地域力が試される時代となってきた。国の三位一体改革で地方の疲弊は激しい。市町村合併により自治体も再編され、道州制も視野にされている。そんな行政のスリム化の流れに、地域は今、地域力が試されているといっても過言ではない。住民自身が立ち上がる地域と、そうでない地域の格差は激しくなることは必定だ。そうなると、地域の自己完結(=自立)、行政のスリム化が進むと、議会というものはいったいどのような役割を果たすべきなのかという問題がでてくるが、そのあたりは後日またネタとして提供してみたい。


井の中の蛙、大海を知りたい!-地域の力

そんな地域力を試される時代の中で、こんな本が岩波新書より出されている。「地域の力-食・農・まちづくり-」という本だ。全国各地をルポした著者が豊かさの新しいモデルを模索した労作である。この本で紹介されている地域を見ていると、実は四国が最も多い。「いろどり」で代表される徳島県上勝町、地産地消と食育活動の先進地である愛媛県今治市、林業振興が紹介された高知県檮原町の3カ所であるが、その理由を筆者はあとがきでこのように記載している。


<あとがきより>
地域の選定にあたっては、これまでの知見に加えて、関連する雑誌やインターネット、それぞれの専門家の話をもとに、経済的に成功しているというだけではなく、そこで暮らすふつうの人びと誇りをもって生き生きと暮らしているかどうかを重視した。なるべく地域的な偏りが出ないように配慮はしたが、内容を優先した結果、四国地方が多く含まれている。


全国をルポして廻って四国地方の事例が多く含まれたということは、やはり四国にはそれだけ地域力があるということであろう。先日、愛媛県今治市で開催された四国経済産業局のコミュニティビジネス関係のセミナーに参加したが、このパネリストには大変先進的な取り組みをしている方が登壇されておられ、たいへん勉強になった。このレポートは後日掲載することとしたいが、四国の底力を教えてくれる本書、ぜひお読み頂きたい。