さて,今回は時期的な話題で二枚潮について。
以前二枚潮の基本対策について書きましたがおなじようなことになるかな?
(潮流図とかを貼りたいけど使って良いのかわからないので割愛。画像が無いのも寂しいので魚の写真を貼っときます)
梅雨入りして雨が続くと海への真水の流入が多くなります。
真水は海水に比べ比重が軽い為上面に真水が溜まります。
比重が違う為これで二枚潮が生じやすくなります。
瀬戸内海などは降雨の影響が残りやすいですね。
比重が違う水どうしはすぐには混ざり合いません。
降雨後河口から茶色の水が海に流れ込んでいても余程の降水でなければ上層だけが茶色い水で下層は通常の海水の状態ということも多いです。
河口部でシーバスを狙っていると流れの表層は下流へ向かっているけど下層は上流へ差してきている、とか感じること有りますよね。アレです。
水温差では関東沖に生じる冷水塊が良い例ですね。
興味ある方は深層海流など調べてみると面白いですよ。
太平洋では夏潮と言えば黒潮(分岐流)の接岸。
黒潮と聞くと魚がいっぱいいるように思えますが黒潮の中は魚が少ない。
透明度の高さからわかるようにプランクトンの少ない栄養が少ない場所。
この温度の高い流れが他の水温が低く栄養価が高い海流とぶつかるところでプランクトンが爆発的に増殖し豊穣の海域が形成されています。
日本海側では高温・高塩分濃度の津島海流の影響を受けます。
山陰では表面水温が30度を超えるほどに上昇したりします。
透明度も高まりますが自分の経験では太平洋程にはなりません。
ちなみに水深300mより深いところは日本海固有水という水温0~1度の水塊となります。
自分が釣りしている海域を調べてみてください。
潮流についてイメージし易いように簡単に書いていますが、上を流れる・下を流れると平面的に分かれるだけではありません。
蛇行したり潜り込んだり湧きあがったり広くなったり狭くなったりと3次元に動いています。
例えば極端にいえば、底潮は動いておらず中層に西向きの潮流があり上層は東向き、といった具合。これだと三枚潮ですね。
ジグを回収するときに、巻き上げる途中でラインの向きが次々と変わる・重さが変わるといった状況の変化を感じ取るよう意識しましょう。
極端に透明度の高くなった海域でのジギングは非常に難しくなります。
まずポイントに到着してジグを真下に落とし何メートルぐらい下までジグが見えるか確認してみます。
海域によって異なりますが、例えば通常なら10mも沈まないうちにジグが見えなくなるのに15mぐらい見えるとなると、エサではないジグで魚をだまして喰わせるという行為の難易度が高くなるのは当然ですね。
(適当な写真がないのでとりあえずヒレナガカンパチ)
ジギングを行う場所というのは地形変化(漁礁含む)や流れの変化(潮目)が中心です。
ということは流速の変化が起こりやすく潮流が複雑になりやすい場所ということです。
今の時期、上下差の激しい二枚潮でなくても、表層だけが風に押されて別方向に流れるということもよくあります。
意識して釣りをしましょう。
厄介なのは底の潮が動いておらず魚の活性が低い状況。
魚は活発にジグを追わずf喰わせのレンジが狭い。
底のジグを操作しようとしけもラインスラックがあるため細かい操作ができず大きい操作となってしまいます。
魚は移動の大きいジグについてこないケースが多く、いかに移動距離が短かくメリハリのある操作ができるかが鍵となる事が多いです。
表層が滑る場合、重い仕掛けを使う釣りではあまり問題になりませんが仕掛けが軽くなれば軽くなるほど影響を受けやすくなります。
重い仕掛けを使っていてもラインをただ放出するだけでは表層の流れに乗って大きなスラックを作ってしまいます。
きちんとサミングあるいはブレーキをかけてラインのスラックをコントロールすることが必要です。
さらに軽い仕掛けを使う釣りになればなるほど釣り方を考えねばなりません。
ジギングよりも仕掛けが軽くなる鯛ラバでも大きく影響があります。
着底感が感じにくい・アタリが分かりづらい・アタリがでるタナを絞りにくい・フッキングが不十分でバレやすい、など。
イカ釣りでのイカメタルやオモリグでも、アクションが伝わり難い・タナボケしやすい・アタリが分かりづらい、など。
様々な釣りであちこちの遊漁船に乗って釣りをしていますが、気にしていないアングラーさんが多いと感じます。
対策ができているかどうかで隣のアングラーさんと極端に差がでることもあります。
(もちろん自分がボコボコに負けるケースも含みます)
アングラーにできることは限られますが対策をしっかりと。
つらつらと取り留めもなく書いてきましたが基本的なことは以前書いているので今回はこの程度で。
では、また!