先日、夕方のニュースで栃木県のテーマパークである「日光江戸村」の特集が組まれていた。最盛期(オープン当初は100万人、現在は20数万人)に比べて来場者数が激減していてかなり苦戦しており、負債もかなり増えていたそうであるが、現在はある方針転換を行って負債も返済してしまったという。


それが「テーマパーク」から「カルチャーパーク」への方針転換ということである。つまり江戸時代をテーマにした遊園地ではなく、「江戸文化」を体験・体感できるひとつの村へと変貌をしたわけだ。具体的にはスタッフは全員が江戸時代の衣装であり、来場者もさまざまな江戸時代の衣装に変装が可能であり、さまざまな江戸時代体験ができるメニューが組まれている。経営者は「ここで村づくりをしている」と話していた。


これはまちづくりでも同じではないだろうか? そこの地域にある固有の生活文化を見せて、そして体験してもらう。まさしく村づくりの手法と同じなのであり、足し算型ではない、引き算型のまちづくりの手法がかいま見ることができる。注目したいのは日光江戸村がそれに取り組んできて来場者は増えていないにもかかわらず、負債が減ってきたということである。


もちろん経営努力として徹底としたコストカットもしているものと思われるが、それ以上におそらく客単価があがったのだろう。さまざまな体験料を入場料とは別に客が負担するためだ。このあたりはグリーンツーリズム体験につながる。そして、日本文化を体験できることからお客には外国人が増えてきているということだ。国際化の波もある。


以前、日本でも有数の田舎で、外国人相手のグリーンツーリズム体験をしている方の話を聞いたことがある。その方は東京からIターンでやってきた方で、自分が購入した古民家をつかった農家民宿を経営している。宿泊料は何と5万円である。そしてさまざまな体験料を含めると10万円だそうだ。しかも1日1組限定ということである。それでも多くの外国人がその農家がつくったホームページを見て申し込んでくるそうであるから、これから外国人旅行客をいかにとりこむかを考えていく時代になってきているようだ。


それを地方の小都市の中心市街地である商店街に応用できないか?そのように蛙は考えている。その地域の固有の文化を体感・体験できる店舗を空き店舗にいれるなど、まさしくそこにしかないものを売りにする商店街になれば、スローシティの情報発信基地になるはずだと考えているのだが、もちろん問題点がある。空き店舗を商店街の店主が貸さないという問題点だ。これはどうにかしなければならない全国的な問題点なのだが・・・。