久しぶりの更新です。

上から目線で少し毒も吐きます。

 

展示会では販売店さん、イベントではアングラーさんから様々な質問をいただきます。

的確な質問、痛いところついてくる質問から馬鹿にしているのか?という質問まで。
 

さて、ジギングアングラーさんからいただく質問に

このジグのフック・セッティングはどうすれば良いですか?

というのが有ります。

 

これはある意味質問者の釣りのレベルが露出する質問の仕方です。

 

特定の海域・魚種用と謳っているジグならそれでも良いのかもしれません。

あるいは同じ船の上で同じ状況にいる場合とかならまだわかります。

 

しかし一般的には即答しようがない質問だと思います。

 

 

(60gにライトジギング用に自作した例)

 

 

当社のジグ バックドロップを例に考えてみましょう。

「バックドロップ160gを購入したのですがフック・セッティングはどうしたらいいですか?」

と質問されたとします。

 

対象魚種は何?

根魚? ヒラメ? 真鯛? 青物? 何?

場所・状況は?

場所は? 水深は? 潮流は? 船の流し方は? 遊漁船? 自分操船のプレジャー?

使用タックルは? 

ベイト? スピニング? PEラインの号数は? ロッドは? リールは?

釣りのスタイルは?

早引き多用? スロー? 上げメイン? フォール使う? ゴリゴリ? ゆるゆる?

 

といったことがこの質問では何もわかりません

つまり上記のようなことを踏まえてフック選定・セッティングという考えが無いビギナーアングラーさんだと判断されます。

 

で、上記のようなことを一から確認してアドバイスをするには時間がかかります。疲れます

上記のような要素を確認しながら説明していきます。

 

その際、多くの質問者からはそんな面倒なことを聞きたいんじゃない、という雰囲気がアリアリと分かります。

 

「僕ならコレ(既製品のフック)を前後に着けますね(断定)。」

この返答が多分質問者の欲しかった正解

無責任な返答ですがこの質問者に対しては正解でしょう。

まずビギナーアングラーさんでしょうから。

 

 

 

 

(昔使っていたフックシステムの例)

 

 

 

しかしある程度経験してきているようなアングラーさんでもこのような質問をされると…

いや、どう答えろと・・・

 

まさか今までいつでも何処でも何釣る時も同じフック・システムなの?

 

質問するにも仕方があるよね、

インターネットで検索するときでも検索ワードの入力が

ジギング フックシステム だけで検索するか?

対象魚とか場所とか入れるよね?

検索ワード複数入れる方が欲しい情報に近づくよね?

なぜ人間相手にはやれないのか


 

質問する際にはある程度具体的な情報をふまえて質問しましょう。

そして返ってきた答えが正解、ではありません。

 

回答者の最大公約数的な答えです。

何故なら回答者と質問者が全く同じスタイル・」状況で釣りをするわけではないからです。

リーリング・アクション・フォール・間合いなど個人個人で異なります。

だいたいこれが、という答えです。

 

フックシステムについては自分で作れなくても、完成品で販売されているアシストフックも種類が多数あります。

上記のような色々な状況を鑑みてフロントシングルフックのみ・リアシングルのみ・前後シングル・フロントツインのみ・リアツインのみ・各種シングルとツインの組み合わせやフックのサイズ・太さ・形状やアシストラインの種類・太さ・長さ などフックシステムで変更できる要素は沢山あります。

 

 

(既製品フックで組み合わせた例)

 

ジギングに限らずどの釣りでも最近は自分で考える・試す ではなく直ぐに答えを求める傾向が強く感じられます。(釣りだけではないですね)

コスパ、いやタイパ重視というやつてしょうか。

 

しかしながら自分なりに考えて試したうえでの質問とただ教えてもらっただけでは大きく異なります。

自分で考える人は状況に合わせて応用・発展することができます。

 

フック・システムで書きましたが、それ以外でも自分で考えることがステップアップにつながると思います。

 

また考えているからこそ溢れている情報の中から自分に必要なヒントを掴むことができるのではないでしょうか。

 

 

試してみて、自分の釣りのスタイルに適合するようにシェイプアップする。

考える事の楽しさ、そしてそれを実践して得られた結果の嬉しさはひとしおです。

 

そこから自分の釣り方なりのスタイルを見つけていってください。

その為には自分の向上に繋がる質問のしかたをするように心がけましょう。

自分の為にも質問される人の為にもW


それでは、また!