現在、TBS系列で日曜日の午後11時30分から放送されている「ワンステップ」という番組を見たことがあるだろうか。この番組は若者による社会貢献をテーマにした、トヨタ一社提供によるドキュメンタリー番組である。田舎の地域で困っていること(=地域課題)を、都会に住む若者たちが訪問して、課題解決の一助となるボランティア活動を行うものである。


毎回、さまざまな問題が提起されている。地元の祭りの神輿のカキテ不足、美容室のない島、電気店のない島、大工のいない島、耕作者の高齢化による放棄地の問題、などなど、過疎と呼ばれる地域が抱えている諸課題がこの番組を見るとよくわかる。そして、その課題に真正面から立ちむかっていこうと、都会から派遣された若者たちがいい意味での「ささやかな抵抗」を行うのである。それにより、地域がどう変わるのか、そして変わらないのか。また若者たちの変化は?そういったところも30分番組にしては丁寧に追っていく姿勢が素晴らしい。


リーマン・ショックによるトヨタの業績悪化があり、この番組自体の存続もどうなるのかわからないが、こういった番組はぜひ続けていってもらいたいものである。


さて、そんな若者たちの立ち上がりのひとつに、山口県にあるNPO法人学生耕作隊というグループがある。基本は耕作放棄地を若者=基本は大学生が耕作する事業を行っているが、このたび収穫するにも人手がなく畑に放置されたり、小売店などが求める規格から外れたりした農産物を都市住民に届ける活動を新たにはじめた。


この方式はとてもユニークだし、非常に効率がよい。都会の住民に一口1万円で規格外野菜などを購入してもらい、一部を若者たちが収穫するコストに充てる仕組みになっている。よく親が大学生の子供に対して段ボールに食べ物と仕送りの入った封筒を一緒に入れる光景があるが(今の若者にはそういう経験がないか?)、それをもっと「ふるさと支援」という視点でビジネスモデル化したものと言える。


これは「ふるさと納税」をしてもらった方に、お礼の品を送るのと基本的には変わらない。出身者が郷土の産品を購入できるカタログを用意して会員を募って会費を集め、「ふるさとの仕送り」に発展させることができれば面白いのではないかと思ったりもする。そしてあわせて故郷の便りなどを入れてあげるとなおのことよし。場合によれば移住も視野に入れることができる。産業公社などの三セクがある自治体は、検討してみても面白いのではないかと思うがいかがだろうか?