農作物でもいわゆる「規格外」のものがあるが、それと同様に魚にもある。大きさが規格にあわなかったり傷があったりして正規の流通ルートに乗らない「訳あり鮮魚」と呼ばれるモノだ。それを安く食卓へ届ける取り組みが、阪神百貨店と和歌山の漁協との連携で進んでいるそうで、5月27日から試験的に販売がスタートしたらしい。


ワケアリ鮮魚とは、定置網漁や巻き網漁では、規格に満たない小さな魚や水揚げの際に傷ついた魚、形が曲がった魚などが交じっているが、それらはたいていは売り物にならず、漁師が持ち帰るか海に捨てるというのが通例で、最近では漁協の女性部さんなどが加工品にして販売しているのが現状で、養殖業のところではエサ屋がいわゆるワケアリ鮮魚すらも加工品用に安く買い叩くこともある。

こんなワケアリ鮮魚を、阪神百貨店は漁協側と交渉して安さを実現して買い取って販売することになったそうである。漁獲があれば、毎朝とれたての魚が店舗まで直送されてくるそうで、期間中は小さい魚のほか、深海魚などのマイナー魚の販売のほか、同百貨店の担当者が事前に地元の漁師らを回って料理法を研究しており、店頭でレシピを紹介しているそうだ。


以前、イオンと山陰の漁協かどっかが組んで魚を直接取引していたことがあったが、それにつながる別の動きと見て取れるだろう。もったいない野菜につづく、もったいない鮮魚は果たして成立するかどうかが鍵となるが、そこで役にたつのが「CAS」かもしれない。CASだと新鮮なままで配達が可能となる。新たなビジネスの力をもっているといえるだろう。