波乱万丈離婚②ほんとのヤサシサ | ダメ子 人生がけっぷち - my life is on the edge!! -

波乱万丈離婚②ほんとのヤサシサ

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バツイチへの道 

1*波乱万丈離婚①ステージ4癌

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"もう手術するすべもない、やれるのはキモだけらしい。でも癌で亡くなった母もキモでボロボロになって亡くなっていったから、もキモよりもQOLを優先したい"
と冷静沈着に語るデビオさんジャイアンの声がぼやーんと響いて。。。。
 
体中の汗がひいていく・・・吐き気がする。頭が完全に真っ白。一か月前まで普通に生きていて、夏のバケーションの行先を語っていたのに、そんな人に突然こんな悪夢のようなことが起こることなんて。。
 
その後から1か月くらいこの時と同じシーンの夢をみたり、夢の中で泣いて目が覚めると、過去の現実と夢の世界が行ったり来たりして、寝ぼけた頭は混乱し、更に辛くなった。
前の大失恋の時もそうだったけど、ダメ子は何があっても表面では平気な感じなんだけど、ストレスや不安を抱えていると寝ているときに脳にすごいダメージを与えているらしく、悪夢を見る。
 
ちょうど海老蔵さんの奥様の小林麻央さんの癌のことが報道されている時期だったこともあって、今まで他人事のようにとらえていた癌ということにも敏感になり、あんなに小さいかわいい子供を残していくなんてなんてつらいんだろうと涙が止まらなくなったり、、、、
 
デビオさんはとりあえず入院。ダメ子は忙しい仕事の合間をぬって面会に通う日が続き、もう仕事もやめて看病に徹したほうがいいのか、、いや仕事があるから今まで自分の足で歩んでこれたんだから生きていくためにも仕事は続けなければと葛藤。
 
そんな数週間をどんな風に過ごしたか今思い出しても記憶が飛んでて、、、友達にも親にも誰にも話せなかった。
 
そんなある日デビオが
"ダメちゃん。これからいう話をよく聞いてくれ。僕も告知されてから1か月自分の中で考えて考えて出したことだから...
僕たちはまだ結婚して2年もたっていない。結婚する前もした後も半年毎に癌検査を全身スキャンでしてきたのにも関わらずこんなになったんだから人生は残酷だ。だけど君と出会えたこと、結婚できたことに少しの後悔もないよ。ただ10年連れ添った夫婦や子供がいたら話は違うけど、君はまだ若いし、誰かと出会って子供を作るチャンスだって今ならまだある。残り数か月か5年生きられるかわからないけれど、その時に一人の君を残していくことほど辛いことはないし、僕が死んだあとに君を一緒に支えてくれる彼氏か旦那さんがいてくれたほうがよっぽど安心だよ。君の子供ができたら、僕はおじさんとしてすごくかわいがるよ。君のお父さんとお母さんはずっと僕のファミリーだし、逆もそうだよ。仕事はずっと続けなさい。仕事をしてキラキラしてる君を好きになったんだから"
 
ダメ子
"それって離婚してくれってこと?"
 
デビオ
"そういうことになるね。でも僕たちはずっとベストフレンドでいられるし、君さえよければ別れた後でもたまに顔みせにきてよ"
 
ダメ子
"そんないきなり言われても。。何いってるかわからないよ。そんなネガティブ思考じゃなくて、癌が治る方法を考えようよ。癌ってわかっても10年20年生きてるひともたくさんいるんだよ"
 
デビオ
"もし、奇跡がおこったとしても、以前のような夫婦生活は続けられない。子供を作るのも無理だし、旅行だって、外出だってままならないんだよ。君のことを愛しているからこそだした結論で、今はつらくても3年後10年後に僕がしたことが君へのベストなことだったと気づくはずだよ。結婚式のときお父さんが言った言葉のなかで<善終>というのあったでしょ。死期を迎えたときに未練なく現世を去るという言葉。一生幸せにするという約束は守れないけど、最後には僕は未練なくおだやかに死にたいから離婚してください"
 

I know everything happens for a reason, for experience or a lesson. Nothing is ever wasted because the soul is always gaining insight だけど、本当に神様っていじわるだなと思う。悔しくて悲しくて涙もでなかった。

デビオは涙も見せず、れいせいに刻々と語るところにゆるぎない決意も感じたし、、どうすればいいものか。。。

 

のちにナースの人が教えてくれた話によると、デビオは毎日毎日消灯後に泣いていたらしい。。。

 

自分が逆の立場だったらどうかなと考えたら、きっと"日本の両親のところに帰るからあなたも会社は誰かに任せて一緒にきて。一人で死ぬのは怖いから死ぬまでずっとそばにいて。私が死んだあとに他の人と再婚すればいいじゃない!!"ッといったはずで、誰だって死を目の前にしたら自分勝手に他人の気持ちなんて考えない。それなのに自分の気持ちを押し殺してまで、ダメ子のことを想ってこんなことしてくれるなんて本当にいい旦那さんで大事にしてくれている、だからこそ離婚なんてできないーー最後まで看取らなくちゃいけない!!

 

なのになのに横槍が入るの巻は続く。。。

 

 

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アメンバー(白地)アメンバー限定で公開していた記事の一部です。
 
最後に
ダメ子パパの酔っぱらいグダグダなスピーチで唯一(笑)まともだったところを抜粋です。

”福寿草というこの季節(1月)に咲く花があります。
僕はこの小さな花にたくさんの思いと二人の幸せが続くことを託します。

人生には「5福」といって5つの福があるとされます。
長寿:寿命が長いこと
富貴:財産に不自由しないで地位が尊ばれること
康寧:健康な身体 心は安定
好徳:自ら好んで徳を積むことが出来る人
善終:臨終を迎えるときに心残りなく現世を離れることができること

「寿」という言葉には、それらの福を言葉で祝うという意味があります。

花の少ないこの季節に、鮮やかな黄金色の花を咲かせてくれるのが福寿草です。小さな花に古来から人々はたくさんの思いを託しました。

今後の長い長い人生で辛いことや悲しいことがたくさんあるだろう。
でもそんなときに周りを明るく福を分かち合えるような福寿草夫婦になってください!”