先日、財団法人松下政経塾の塾生の方とお話しする機会があった。財団法人松下政経塾 はてっきり政治家の養成機関だと思っていたが(実際はそうなる人が卒業生の実績として多いようだが)、最近は社会起業家を目指す人もいるということだ。


そのうちの一人が愛媛県上島町に住む兼頭一司さんである。兼頭さんはJターン先(もともとは愛媛県西条市丹原町出身)の弓削島で「しまの会社」 を住民有志で立ち上げ、社会起業家として活動を開始している。


兼頭さんの考えるビジネスモデルはホームページにあるが、「島民の、島民による、島民のための会社」である。平たく言うと、島民が出資し、島民がつくるもので外貨を獲得し、それを元手に地域に還元する仕組み、それが「しまの会社」である。還元する方法はたとえば環境であり、福祉であり、人材育成である。簡単にいえば、「新たな公」づくりを行っていると言えばよいだろうか。


兼頭さんの事業ははじまったばかりであり、当初はまず資金づくりからはじまるから、実際にお金を稼いで地域に還元する仕組みに落着くにはやや時間がかかるだろうし、果たして成功するかどうかはわからないが、実はお金を稼いで地域に還元している地域が実在する。いわば「新たな公」づくりの成功事例がある(この事例は別の記事で紹介することにしよう)ので、あながち兼頭さんのビジネスモデルが成功する可能性も多分にある。今後の活躍に注目したい。


さて、読売新聞が先週から「離島の教育」 をテーマに特集記事を組んでいて、島根県海士町の取り組みなども紹介されているが、島おこし人にはとても熱い人が多い。兼頭さんもご多分に漏れずだが、その他にも岡山県笠岡市にある笠岡諸島で「NPO法人かさおか島づくり海社」 というところで「島弁」などのヒット商品を作り出し、島おこしをしている守屋さんや、山口県の周防大島で「島スタイル」 をしている大野圭司さんなども熱い島おこし人だ。


それだけ島おこしには魅力があるということなのだろうか。たまたま私が知っている島おこし人がおもしろく魅力的な人ばっかりだったからかもしれないが、そういった島おこし人の共通点というか、活動の原資はいったい何なのか、さぐってみたい気がする。