久田さんに銀行まで案内され通帳を作った僕。その足で久田さんとモスバーガーへ。
久田「いやー部長から聞いたよ。准看護師も持ってるんだよね。ヒロ君凄いよね」
僕「ありがとうございます。まぁ准看護師はペーパーですが」
久田「へーそうなんだ。今までなにやってたの?」
僕「インドのバラナシって所でほぼホームレスみたいな生活してました。なかなか楽しかったですよ」と僕はありもしない話をする。
久田「なんだそりゃ。なかなかいないタイプだね笑」
そんな感じで僕はフィッシュバーガーを頬張った。午後から色んな種類プログラムがあるから参加してみるといいと久田さんから言われ、診療所へと戻る。そしてタカヒロさんからボクシングのプログラムに参加するように指示を受ける。ボクシング??何でボクシング??僕の頭は謎に満ちていた。まぁ軽くフィットネスみたいな感じだろそう高をくくっていたが、まさかやまさかのかなり本格的なものだった。サンドバッグからプロテクターまで完備していた。プログラムにはユウスケ、コウジ、そして後2人別フロアの男が参加していた。訳もわからず見様見真似でやっていると、スパーリングをする流れとなる。僕は気をきかせたつもりでタカヒロさんにタイムキーパーをやる旨伝えたがまさかの返答が。
タカヒロ「いやなに言ってるの?ヒロ君もやるんだよ。」
僕「はい。なのでタイムキーパーしますね!」
タカヒロ「だからタイムキーパーはしなくていいから、ヒロ君もスパーリングに参加して殴り合うんだよ」
僕「えっ俺も殴り合うんですか?ボクシングなんてやったことないんですけど?無理です。」
タカヒロ「いいからいいから。無理なら倒れればいいんだから。俺レフリーするし」
僕「まじすか?これまじでやるんですね。」
僕の相手はユウスケ。こいつは身体も僕よりデカくスピードもかなり早い。ユウスケは僕を殴る気満々のようだ。こんなん無理だろ笑と思いながらいざスパーリング開始。時間は2分間であったが、ストレート、アッパー、フック、ボディありとあらゆるパンチを受けた。まさに言葉の通りボコボコだ。そしてこれでは終わらず次はコウジともやることに。僕はコウジにもボコボコにされダウンを喫した。
ユウスケ「何だよタカヒロさんこいつ根性はあるけど、目茶苦茶弱いですね〜」
コウジ「もうちょっと歯ごたえあると思ったけど期待外れだね。これからは毎日殴ってあげるよ。ヒロ君」
タカヒロ「いやヒロ君初めてにしては本当によく頑張ったね。こうやって拳を交えることで、依存物への欲求を別の方向で発散させる。一見野蛮に見えるけど意味あることなんだよね」
まぁ確かに理屈はわかるのだがこの時僕は決めていた。いつか強くなってこいつ等をコ〇すと。