まちづくりにはヨソモノの視点が必要である。自分の町にはこれはなく珍しいということがある。こういった埋もれていた地域資源、ある人は埋蔵文化財というそうだが、これを見つけることが重要だ。その際にはいくつかポイントがあったりする。
・普遍的な魅力があること = 誰もが認める価値でないと資源にならない
・平凡なもの = 特殊なものでは多くの人には受け入れられない
・希少価値 = 日本一であるor日本でそこにしかないものは価値がある
・負のイメージ = 日没など、負のイメージに人は惹かれる
・廃棄されるもの = 農村、漁村、工場跡などに人は惹かれる
・未利用のもの = 雑魚、間伐材など他人が価値を見出さないものに光を当てる
これは一例であるが、こうったものを見つける作業はよそからの視点を入れると意外とその価値がわかったりするものである。ちなみに、同時に住民自身が考えないと意味がないのである。
そこで自分たちが企画者となって旅行商品をつくるというワークショップを実施すると意外と自分たちの村に何があるのかという洗い出しをすることができたりする。出発点をどこにして、何日間をそこで過ごすのかというテーマのみ設定し、あとは住民たちがいくつかの班に分かれて議論をするというものだ。
これは地域資源を実際に旅行商品化(メニュー化)するということで、他人の評価を踏まえながら、どのように町に新たな光を見せていくのかということとともに、普段何気なくすんでいる自分たちの村がどんな村なのかということを再発見してもらう営みだったりする。
私はこれを、グリーンツーリズムのメニューづくりということで住民を対象としてワークショップの手法を利用して行っているところが多いが、これを実は生涯学習の視点で捉えなおしてみるということも重要だと思う。ヨソモノ、ここではコーディネーターでよいと思うが、そういった人が町を歩き、そして町を住民に案内してもらい、そしてヨソモノが感じた意見を踏まえ、どういう地域資源があるのかということを発見してもらうことを通して、自分たちの郷土愛を醸成するという寸法だ。
そのためにあるのは、「交流すること」に尽きるのではないか。よその地域で実践している人を招き、自分たちの地域を見てもらうことの真実は、地域をよそからの視点で再点検してもらい、自分たちの活動に生かすことに過ぎない。そういった意味で、地域点検、地元学というものが地域再生の鍵を握ることは言うまでもないだろう。
そしてこれらの取り組みを実際に旅行商品として売り出そうと思えば、つまりビジネスモデルにするというのであれば、着地型エージェントの資格が必要になってくる。大洲市の街中再生館の取り組みやNPO法人佐田岬ツーリズムの取り組みはその流れなのだろう。ただ、モニターツアーを実施してお客が来るのかどうか、ここは広告の腕の見せ所であり、顧客に対してインパクトのあるテーマ(ストーリー)が必要となってくるわけであるから、競争原理が働き、「売れる商品づくり」という違う視点が必要になってくることはいうまでもない。