【 4.代名詞の理解 】
西洋の言語における代名詞の役割は、下記のいずれかになりますので、
代名詞の表現を訳す場合、直訳して訳すか、具体的な言葉を代入して訳すかのどちらかでなくてはいけません。
【 西洋の言語における代名詞の役割 】
【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】の役割
1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する
2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する
3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する
4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する
5 直訳して訳しても、意味が通る場合なら直訳で訳す
※ 一部、慣用句になっているところもあります
洋楽和訳における【 代名詞 】の表現は、【 直訳して訳してしまうと 】、訳文の読み手に原文の魅力を何も伝えることができないため、文脈の流れから読み取れる具体的な言葉を代入して訳しましょう!
【 代名詞 】の表現は、【 翻訳者・文章の読み手 】の感性によって、千差万別の解釈が存在していますが、なるべく【 訳文の読み手 】に分かりやすい表現で訳すことを心掛けましょう!
QUEEN
Crazy Little Thing Called Love
愛と呼ばれている 心惑わす淡い恋心
【 登場人物別 意訳 】
【 この曲の構成 】
【 曲の主人公 】=【 恋によって心を惑わされた歌手 】+【 冷静な側面を持つ歌手 】
【 I 】で表現されている人物が複数存在する セリフの掛け合いで表現されている曲
【 歌詞の内容 】=【 心惑わす恋心について 】
【 登場人物 】
一人目 … 心惑わす恋心に意識を奪われた歌手
一人目 … 歌手の意識の中の冷静な側面
一人目 … 歌手の意識の中の心惑わす恋心
赤文字 … 冠詞と代名詞を含む表現に文脈の流れから読み取れる言葉を代入して訳す
【 文法表現の解説 】
桃色のマーカー 1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する
黄色のマーカー 2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する
緑色のマーカー 3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する
青色のマーカー 4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する
赤文字の部分 5 直訳して訳しても、意味が通る場合なら直訳で訳す
灰色のマーカー ※ 一部、慣用句になっているところもあります
QUEEN
Crazy Little Thing Called Love
愛と呼ばれている 心惑わす淡い恋心
【 登場人物別 意訳 】
【 歌 手 】 This thing, Called love.
【 歌 手 】 この高鳴りが 愛と呼ばれているもの
【 歌 手 】 I just, Can’t handle it.
【 歌 手 】 ただ僕には この鼓動が制御できない
【 歌 手 】 This thing, Called love.
【 歌 手 】 この高鳴りが 愛と呼ばれているもの
【 歌 手 】 I must, Get’ round to it.
【 歌 手 】 僕には必要だ この興奮と向き合うことが
【 歌 手 】 I ain’t ready.
【 歌 手 】 まだ準備ができていないよ
【 歌 手 】 Crazy little thing called love.
【 歌 手 】 これが愛と呼ばれている 心惑わす淡い恋心
【 歌 手 】 This thing, Called love.
【 歌 手 】 この高鳴りが 愛と呼ばれているもの
【 歌 手 】 It cries, Like a baby.
【 歌 手 】 産声を上げる 赤ん坊のように
【 歌 手 】 In a cradle all night.
【 歌 手 】 意識のゆりかごで 一晩中
【 歌 手 】 It swings, It jives.
【 歌 手 】 炎が揺らめき 心を狂わせる
【 歌 手 】 It shakes all over, Like a jellyfish
【 歌 手 】 この高鳴りが至るところで揺らめく 優雅なクラゲのように
【 歌 手 】 I kinda like it.
【 歌 手 】 この興奮が心地いい
【 歌 手 】 Crazy little thing called love.
【 歌 手 】 これが愛と呼ばれている 心惑わす淡い恋心
【 QUEEN The Game 】
【 Crazy Little Thing Called Loveからの引用 】
THE OFFSPRING
Dirty Magic
汚れた魔法
【 登場人物別 意訳 】
【 この曲の構成 】
【 曲の主人公 】=【 主人公 】+【 恋 人 】
【 I 】で表現されている人物が架空のキャラクターである曲
【 I 】で表現されている人物が複数存在する セリフの掛け合いで表現されている曲
【 歌詞の内容 】=【 恋人を人生経験豊富な年配の男性に奪われる内容の失恋ソング 】
【 登場人物 】
一人目 … 主人公
二人目 … 主人公の彼女
三人目 … 付き合っていた彼女に汚れた幻惑の魔法を使って、彼女を別人のような女に変えてしまった経験豊富な男性
赤文字 … 冠詞と代名詞を含む表現に文脈の流れから読み取れる言葉を代入して訳す
【 文法表現の解説 】
桃色のマーカー 1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する
黄色のマーカー 2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する
緑色のマーカー 3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する
青色のマーカー 4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する
赤文字の部分 5 直訳して訳しても、意味が通る場合なら直訳で訳す
灰色のマーカー ※ 一部、慣用句になっているところもあります
THE OFFSPRING
Dirty Magic
汚れた魔法
【 登場人物別 意訳 】
【 主人公 】 I should know better than to think I'd reach inside her.
【 主人公 】 俺には キミの心を取り返すことより 知っておくべきことがあるのだろう
【 主人公 】 It's all a cloudy kind of daze.
【 主人公 】 それは まるで霧に包まれたかのような幻惑だ
【 主人公 】 She's not so sweet today.
【 主人公 】 以前のような優しいキミは もういない
【 主人公 】 She mocks me, " I'm no fighter. "
【 主人公 】 キミは 俺のことを 「 情けないヤツ 」 だと罵る
【 主人公 】 It all just seems like such a waste.
【 主人公 】 もう何を言っても無駄なんだね ( もう何を言っても 全てが無駄なこと )
【 主人公 】 Pull the shades, Razor blades, You're so tragic.
【 主人公 】 幕を下ろそう 裏切りの刃 今のキミはとても痛ましい
【 主人公 】 I hate you so, But love you more, I'm so elastic.
【 主人公 】 キミが憎い だがそれ以上にキミのことを愛している 受け入れるよ
【 主人公 】 The things you say, The games you play, Dirty magic stuff.
【 主人公 】 キミのセリフ キミのゲーム 汚れた幻惑の魔法
【 THE OFFSPRING IGNITION 】
【 Dirty Magicからの引用 】
Simple Plan
Loser Of The Year
今年一番の恥晒し
【 登場人物別 意訳 】
【 この曲の構成 】
【 曲の主人公 】=【 歌 手 】+【 主人公A 】+【 主人公B 】+【 自慢できる相手がほしい人達 】+【 主人公C 】
【 I 】で表現されている人物が複数存在する セリフの掛け合いで表現されている曲
【 歌詞の内容 】=【 自慢できる相手を求めている人に限ってバカばかり 】
【 登場人物 】
一人目 … 歌 手
二人目 … この曲の聴き手
三人目 … 目立ちたがりで自慢話ばかりしているバカな主人公A
四人目 … 目立ちたがりのバカな主人公Aを囲む人々
五人目 … 目立ちたがりで自慢話ばかりしているバカな主人公B
六人目 … リル・ウェイン アメリカの有名なラッパー
※人目 … 二人のおバカさん
七人目 … 自慢できる相手がいないと気が済まない人々
八人目 … 女 神
九人目 … 目立ちたがりで自慢話ばかりしているバカな主人公C
赤文字 … 冠詞と代名詞を含む表現に文脈の流れから読み取れる言葉を代入して訳す
【 文法表現の解説 】
桃色のマーカー 1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する
黄色のマーカー 2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する
緑色のマーカー 3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する
青色のマーカー 4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する
赤文字の部分 5 直訳して訳しても、意味が通る場合なら直訳で訳す
灰色のマーカー ※ 一部、慣用句になっているところもあります
Simple Plan
Loser Of The Year
今年一番の恥晒し
【 登場人物別 意訳 】
【 主人公A 】 There’s a lot of talk about me.
【 主人公A 】 ここでは ボクについての多くの話題に溢れています
【 主人公A 】 People lining up to meet me.
【 主人公A 】 人々が ボクに会うために列をなしています
【 主人公A 】 I’m on the verge of celebrity.
【 主人公A 】 ボクは セレブの一歩手前です
【 歌 手 】 So what you think about that ?
【 歌 手 】 ここで君たちは この話題に何を思えますか?
【 主人公A 】 I’ve got friends in high places.
【 主人公A 】 ボクは ルイ・ヴィトンと同じレベルに存在している
【 主人公A 】 Louis Vuitton suitcases.
【 主人公A 】 多くの友人に囲まれています
【 主人公A 】 Look at all the pretty faces.
【 主人公A 】 この世界の華やかな顔々に見つめられてもいます
【 歌 手 】 So what you think about that ?
【 歌 手 】 ここで君たちは この話題に何を思えますか?
【 歌 手 】 So why do I feel like it’s all just a show ?
【 歌 手 】 何故 僕には この全てが大袈裟なショーに感じられるのか?
【 歌 手 】 You make me wanna shut it all down.
【 歌 手 】 キミは 今までの黒歴史の数々をシャットダウンしたくなる
【 歌 手 】 Throw it all away.
【 歌 手 】 キミの人生の全てを投げ出したくもなる
【 歌 手 】 ‘Cause I’m nothing if I don’t have you.
【 歌 手 】 自慢できる相手がいない場合 キミには何の価値もない
【 歌 手 】 What’s the point of being on top ?
【 歌 手 】 バカの頂点に君臨することに 何の意味があるのか?
【 歌 手 】 All the money in the world.
【 歌 手 】 この世界で 無駄に散っていったキミの全財産
【 歌 手 】 If I can’t blow it all on you.
【 歌 手 】 僕が キミに常識を吹き込めない場合
【 歌 手 】 So send the cars back !
【 歌 手 】 懸賞で貰った車を送り返してくれ!
【 歌 手 】 Put the house on the market !
【 歌 手 】 懸賞で貰った家も市場に出品しろ!
【 歌 手 】 And my big dreams too !
【 歌 手 】 キミの大袈裟な夢も!
【 歌 手 】 ‘Cause it’s all so clear.
【 歌 手 】 キミの魂胆なんて丸見えだよ
【 歌 手 】 Now without you here.
【 歌 手 】 今 ここにキミの居場所はない
【 歌 手 】 I’m the loser of the year.
【 歌 手 】 キミ( 自分 )こそ 今年一番の恥晒し
【 歌 手 】 Loser of the year.
【 歌 手 】 今年一番の恥晒し
【 Simple Plan Get Your Heart On 】
【 Loser Of The Year からの引用 】
【 意 訳 】
原文に含まれている代名詞の【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】の用途が、下記の項目のどれなのか理解して、具体的な言葉を代入して原文を訳す
1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する
2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する
3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する
4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する
5 直訳して訳しても、意味が通りそうな場合
6 慣用句の一部になっている場合
この訳し方であれば代名詞の表現が多い原文でも何が表現されている文章であるのかが、
訳した本人にも訳文の読み手にも分かりやすい
【 直 訳 】
代名詞の【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】を機械的に
【 it 】=【 この 】
【 that 】=【 あれ 】
【 this 】=【 これ 】
【 those 】=【 これら 】
【 these 】=【 それら 】
【 stuff 】=【 あるもの 】と訳す
しかし、この訳し方では代名詞の表現が多い原文では何が表現されている文章であるのかが、
訳した本人にも訳文の読み手にもよく分からない
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