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グルメサイトの草分けといえば「ぐるなび」でしょうか。といっても「ぐるなび」は単にそのエリアにどのような店があるかのカタログ的な感じでした。
例えて言えば、各飲食店がそれぞれHPを持つのではなく「ぐるなび」というサイトを利用して情報発信するというイメージです。

それに対して、口コミにより飲食店を評価するという画期的な発想で生まれたのが「食べログ」です。
wikiによると2005年サービス開始のようです。(意外に新しかった)

僕の自分史データベースによると僕が食べログを使いだしたのはは2007年からでした。
当時の食べログはけっこう参考になっていたように記憶しています。
僕はそれほどグルメではないので、飲食店に求めるのは味よりも雰囲気的なものが大きく、とはいっても、あまりまずい店には行きたくないので点数や口コミを参考にしていました。

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しかし、最近では食べログの評価点数に対して違和感を覚える人が増えているようです。

食べログの評価システムをおさらいすると、その店を訪れた人が口コミを書くとともにその店を1点から5点で点数化(料理、雰囲気、CP等で細分化して点数を付けることもできるがほとんどの口コミは総合点のみを付けている)その点数を元に食べログがその店の総合評価点数を算出するというものです。

算出ロジックは公開されていませんが、単純平均ではなく種々の要素で評価点数を算出しているようです。(初期の頃は限りなく単純平均に近かった)

一般的に言われているのは

①評価の重みづけ
ヘビーユーザー(口コミの投稿数が多いなど)の点数を重みづけする。
これによってヘビーユーザのやらせ口コミが一時問題になった

②口コミ数の多さ
口コミ数が少ない店(新規開店した店等)はいくら個々の口コミの点数が高くても評価点数は低くなる

これ自体は賛否あるかもしれませんが手作業ではなくシステム的に評価点数を算出する上では正しいロジックのように思います。

ではなぜ食べログの評価に違和感を覚える人が多いのでしょう。

それは評価する個々人に心理学的なバイアスがかかっているからだと思います。

ひとつは、「自分は間違ってはいなかった」バイアスです。

例えば観光地に行って口コミで評判が良いレストランに入った場合、
料理の味がイマイチだったとしても
低評価を付けるということは自分の行動が間違っていたということになるので高評価を付けがちになるのではないでしょうか。(特に高級店に多い)

また、「自分はみんなと同じ」バイアスというのもあります。

例えば、口コミ3.55の店に行った場合、
自分としては3.0くらいに感じても
みんなの評価が高いので3.5くらいが正しいのだろうと高評価にしてしまったりします。

このようにして、たいして美味しくない店が高評価になったりするのです。
(観光地の名店や老舗店に顕著にみられる)

と偉そうなことを書いていますが、僕自身舌が肥えているわけではないので、高得点の店で食べると、これが美味しい料理なのだろうと一人で納得したりします。

そもそも飲食店の味に評価を付けることには無理があるような気がします。

魚や肉などは素材の良し悪しが味のかなりの部分を占めているような気がします。
従って、良い素材を使っている高級店が美味しいのは当たり前のことです。
(中には高級点なのに良い素材を使っていない店もあるでしょうが)

個々人の好き嫌いもあるでしょう、食べた時のコンディションもあるでしょう。
例え料理が美味しくても接客が悪いと極端に低評価をつける人もいます。

ということで食べログの評価が高得点だからといっていい店とは限らないことになります

最近は食べログではなくGoogleMapやインスタを参考にする人も多いようです。

一般的には食べログ3.5以上、Google4.0以上が良い店の目安なのでしょうが、経験則から言うとそのような店はコスパが悪い店が多く(除くラーメン屋)むしろ食べログで3.25くらいの店が一番コスパが良いような感じがします。

といってもこれは自分の生活圏の中の店での話であって(失敗してもショックが少ない)、例えば観光地の場合はやはり高得点の店を選んでしまいます。その場合、参考にしているのは評価が低い口コミです。特にレビュー数が多いレビュアーが低評価を付けている場合はやめといた方がいいんじゃないかなと思っています。


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