前回に引き続きまして
「必殺シリーズ」
です🎵

この「必殺シリーズ」を現在版に置き換えると・・
スーパー戦隊シリーズの時代劇バージョン💥 

という感じになりますが、一般的な勧善懲悪を旨とする時代劇とは異なり・・
金銭を貰って弱者の晴らせぬ恨みを晴らすために裏の仕事を遂行していく者たち・・
つまりは、殺し屋の活躍と生き様を描いるのです😓

面白いのは、殺し屋という社会的に悪とされる職業を正当化するにあたって・・
🔷殺しは悪として自覚しており、自分達が『正義の味方』にならないよう敢えて金をとっている
🔷表の法ではどうしても裁くことができない悪人のみを殺す。
🔷万に一つの間違いもないよう調査による裏付けを取った上で実行される
といった倫理面でのフォローが劇中で行われているところだと思います🎵

それでは、1981年放映の「必殺仕舞人」
から順次御覧ください✴




必殺仕舞人
1981年

京マチ子が女元締兼殺し屋役として主演✨

過去作で主題歌「旅愁」「さざなみ」を歌った西崎みどりがレギュラー出演します🎶


坂東京山 京マチ子
長簪を悪人の首筋、額などの急所に突き刺す。

晋松  高橋悦史
鋼の刃を仕込んだ腰縄を悪人の首に巻き付け、刃を引き抜き、頚動脈を切断する。

直次郎 本田博太郎
長匕首を用いた一撃必殺の居合いで悪人を刺す、斬り殺す。

おはな 西崎みどり
一座の踊り子の女性。




新・必殺仕事人
1981年

三味線屋の勇次が初登場。
華麗でスマートな勇次によって女性視聴者層も増加し、お茶の間人気が向上して高視聴率を弾き出します💘

今作の華麗な殺し技路線は後の作品にも影響を及ぼし、仕事人ブームの礎となりました🎊

中村主水  藤田まこと
南町奉行所の定町廻り同心。

秀  三田村邦彦
金属製の房が付いた金色の簪で悪人の首筋を刺す。

勇次  中条きよし
表稼業に使う、三味線の糸を悪人の首に巻き付け、宙吊りにして弦を鳴らし窒息死させる。

おりく 山田五十鈴
三味線の撥で悪人の喉笛を斬る。





新・必殺仕舞人
1982年『必殺仕舞人』の続編。

坂東京山 京マチ子
長簪を悪人の首筋や額などの急所に突き刺す。

晋松
 高橋悦史
真田紐で結んだ拍子木を悪人の首に巻き付け絞め殺す。 
「お命ご用心」と言った後に拍子木を鳴らし、相手は絶命する。

直次郎  本田博太郎
長匕首を用いた居合いで悪人を刺す、斬り殺す。





必殺仕事人III
1982年

前作『新・必殺仕事人』の続編で、第21話はシリーズを通しての最高視聴率回となりました(関西地区、37.1%)

中村主水  藤田まこと
南町奉行所の定町廻り同心。

秀 三田村邦彦
金属製の房が付いた金色の簪で、悪人の首筋(稀に眉間)を刺す。

加代  鮎川いずみ
仕事人の密偵

勇次 中条きよし
三味線の糸を悪人の首筋に巻き付け、宙吊りにして窒息死させる。

おりく 山田五十鈴
三味線の撥で悪人の喉笛を斬る。

西順之助 ひかる一平
エレキテルで高圧電流を充填させたライデン瓶を使い、悪人を感電死させる。





必殺渡し人
1983年

中村雅俊が殺し屋役を演じたことで話題を呼びました✴

惣太 中村雅俊

手鏡の柄に仕込んだ太い針で、悪人の首筋(延髄)を刺す。その際、背後から相手を拘束し、手鏡を相手自身に見せながら「どうだね? 映り具合は。あんたの死に顔のさ」と呟く。

大吉  渡辺篤史

怪力を利用し、三本指を作りながら悪人の腹部を一撃して、素手で大腸を掴み、握力で握り潰したり挟み捻る。
レントゲン映像の演出が差し込まれる。

鳴瀧忍  高峰三枝子

右小指に嵌めている鋭利な水晶の刃の付いた仕掛け指輪で、悪人の首筋(頚動脈)を瞬時に切り裂く。





必殺仕事人IV
1983年

本作のレギュラーが登場するシリーズ初の劇場用作品
『必殺! THE HISSATSU』
が制作されます🎉

中村主水   藤田まこと
南町奉行所の定町廻り同心

秀  三田村邦彦
金属製の房が付いた金色の簪で、悪人の首筋(稀に眉間)を刺す。

加代  鮎川いずみ
仕事人の密偵

勇次  中条きよし

三味線の糸を悪人の首筋目に巻き付け宙吊りにして、弦を鳴らし窒息死させる。

おりく  山田五十鈴
三味線屋で仕事人の元締
三味線の撥で、悪人の喉笛を斬る。

西順之助  ひかる一平

蘭方医の息子。
投石器を製作使用する。





必殺仕切人
1984年

三味線屋の勇次が主人公。『仕舞人』でおなじみの京マチ子と高橋悦史、『からくり人』の芦屋雁之助、『太陽にほえろ!』の小野寺昭らによる豪華キャスト陣で、殺しのシーンのエンターテインメント性が顕著に表れています✨

お国  京マチ子

朱塗りの鋼鉄製筮竹を延髄に突き刺す。筮竹を引き抜く前に「お命、終わります」と言ってから引き抜く。

新吉  小野寺昭

夜光塗料を塗ったマチ針を悪人の心臓部分に投げ付け、周囲を暗闇にした上で、マチ針の光を目印に、仕込んだ刀で相手の心臓を突き刺す。

勘平  芦屋雁之助

伸ばした右小指の爪で、悪人の元結を切断。その乱れた髪で両手を縛り上げ、動きを封じ込めた上で投げ飛ばし、壁などに激突、死亡させる。

虎田龍之助  高橋悦史
鋼鉄製の長煙管で、悪人を殴り殺す。

勇次  中条きよし

金属製のフックを使い、そこに糸を通した上で悪人を吊り上げる変形技を披露している。





必殺仕事人V
1985年

前作までの三味線屋の勇次、飾り職人の秀に代わって組紐屋の竜、花屋の政が初登場。
ファン層の継承に成功し、第二次仕事人ブームを生みます✨
山田五十鈴が最後のレギュラー出演。

中村主水  藤田まこと
南町奉行所の定町廻り同心

組紐屋の竜 京本政樹
先に鈴の付いた赤と黒の二色の組紐を悪人の首筋目掛けて投げ、宙吊りにして吊り上げ窒息死させる。

花屋の政  村上弘明
出陣の際にへし折った季節の花の枝で、悪人の首筋を突き刺す。

おりく 山田五十鈴
三味線の撥で、悪人の喉笛を斬る。

西順之助  ひかる一平
カタパルト型の投石器を使用。本作では電磁石機能を加えパワーアップしています。




必殺橋掛人
1985年

津川雅彦が主人公役を演じました✴
『必殺からくり人・富嶽百景殺し旅』以来の絵解き要素が登場。

柳次  津川雅彦
反物の中に仕込まれた金色の針金状の硬質な糸を引き出し、それを悪人の首に巻き付けて絞め殺す。

新吉  宅麻伸

表稼業に使う鳥寄せの笛を吹き矢にして、針を発射し、悪人の首筋や額に打ち込む。
相手の体が麻痺して硬直したところで針を体内に押し込んで止めを刺す。

おくら  萬田久子

鋭く研いだ瓦を悪人目掛けて投げ、相手の首筋を斬り裂く。





必殺仕事人V・激闘編
1985年
ソフト路線からハード路線へ方針転換しますが、視聴率が伸び悩み再びソフト路線への転換を余儀なくされました💦

政が花屋から鍛冶屋に転職。準レギュラーを含め、最も殺しの実行役が多い(6人)

中村主水  藤田まこと
南町奉行所の定町廻り同心

組紐屋の竜 京本政樹

先に鈴の付いた赤と黒の二色の組紐を悪人の首筋目掛けて投げ、首に巻き付け宙吊りにして吊り上げて窒息死させる。

鍛冶屋の政 村上弘明

組み立て式の手槍で、悪人の首筋を突き刺す。


壱  柴俊夫
怪力で悪人の首を掴み、首骨を砕きへし折る。


弐  梅沢富美男
刃を仕込んだ扇子で悪人の首筋を斬る、刺す。
変装して(主に女形)殺しをすることが多い。

参  笑福亭鶴瓶
ポッペン(ガラス製の玩具、ビードロ)の先端の球形部分を悪人の眉間に打ち付けて割り、鋭利に欠けた管の部分で突き刺す。





必殺まっしぐら!
1986年
飾り職人のが主人公。
笑福亭鶴瓶、西郷輝彦らが脇を固め再出演。
『必殺からくり人』以来となる、全話通しての敵組織が存在する。

秀  三田村邦彦
金属製の房が付いた金色の簪で、悪人の首筋を刺す。

高天原綾麻呂 笑福亭鶴瓶
神社に奉納されている神剣を無断で拝借し、悪人の急所を斬る、刺す。

香車の東吉  西郷輝彦
槍の名手であり、常に携帯する三尺の槍で、悪人の急所を突き刺す。





必殺仕事人V・旋風編
1986年

加代に代わり虎の娘お玉が登場。
西順之助が再登場。
『必殺仕事人』以降で初めて最終回で殉職者が出る。

中村主水  藤田まこと
南町奉行所の定町廻り同心

鍛冶屋の政  村上弘明
組み立て式の手槍で、悪人の首筋を突き刺す。

夜鶴の銀平  出門英

釣竿に通した糸の先に付けた金属製の折鶴を飛ばし、悪人の首に巻き付け、糸を引っ張り、鶴の口ばしで、相手の喉笛を突き刺す。

最終回で火薬の爆発に巻き込まれ夜の川の闇に消えます💣

西順之助  ひかる一平

竹製の大筒の中に火薬を仕込み、導火線を点火させ、悪人に向けて発射、爆死させる。

最終回で、自らが携帯していた火薬の引火による爆発に巻き込まれ、行方不明となります💦




必殺仕事人V・風雲竜虎編
1987年

三浦友和が殺し屋役としてレギュラー出演します✨

中村主水  藤田まこと
南町奉行所の定町廻り同心

鍛冶屋の政  村上弘明
組み立て式の手槍で、悪人の首筋を突き刺す。



かげろうの影太郎
三浦友和

尖端に針を仕込んだ南京玉すだれで、相手の額を刺す。





必殺剣劇人
1987年

テレビシリーズ中、最も話数が少ない。(8作)
本作終了後、15年に渡り連続して続いていたテレビシリーズ放映がいったん終了します😅

カルタの綾太郎
近藤正臣
腰に差した大刀で峰打ちを行った後、「寄らば、斬るぞ!」の決め台詞と共に背中に背負った赤鞘の長刀を抜いた二刀流で、悪人を斬り倒す。

早縄の清次  田中健
表稼業は町火消し。
縄で悪人を絞め殺す。鳶口を悪人の急所に刺す。

すたすたの松坊主
あおい輝彦
錫杖に仕込んだ槍で、悪人の急所を刺す。





必殺仕事人・激突!
1991年

4年ぶりのテレビシリーズ。中村主水が主人公となった最後のテレビシリーズ作品。

飾り職の秀も再登場。殺しシーンBGMにも定番の「必殺!」を使うなど、シリーズ王道の内容。

中村主水  藤田まこと
南町奉行所の定町廻り同心

夢次  中村橋之助
煙管と煙草入れを改造した特殊な火鉄砲を使用し、悪人の急所を撃ち抜く。

お歌  光本幸子
悪人の顔に、裏に糊を塗った面を投げて貼り付かせ、怯んだところを匕首で斬る、刺す

山田朝右衛門  滝田栄
公儀の御試御用首切り役

斬首用の白大刀、もしくは通常の大刀で、悪人を斬り倒す。
※実在の人物登場~😁

秀  三田村邦彦
金属製の房が付いた金色の簪で、悪人の首筋を刺す




必殺仕事人2009

テレビシリーズとしては17年ぶりの作品。

渡辺小五郎
東山紀之(少年隊)

南町奉行所の定町廻り同心。
剣の達人であり、真正面から大刀で悪人を斬り倒す。
無抵抗の者もいれば、刀同士の対峙でも太刀を弾き、容赦なく一刀両断する。

経師屋の涼次
松岡昌宏 (TOKIO)

伊賀の抜け忍。
悪人の背後に回り、仕込み筆から抜き出した長い錐を相手の背中から深く突き刺し、心臓まで到達させ、血を体内に噴出させる。

からくり屋の源太
大倉忠義(関ジャニ∞)

からくり人形を作動させ、悪人がそれに気を取られている隙に、筒に仕込んだ紐付きの蛇の玩具を、相手の首めがけて飛ばして絞殺する。

行き別れの母」と偽る近江の女狐 お冨への情けに流され、心を許してしまった直後に胸を刺され、致命傷を負う。
最期は力を振り絞ってお冨を葬り去りそのまま息絶えます😭

仕立て屋の匳(れん)
田中聖 (当時KAT-TUN)

源太に代わり、第13話から登場。
仕立てに使う針と仕付け糸を投げて、悪人の首に絡ませ、絞殺する。

中村主水  藤田まこと

南町奉行所の定町廻り同心

『必殺仕事人』が付くテレビシリーズでは初めて中村主水が主人公から外れます。


劇場用映画

必殺仕掛人
1973年


仕掛人 梅安蟻地獄
1973年



仕掛人 春雪仕掛針
1974年



必殺! THE HISSATSU
1984年



必殺! ブラウン館の怪物たち
1985年



必殺! III 裏か表か
1986年



組紐屋の竜(京本政樹) 

殉職💥
「必殺仕事人Ⅴ」で初レギュラーとして登場し、後期必殺シリーズを代表する人気キャラとなった組紐屋の竜ですが、1986年公開の映画「必殺!Ⅲ裏か表か」において殉職する事となります😨

真砂屋一味との対決において、自らが囮となって仲間たちの血路を開かんと奮戦します💦
しかし衆寡敵せずに真砂屋一味によって致命傷を受けて倒れてしまうのです😭

その後にはっきりと絶命したとわかるシーンはありませんが・・😰

壱(柴俊夫)

殉職💥
必殺仕事人Ⅴ激闘編で、主水、政、竜らの仕事人メンバーとともに仕事をこなしたはぐれ仕事人メンバーの一人壱。
真砂屋一味の手練れが集って仕事人一味を殲滅しようとした島での戦いでが仲間の血路を開くべく囮となって死んだ後、真砂屋の屋敷へとたどり着いた仕事人たちは、またも死闘を繰り広げる事となります💥
そこでの戦闘で壱が殉職するのです😨


仕事人仲間である秀(三田村邦彦)が必死の形相で戦っているその足元に無残に転がる壱の亡骸がその戦いの過酷さとリアルさを醸し出していましたね😱

参(笑福亭鶴瓶)

殉職💥
真砂屋の刺客で埋め尽くされた島へと潜入した折、見つからぬよう潜伏中に犬に吠えられて居場所を発見され、群がって襲い掛かる真砂屋一党に対して成すすべなくやられて、最後には他の仕事人への見せしめのために晒し首とされてしまったのです😫😫💦


竹槍の先に刺された参(笑福亭鶴瓶)の生首がまたグロいというかリアルというか何というか・・て感じでしたね💦



必殺4 恨みはらします
1987年



必殺!5 黄金の血
1991年

鍛冶屋の政(村上弘明)

殉職💥
結構死の瞬間はあっさりでした😨
愛する女のために裏稼業から足を洗い、その女も失ったことにより自暴自棄となって、覚悟の上での敵のラスボス(天本英世さん演じる地獄組頭領・赤目)との差し違えての相討ちによる死でした😢


必殺! 主水死す
1996年

主水の最期を簡単に説明すると、ラスボスとの戦いに勝利した後に不意打ちで後ろから刺され・・

息絶え絶えのラスボスが最期の力を振り絞って火薬を爆発・・というわけで、主水の最期は爆死💥という事になるのです💣

あの状況で生還は期し難いという感じですので、間違いなく死亡していると思われます😰

しかし、そんな中村主水ですが、この壮絶な死を描いた劇場版公開から11年後に制作されたテレビドラマ
 「必殺仕事人2007」
では南町奉行所の書庫番として普通に何の説明もなく登場しています😁✌



必殺! 三味線屋・勇次
1999年


この「必殺シリーズ」の大好きなところは、殺しのテクニックや殉職シーンだけではありません✴

もうひとつの見所は、登場するキャラたちが、
「金でしか動かない」
「情に流されない」
というルールを元に裏稼業を遂行していくのですが・・

その事件を追うごとに、依頼人に感情移入してしまい、
結局は安い依頼料でも「」で戦ってしまう「人間味」溢れる場面が胸を打つことがよくあります😌

コロナ禍の影響もあるのか、希薄化している人間関係に、つい「昭和」を懐かしんでしまう自分があります✨

長い記事となりましたが、最後までお付き合い有り難う御座いました🙇