中国産の食料品問題や食品偽装問題により、地産地消や食料自給率が見直されている昨今、どこでもかしこでもご当地モノが氾濫している。その代表格がラーメンとハンバーガーではないだろうか。特にハンバーガーは、「ご当地バーガー」として認知度もあがり、その筆頭として長崎県佐世保市の佐世保バーガーが人気のようだ。
ご当地バーガーの定義はいまいちよくわからないが、かならずしもご当地の地名が入らなければならないようではないそうだ。そういえばラーメンの場合はたいてい徳島ラーメンや和歌山ラーメンなど、大多数が「地名+ラーメン」という名称に対し、ご当地バーガーの場合は「素材+バーガー」という表記をするところも多い。
さて、検索エンジンgooのランキングを見ていると、「一度は食べてみたいご当地バーガーは何か」 という質問に対して、四国の中で堂々のランキング入りしているが愛媛県が誇るB級グルメ「じゃこてん」をつかった「じゃこかつバーガー」である。
この「じゃこかつバーガー」は、まちづくりNPO「イケメン連」 が関係機関と協力して制作した「ご当地バーガ-」であり、サッカーJ2の愛媛FCのホームゲームになると必ず出展される県民認知度もあがり、マスコミにも紹介されているご当地バーガーである。ちなみに、常時販売しているのは愛媛県伊方町にある「まりーな亭」 さんである。
その他、愛媛県内には内子町にも道の駅「フレッシュパークからり」にご当地バーガーとして「豚もろみバーガー」存在するほか、隣の高知県四万十町にも「四万十バーガー」と呼ばれるご当地バーガーがあるが、先日、愛媛県大洲市を訪問することがあり、休憩にと入った喫茶店に「大洲バーガー」なるものがあったので、さっそく注文することにした。「大洲バーガー」とは、どうやらこの喫茶店とパン屋との協力によって生まれた商品で全部で3種類あるようだ。パンズを含めてなるべく地元産(野菜はすべて大洲産)にこだわっている。
今回は、「しょうがやきバーガー(650円・サラダ・ポテト付)」と「チャーシューバーガー」を注文してみたが、なかなかの美味。ただし考えられるのは地元産にこだわったのはいいが、別に特産であるわけではない。大洲といえば「サトイモ」が特産であるからどちらかというと、それを生かしたバーガーのほうが説得力もある。しかしながら味は美味であるので大洲市にお立ち寄りの方、ぜひご賞味あれ。
チャーシューバーガー(650円)
味の感想はこれくらいにして、ご当地バーガーに関する見解をひとつ。
結局は、これだけ世の中に「ご当地バーガー」が登場してくると、当然他との差がなければ売れない。どのご当地バーガーもアイディアをしぼって地産地消にこだわってつくっており、味はある意味においておいしいのは当たり前だ。ということは、このご当地バーガーが売れるためには味以外の「プラスアルファ」が必要になってくる。
ご当地モノとしてB1グランプリなどの仕掛け人でもある富士宮やきそば学会 の渡辺英彦氏が講演の中でこのように述べられている。「ものづくり」から「ものがたり」へと移る時だと。もう、おいしいのは当たり前。不味かったらだれも次は買ってくれない。あとはどうやって売れる仕掛けをつくっていくかということにシフトしていかなければ、待っていても誰も買ってくれないし、売れやしない。そうなると広告費に金をかけることになるわけだが、当然そんなお金があるわけではない。それができないなら、使うのはマスコミ以外にない。しかもお願いして掲載してもらうようではダメ。マスコミが飛びつきやすい情報に加工しなければ意味がなく、マスコミ受けするような狙いをもった販促活動をしていくことが求められるのではないだろうか。



