昨年11月5日(日)に鹿児島県の古武道大会が約4年ぶりに開催された。

鹿児島県古武道振興会に所属している流派は夢想神伝流居合道・野太刀自顕流・薙刀道(日本武道館では「薙刀」であり通常は「道」はつけないがパンフレットでは「薙刀道」となっている。)・薩摩合氣道・無双直伝英進流・示現流兵法・小林流空手道・新陰流兵法・鞍馬楊心流・大東流合気柔術の10流派だが、本大会で演武が見られたのは8流派であった。

鹿児島県由来の古武道は有名な示現流・野太刀自顕流・鞍馬楊心流の3流派だけだが近くで見られて迫力があった。

鹿児島県古武道振興会は、設立が昭和41年で全国区の日本古武道協会より歴史は古い。
薩摩という尚武の土地柄が物語っているのであろう。

戦前では、昭和15年紀元二千六百年を迎え、東京・名古屋・京都にて武道熱が盛んになり演武会や武道大会が行われている。その大都市に倣って紀元二千六百年奉祝演武会が鹿児島でも開催されている。

高山流も昭和15年5月5日に京都の武徳祭にて「高山流白兵抜刀術」の名前で舞鶴機関学校の高山流助教並びに有志により公開されている。

現代でも我が高山流も鹿児島県古武道大会で演武と思うが、昭和13年2月設立なので「古武道」とは言い難く、加盟するのは難しいだろうが、将来風向きが変われば理念・刀法を伝えたいと考えている。
比較的新しい武道でだが当時の言い方で言えば「近代戦の新武道」という事になるだろう。

開会式
無双直伝英信流
示現流の立木打ち
示現流の形の一つである「燕飛」
疋田陰流の槍


 新陰流兵法は名古屋の加藤伊三男の系列である。
写真は袋竹刀での演武
薙刀道(天道流と直心影流)
野太刀自顕流
薬丸流とも薬丸自顕流とも言われ、明治維新の原動力となった。