・「製薬会社現役社員が『本音は売りたくない』と内部告発…日本でしか承認されていない新型コロナ『レプリコンワクチン』の恐ろしさ」(現代ビジネス 2024年9月29日)

※10月1日から、65歳以上の人と60歳から64歳までの重症化リスクの高い人を対象に、新型コロナワクチンの定期接種が開始される予定だ。しかし、諸外国に先駆けて、日本で新たに使用される次世代型mRNAワクチン(レプリコンワクチン)の安全性をめぐり、専門家から懸念の声もある。

レプリコンワクチンの製造・販売元である製薬会社Meiji Seikaファルマ現役社員のグループが「安全性を確認できていない新型コロナワクチンを強引に販売すべきでない」として、書籍『私たちは売りたくない!』(方丈社、9月18日発売)を緊急出版。発売数日で増刷を重ね、話題となっている。

定期接種開始が直前に迫る中、あらためて従来のmRNAワクチンと次世代型のレプリコンワクチンの正体を探る。


※日本しか承認していないレプリコンワクチン

今回の定期接種で使用されるワクチンは、Meiji Seikaファルマの次世代型mRNAワクチン(レプリコンワクチン、開発したのはアメリカのバイオ製薬会社・アークトゥルス)、米ファイザー、米モデルナ、第一三共のmRNAワクチン、武田薬品工業の組み替えタンパクワクチンの5製品。

厚生労働省によると、今回の定期接種の費用は全額自己負担額の場合、1回1万5300円。このうち国が各自治体に8300円を助成し、残る7000円は自治体と接種を受ける人がそれぞれ負担することになるため、各自治体によって自己負担額は異なる。東京都の場合、接種者の自己負担を2500円以下にする方針だ。

従来のmRNAワクチンと、新しく承認されたレプリコンワクチンを比較して、具体的に何が違うのだろうか。「総合医療クリニック徳」院長の高橋徳氏が解説する。

「これまで日本で接種されてきたのは、米ファイザーと米モデルナのmRNAワクチンですが、mRNAとはタンパク質を生成するための情報を運ぶ遺伝情報のこと。新型コロナウイルスのスパイクタンパク(ウイルス表面の突起部分)をつくる指示を伝える役割があります。

接種により、mRNAが注射部位近くの細胞に取り込まれ、細胞内のリボソームという器官が遺伝情報を読み込み、スパイクタンパクをつくります。体内で合成されたスパイクタンパクは抗原として働き、白血球の一種である免疫細胞マクロファージと接触すると、このスパイクタンパクに対する抗体が生成され、新型コロナウイルスに対する免疫を獲得できると考えられています。

一方のレプリコンワクチンは、従来のmRNAワクチンとの大きな違いとして、mRNAが体内で自動的に自己増殖することがプログラムされており、大量のスパイクタンパクが合成され、より多くの抗体産生が期待できるとされています。従来型のmRNAより少量の成分で効果が長続きする特徴が謳い文句です」(以下「」は高橋氏)


大量のスパイクタンパクが体内に残る

ところが、レプリコンワクチンの問題点として、高橋氏は「大量につくられるスパイクタンパクこそが健康被害につながる危険性がある」と指摘する。

「mRNAに反応し体内で合成されるスパイクタンパク自体が、血管障害や血栓症を誘発し、結果的に心筋炎や全身性の炎症、臓器不全などを発症するリスクが高まることが、多くの論文からわかっています。

厚労省の『mRNAは接種後数日以内に分解され、つくられるスパイクタンパクも接種後2週間でなくなる』という説明に反して、接種者の血中から4カ月以上経過してもスパイクタンパクが存在していたことが確認された論文も発表されています。

従来のmRNAワクチンも危険なのですが、それ以上に大量のスパイクタンパクが体内に残ることになれば、予測できないほど大勢の人に健康被害が発生する懸念が大きいのです」


報道されない過去最大の「薬害」

厚労省は依然として、新型コロナウイルスの有効性や安全性が十分に確認されているとのスタンスを変えていない。

マスメディアではほぼ報道されていないため、あまり知られていないが、厚労省も実質コロナワクチンによる薬害を認めている。

厚生労働省「新型コロナワクチン予防接種健康被害救済制度」によると、コロナワクチン接種による健康被害が認定された件数は8153件。そのうち死亡認定件数は835件(9月18日現在)。

この認定件数と死亡認定数は、現行の救済制度が開始された1977年2月から2021年12月までに新型コロナウイルスワクチン以外の全ワクチンの被害認定件数3680件、死亡認定数158件と比べても、今から約3年前の時点で優に超えている。

即接種中止を求める声には耳を貸さず、その気配はないどころか、新たなmRNAワクチンの定期接種が始めようとしているのは異常事態といっても過言ではないだろう。



・日本以外では承認されていない新型コロナ「レプリコンワクチン」…SNSで賛否両論「シェディング」よりも重要な「驚愕の事実」(現代ビジネス 2024年9月30日)

※アメリカやベトナムでは承認されていない

レプリコンワクチンは従来のmRNAワクチンよりも、毒性のあるスパイクタンパクを大量に合成するため、これまで以上の健康被害が起きるのではないかという意見がある。

他にも、レプリコンワクチンが懸念される理由として、日本では2023年11月に世界に先駆けて承認された一方、開発国のアメリカや大規模な治験を行なったベトナムでは、現在まで承認されていないという点も大きい。

その背景について、「総合医療クリニック徳」院長の高橋徳氏が指摘する。

「たとえば、レプリコンワクチンのベトナムでの大規模な治験の結果が、2024年5月に報告されています。第3相の治験に参加したワクチン接種者8059名のうち5名が死亡し、118名に重篤な有害事象がみられました。

一般的に予防接種は、健康な人に感染予防の観点から投与するものなので、治験の段階で死者や重症者が1人でも出た場合、ワクチンの開発過程を入念にチェックし直すべきです。しかし、日本では特に注意が払われず承認されたのです」(以下「」は高橋氏)


懸念される「シェディング」とは

さらにネット上で懸念されている「シェディング」(伝播)の問題もある。シェディングとはどんな現象なのだろうか。

「従来からワクチンとシェディングの関係については、よく知られています。本来のシェディングとは、鶏卵法でつくられたワクチンの中の生きたウイルス成分が、接種者から未接種者に伝播して、ウイルス感染を引き起こす現象のことでした。

一方、今回のmRNAワクチンで指摘されているシェディングとは、ワクチン接種者の呼気や汗腺から放出された何らかの毒素(スパイクタンパク・酸化グラフェン・有機溶媒など)を吸い込むことで、非接種者にも影響を与えてしまう現象を指します。

『mRNAワクチンは、ウイルスの成分が含まれていないのでシェディングが起きるわけがない』といった意見があります。確かに従来の定義からいえば、シェディングはあり得ない。

しかし、今回のシェディングは、従来の意味とは大きく異なる概念だということを理解する必要があります」


シェディングが起きているという論文も

高橋氏は、従来のmRNAワクチンですでにシェディングが起きている可能性を指摘する。

「厚労省も米国CDC(疾病対策予防センター)もコロナワクチン(mRNAワクチン)ではシェディングは起こり得ないという立場。そして、残念ながら、査読を受けた医学論文としてコロナワクチンに起因するシェディングを取り扱った報告は、ほぼ皆無に近いです。

ただし、その中でも世界で初めて、コロナワクチンとシェディングの関係性について、積極的に取り組んだフランスの薬学者の医学論文があります。

そこでは『コロナワクチン接種後の副作用と同様の症状が、ワクチン接種者と接触したワクチン未接種者にも出ることが複数例報告されている』と述べられており、シェディングの原因物質として、ワクチンに含まれている脂質ナノ粒子やワクチンにより体内で合成されるスパイクタンパクを挙げています。他にもシェディングの可能性を肯定する専門家もまったくいないわけではありません。

私はコロナワクチン後遺症専門外来を担当する臨床医でもありますが、患者さんの診察中に突然今まで経験したことのないような「めまい」を何度も体感しています。

これは診察室という密室空間で、ワクチン接種者と長時間接触したことによるシェディングが原因なのではないかと考えています」


現段階でコロナワクチンは必要か

厚生労働省は、今回の定期接種に使用する新型コロナワクチンの見込み供給量は約3200万回分と発表している。そのうち、従来のmRNAワクチンは約2500万回分、レプリコンワクチンは約420万回分となっている。

高橋氏は「レプリコンワクチンだけでなく、従来のmRNAワクチンについても危険性があることをあらためて周知すべき」と主張する。

「世界初のレプリコンワクチンにばかり注意が向いて、これまで接種されてきたmRNAワクチンはまだ安全だと誤解する人が出ることを危惧しています。

しかし、そもそも感染してもそれほど重症化リスクが高くない新型コロナウイルスに対して、ワクチンは必要ありませんし、接種による健康被害の方が危険というのが私の見解です」

レプリコンワクチンによって、シェディングが起きるかどうかについては、mRNAワクチン接種に否定的な医療関係者の間でも意見が分かれている。

製造・販売元である製薬会社Meiji Seikaファルマは、ホームページで「16,100人のヒトでの臨床試験を実施していますが、伝播(シェディング)といわれる事象やそれによって有害事象がもたらされたという、報告は確認されていません」として、明確にシェディングを否定している。

ただし、問題の本質はレプリコンワクチンに限らず、mRNAワクチンが少なくとも、これまで接種されてきた全ワクチンよりも健康被害をもたらしているということだ。

その事実を踏まえた上で、今回の新型コロナワクチン定期接種について、もう一度考え直すべきではないだろうか。