年度末になるとテレビで中学受験に関する特別番組を目にすることがあります。
塾での猛烈な学習風景や家での勉強姿などが映し出されます。

平日は学校から帰ると毎日塾に通い、親の作った弁当を食べ、帰宅は23時を回ります。
そして休日は10時間以上の勉強です。

受験シーズンですから気になる視聴者も多いのでしょうが、
不思議と高校受験や大学受験では、同様の試練を映し出すような番組を見たことはありません。

恐らく、苦しい試練に耐えるのが僅か12歳の子どもだから、高い視聴率が取れるのでしょう。

受験関連の雑誌のインタビュー記事でも、6年の頃は毎日が家と学校、家と塾の往復で、休日も机に向かっていたと言う子が多くいます。
ただそう言う記事を目にするたび
「この子達は大丈夫なのだろうか?しっかり遊べているのだろうか?人とのコミュニケーションは取れているのだろうか?ストレスは発散されているのだろうか?」
と、よく考えていました。

もちろん要らぬ心配でした。
息子が受験勉強を始めるとその考え方も一変しました。

この子たちはきっと勉強する事に喜びを感じていて、
学ぶことで自分に磨きが掛かった事を実感していればストレスも感じないのだろうと思うようになったのです。

コミュニケーションの面でも、塾で同じ目標を持った子たちと会話することの方が、学校で話が合わない子と会話するよりは良いのかも知れません。

そう考えると、規則正しい生活を送り、好きな勉強をし、同じ目標を持った友でありライバルでもある子達と接する事はかえって健全なのかも知れません。

もちろん、ストレスを抱える子も少なくないのでしょうが・・・。

むしろ心配なのは、公園でもベンチに座りきりで、お互いの目を見て会話せず、スマホやゲーム機に興じている子ども達の方なのでしょう。

さて、ゲームなど絶対やらせないと機械さえ買わなかった私ですが、
ある日、妻が懸賞で任天堂DS本体を当ててしまいました。