安価で手に入ればそれは確実に国産は負けてしまう。ということで今治のタオル業界が再生のために選んだ選択肢は、「ブランディング」だった。つまり、中国に絶対にマネできないブランドのタオルをつくるということだ。佐藤可士和というアートディレクターも加わっているところが大きいだろう。つまり産業活性化のためにはデザイン力が必要ということであり、ブランディングにはデザインのもつ力が大きいということなのだ。


そして、今治タオルが出した結論が「徹底的に白にこだわる」ということであり、そして「肌触り」などの最高品質にしか「いまばりタオルブランドマーク」が使えないということになるだろう。


それと蛙が知っている今治タオルの社長の話が印象的である。徹底的な品質にこだわるのと同時に、用途別タオルという新しいジャンルをつくるということである。赤ちゃん向けの肌にやさしいタオルは、実はユニバーサルデザインのタオルになることであり、爆発的なヒットがうまれ、タオル生地の帽子、タオルマフラーなど、多くのタオル生地の商品が生まれた。


しかしながら、いずれ中国にマネされることになるかも知れないが、日本人がもつ特性である「質」というものは決してマネできないものだと思われるし、商人の街「今治」の底力を知ることができる。

現在、今治の商店街は壊滅的な所まで衰退の一途をたどっているが、今治タオルの底力に代表される今治人のバイタリティがあるかぎり、地域が沈没することはきっとないと思っている。