【 6.暗喩B 】
【 暗喩A 】 辞書の言葉通りに直訳しても意味の通る比喩
【 ●●のように 】という言葉を使用しない比喩
【 冠詞 】+【 名詞 】のカタチをしている比喩表現で、冠詞の後ろに掛かる名詞をある特定のものと断定する比喩。冠詞の表現を直訳しても意味の通る比喩
【 暗喩B 】 辞書の言葉通りに直訳したら意味の通らなくなる比喩
【 ●●のように 】という言葉を使用しない比喩
【 冠詞 】+【 名詞 】のカタチをしている比喩表現で、冠詞の表現に文脈の流れから読み取れる具体的な言葉を代入して意味を捉える必要のある比喩
※ 補足説明
西洋の言語における冠詞の役割は、下記のいずれかになりますので、冠詞の表現を訳す場合、直訳して訳すか、具体的な言葉を代入して訳すかのどちらかでなくてはいけません。この記事で解説する【 暗喩B 】は、下記の項目の1、2、3に該当します。【 暗喩A 】は下記の項目の4、5、6、7に該当します。
【 西洋の言語における冠詞の役割 】
冠詞 【 a 】【 The 】の役割
1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する
2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する
3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する
4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する
5 個数・数量を意味するときに使用する
6 特定の地名や人名に付属するものである
7 直訳して訳しても、意味が通る場合なら直訳で訳す
※ 一部、慣用句になっているところもあります
THE OFFSPRING
What Happened To You ?
キミに何があったんだ ?
【 登場人物別 意訳 】
【 この曲の構成 】
【 曲の主人公 】=【 歌 手 】+【 薬物を乱用し続ける友人 】
【 I 】で表現されているキャラクターが複数存在する台詞の掛け合いで構成されている曲
【 歌詞の内容 】=【 薬物によって廃人になってしまった友人との友情 】
【 登場人物 】
一人目 … 歌 手
二人目 … 歌手の薬物を乱用し続け廃人となってしまった若い頃の友人
三人目 … 薬物中毒となってしまった多くの廃人たち
四人目 … 麻薬の売人
赤文字 … 冠詞と代名詞を含む表現に文脈の流れから読み取れる言葉を代入して訳す
【 文法表現の解説 】
緑色のマーカー 【 暗喩A 】 辞書の言葉通りに直訳しても意味の通る表現
桃色のマーカー 【 暗喩B 】 冠詞の表現に具体的な言葉を代入して意味を捉える必要のある表現
青色のマーカー 【 代名詞 】 代名詞の表現に具体的な言葉を代入して意味を捉える必要のある表現
THE OFFSPRING
What Happened To You ?
キミに何があったんだ ?
【 登場人物別 意訳 】
【 歌 手 】 What in the world happened to you ?
【 歌 手 】 キミの世界で 何が起こったんだ? 【 暗喩B 】
【 歌 手 】 Before you started tokin’, You used to have a brain.
【 歌 手 】 キミに話を始める前に キミはかつて知性を持っていた 【 暗喩A 】
【 歌 手 】 But now you don’t get even the simplest of things.
【 歌 手 】 しかし今では キミには非常に簡単なことですら叶わない 【 暗喩A 】
【 歌 手 】 I can draw a little picture or even use my hands.
【 歌 手 】 俺は小さな絵を描くこともできるし 自分の手を使うこともできる
【 歌 手 】 I try to explain but you just don’t understand.
【 歌 手 】 キミに説明しようとするが キミには理解することすら叶わない
【 歌 手 】 Man, You’re really losin’ it ?
【 歌 手 】 なんてことだ キミは本当に自分を見失ってしまったのか? 【 代名詞 】
【 歌 手 】 And you’ve really done a lot of junk now.
【 歌 手 】 キミは今 多くの廃人たちと同じようになってしまった
【 歌 手 】 But you keep on abusin’ it.
【 歌 手 】 それでもキミは 薬物を乱用し続ける 【 代名詞 】
【 歌 手 】 What in the world happened to you ?
【 歌 手 】 キミの世界で 何が起こったんだ? 【 暗喩B 】
【 歌 手 】 It’s bad enough you do it to yourself.
【 歌 手 】 キミが自分で それに手を染めたことはキミにも非がある 【 代名詞 】
【 歌 手 】 But taking someone with you.
【 歌 手 】 しかし誰かが キミを連れて行く
【 歌 手 】 Well, You know that’s something else.
【 歌 手 】 キミは今 その誘いが何か良からぬ企みであると気付いている
【 歌 手 】 I say ! !
【 歌 手 】 俺が代わりに言ってやる!!
【 代 弁 】 I’m not that kind of person ! !
【 代 弁 】 僕は そんな人間じゃない!!
【 歌 手 】 I’m not that kind of man ! !
【 歌 手 】 俺は そんな男じゃない!!
【 歌 手 】 I try to explain ! !
【 歌 手 】 俺が説明してやる!!
【 歌 手 】 But you just don’t understand.
【 歌 手 】 しかしキミには 何も理解することは叶わない
【 THE OFFSPRING SMASH 】
【 What Happened To You ? からの引用 】
THE OFFSPRING
Mota
ダメ人間
【 登場人物別 意訳 】
【 この曲の構成 】
【 曲の主人公 】=【 薬物中毒者 】+【 歌 手 】
【 I 】で表現されている人物が複数存在する セリフの掛け合いで表現されている曲
【 歌詞の内容 】=【 薬物の中毒なっている人への皮肉 警告 】
【 登場人物 】
一人目 … 歌 手
二人目 … ダメ人間 マリファナをやめられない薬物中毒者
三個目 … 幻覚による幻聴
四人目 … ジミー・バフェット アメリカのミュージシャン
五人目 … 麻薬の売人
赤文字 … 冠詞と代名詞を含む表現に文脈の流れから読み取れる言葉を代入して訳す
【 文法表現の解説 】
緑色のマーカー 【 暗喩A 】 辞書の言葉通りに直訳しても意味の通る表現
桃色のマーカー 【 暗喩B 】 冠詞の表現に具体的な言葉を代入して意味を捉える必要のある表現
青色のマーカー 【 代名詞 】 代名詞の表現に具体的な言葉を代入して意味を捉える必要のある表現
THE OFFSPRING
Mota
ダメ人間
【 登場人物別 意訳 】
【 ダメ人間 】 I’m driving down to the barrio.
【 ダメ人間 】 オレが 売人のいる近所まで車で向かう途中 【 暗喩B 】
【 ダメ人間 】 Going 15 miles an hour cause I’m already stoned.
【 ダメ人間 】 身体が石のようになってしまうため 時速15マイルで走る
【 ダメ人間 】 Give the guy a twenty and wait in the car.
【 ダメ人間 】 売人の男に20ドル渡して オレの車の中で待つ 【 暗喩B 】
【 ダメ人間 】 He tosses me a baggie then he runs real far.
【 ダメ人間 】 彼はオレにビニール袋を投げつけ 一目散に走り去る
【 ダメ人間 】 I take a hit but it smells like a clove.
【 ダメ人間 】 吸引してみるが 香辛料のような香りがする…
【 ダメ人間 】 Oh Fuck, I got a baggie of oregano ! !
【 ダメ人間 】 チクショウ 渡されたのはハーブの袋だ!!
【 ダメ人間 】 This ritual is destroying me.
【 ダメ人間 】 この儀式が オレの理性を破壊する 【 代名詞 】
【 ダメ人間 】 But I guess it could be worse.
【 ダメ人間 】 この儀式が さらに状況を悪化させている 【 代名詞 】
【 ダメ人間 】 It could be methedrine.
【 ダメ人間 】 この儀式が シャブの増加に繋がるからだ 【 代名詞 】
【 歌 手 】 Your memory’s gone and so is your life. ( Your life. )
【 歌 手 】 キミの記憶は消え去り キミの人生も消え去る(キミの人生)
【 歌 手 】 Mota boy.
【 歌 手 】 ダメ人間
【 歌 手 】 But losing out just never felt so right.
【 歌 手 】 しかし誘惑に負けることは 正しいことだとは感じていない)
【 歌 手 】 Your enemy’s you and your couch is your life. ( Your life. )
【 歌 手 】 キミの敵はキミ自身 キミの寝床はキミの人生(キミの人生)
【 歌 手 】 Mota boy.
【 歌 手 】 ダメ人間
【 歌 手 】 But losing out might take.
【 歌 手 】 しかし誘惑を打ち負かすことには時間がかかるかもしれないな
【 歌 手 】 Losing out might take you all night.
【 歌 手 】 誘惑を打ち負かすこと キミは一晩中かかるかもしれないな
【 歌 手 】 Mota ! !
【 歌 手 】 マリファナ!!
【 THE OFFSPRING IXNAY ON THE HOMBRE 】
【 Mota からの引用 】
THE OFFSPRING
One Fine Day
ある幸運な一日
【 登場人物別 意訳 】
【 この曲の構成 】
【 曲の主人公 】=【 フーリガン 】+【 警察官 】+【 歌 手 】
【 I 】で表現されている人物が複数存在する セリフの掛け合いで表現されている曲
【 歌詞の内容 】=【 暴動を楽しんでいるフーリガンを批判する社会風刺 】
【 登場人物 】
一人目 … フーリガンの中の一人
二人目 … フーリガンの集団
三人目 … フーリガンの中の大馬鹿者 火付け役 暴動を一番先に起こすフーリガン
四人目 … 街の警察官
五人目 … 神 様
六人目 … 歌 手
七人目 … この曲の聴き手
赤文字 … 冠詞と代名詞を含む表現に文脈の流れから読み取れる言葉を代入して訳す
【 文法表現の解説 】
緑色のマーカー 【 暗喩A 】 辞書の言葉通りに直訳しても意味の通る表現
桃色のマーカー 【 暗喩B 】 冠詞の表現に具体的な言葉を代入して意味を捉える必要のある表現
青色のマーカー 【 代名詞 】 代名詞の表現に具体的な言葉を代入して意味を捉える必要のある表現
THE OFFSPRING
One Fine Day
ある幸運な一日
【 登場人物別 意訳 】
【 フーリガン 】 Now, Excitement seems to grow,
【 フーリガン 】 どうやら今 興奮が高まりつつあるようだ
【 フーリガン 】 When we’re hangin’ with the bro’s, When we’re chillin’
【 フーリガン 】 オレ達が仲間とブラつき くつろいでいるとき 【 暗喩A 】
【 フーリガン 】 And we pound.
【 フーリガン 】 オレ達は期待している
【 フーリガン 】 A case of stroh’s.
【 フーリガン 】 本当にくだらない試合の場合 【 暗喩B 】
【 フーリガン 】 Now, the game is cool to see,
【 フーリガン 】 これから始まるゲームを見るのが クール 【 暗喩B 】
【 歌 手 】 You can high five on TV.
【 歌 手 】 キミ達は テレビでハイタッチできるだろう
【 フーリガン 】 Count the riot on the One, Two, Three ! !
【 フーリガン 】 暴動開始カウントダウン ワン トゥー スリー!! 【 暗喩A 】
【 歌 手 】 Operation is in sight.
【 歌 手 】 火付け役が視界に入り
【 歌 手 】 And the field is open wide.
【 歌 手 】 暴動のフィールドが大きく広がってゆく 【 暗喩B 】
【 歌 手 】 When you break it then you know you’re still alive.
【 歌 手 】 キミ達は街を破壊し 生きていることを実感する 【 代名詞 】
【 歌 手 】 If the cops don’t you make you pay.
【 歌 手 】 もし街の警察官が キミ達に罰金を求めないなら 【 暗喩B 】
【 歌 手 】 And you make your getaway.
【 歌 手 】 キミ達の逃走劇が 街をメチャクチャに破壊する
【 歌 手 】 Then you know.
【 歌 手 】 その後 キミ達は知ることになるだろう
【 歌 手 】 That’s one fine day, Hey ! !
【 歌 手 】 その日が幸運な一日だったのだと ヘイ!! 【 代名詞 】
【 THE OFFSPRING CONSPIRACY OF ONE 】
【 One Fine Day からの引用 】
【 意 訳 】
【 暗喩A( 冠詞の表現を直訳する比喩 ) 】にも【 暗喩B( 冠詞の表現に文脈の流れから読み取れる具体的な言葉を代入して意味を捉える必要のある比喩 ) 】にも対応できる
【 直 訳 】
【 暗喩A( 冠詞の表現を直訳する比喩 ) 】になら対応できるが、【 暗喩B( 冠詞の表現に文脈の流れから読み取れる具体的な言葉を代入して意味を捉える必要のある比喩 ) 】には対応できない
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