鈴木敏仁@bingsuzuki

専門家ブレット・ワインスタインによるTVインタビューのコメント。
製薬メーカーがmRNA技術をやめるわけがない理由がよく分かるし、ズブズブの政府当局が竿を差すわけがないということもよく分かる。

***
製薬メーカーがmRNA技術を好むのには理由がある。

A、製造コストが安いからだ。基本的にはコンピューターにシーケンスを入力するだけで新しいワクチンを製造できる。

B、製造を合理化することができ、製造困難なワクチンを、経済的に非常に効率的に大量に製造できるようになる。

C、基本的にはすべて同じなので、新たなワクチンを新しい製造プロトコルを考案することなく製造できる。

D、FDAにはすでに承認されたワクチンと同じだと言うことができる。同じ技術であることが証明されているからだ。抗原が特別な問題を引き起こすかどうかを検査して確認するわけだが、コントロールグループと治療グループはどちらもmRNAプラットフォームによる同じ病理を持ち、どちらのグループも病理学的には同じ量なので、問題は消えることになる。

製薬業界の冷酷な野郎どもにとっては夢の実現だが、患者の観点からは完全な悪夢だ。






アーロン大塚@AaronOtsuka

レプリコンは天然ウイルスより早く進化できる

レプリコンRNAは比較的小さなゲノムサイズと簡単な手順により、組換え体を迅速に生成できます。細胞質RNAの増幅は核の関与を排除し、非常に高いレベルの遺伝子発現をもたらす。

リボ核酸ポリメラーゼ(RNAポリメラーゼ)を利用して行う。このプロセスでは、一本鎖のRNAをテンプレートとして用いて、もう一本の相補的なRNA鎖を合成し、最終的に二本鎖RNAを形成します。

二本鎖RNAの連続的な合成は免疫応答の増強を誘導する結果となり、これらのベクターは他の遺伝子発現システムの中でも特殊なものとなっています。

Replicon-based vectors of positive strand RNA viruses - PubMed (http://nih.gov)











・製薬大手は「ワクチンの黄金時代」が到来したと宣言し、従来の医薬品をワクチンに置き換えることを目指している

Pharmaceutical Giants Proclaim The ‘Golden Age Of Vaccines’ Are Here, Seeks To Replace Conventional Medicines With Vaccines

winepressnews.com 2024/09/16

https://winepressnews.com/2024/09/16/pharmaceutical-giants-proclaim-the-golden-age-of-vaccines-are-here-seeks-to-replace-conventional-medicines-with-vaccines/

※技術の進歩と生産のスピードアップにより、製薬会社やバイオテクノロジー企業は、従来の医薬品や治療法に代わる何十種類もの新しいワクチンを開発することで利益を増やそうとしている。

メディア「バロンズ」は先週、「ワクチンの黄金時代が到来。それがあなたにとって何を意味するか」と題した詳細なレポートを発表した。

このレポートでは、大手製薬会社の一部が、過去数年間に新型コロナウイルス感染症ワクチンの製造で記録的な利益を上げた後、他のさまざまな病気の治療のために、mRNA技術などを使った新しいワクチンで新たな収入源を増やそうとしていることを解説している。

以下はその報告書からの抜粋だ。

--

準備はできていらっしゃるだろうか。肺炎から帯状疱疹、RSウイルス、そしてもちろん新型コロナウイルスまで、あらゆる病気に対する有効な新しいワクチンが市場に出回っている。しかし、これはほんの始まりに過ぎない。

業界団体であるアメリカ研究製薬工業協会(PhRMA)の報告書によると、2020年時点で開発中のワクチンは「 258種類」ある。この報告書によると、1994年から 2018年までに生まれた米国の子どもたちの定期的な小児ワクチン接種により、直接的な医療費が 4060億ドル(約 58兆円)節約されたという。


開発中、あるいは開発予定のワクチンの一部

・がんワクチン(それぞれのガンへの個別化ワクチン)
・マラリアワクチン
・結核ワクチン
・新しいインフルエンザワクチン
・肺炎ワクチン
・髄膜炎ワクチン
・多発性硬化症のワクチン
・淋病のワクチン
・ライム病のワクチン
・ニキビのワクチン
・皮膚障害のワクチン
・ピーナッツアレルギーのワクチン
・心臓病予防のワクチン
・アルツハイマー病のワクチン
・新型コロナウイルス、インフルエンザ、RSウイルスの混合ワクチン
・B群連鎖球菌ワクチン
・幼児向けのRSウイルスワクチン
・小児肺炎ワクチン
・改良黄熱病ワクチン


製薬会社は現在、患者 1人あたり数万ドルかかる可能性のあるそれぞれの部位をターゲットにした、がんワクチンから、マラリアや結核などの発展途上国の病気を予防するワクチンまで、あらゆるワクチンを開発している。改良されたインフルエンザ、肺炎、髄膜炎のワクチンも、近所の薬局で入手できるようになる。

科学者たちは、一部の人々に多発性硬化症を引き起こすと考えられているウイルスを予防するためのワクチンを試験している。

将来的には、ワクチンがニキビを日常的に治療し、ピーナッツアレルギーを予防し、さらには心臓病を予防したり、アルツハイマー病の治療に役立てられるようになるかもしれない。

昨年、モデルナ社とメルク社は、遺伝子配列解析を用いて各患者のがんの特定の変異を標的とする個別化ワクチンが転移性黒色腫の再発率を大幅に低下させるという臨床試験を実施した。両製薬会社は、肺がんやその他のがん腫に対しても同じアプローチを試す予定だ。

自身も医師であるモデルナ社のスティーブン・ホーグ社長は以下のように言う。

「人間の健康において最も強力なものの一つは免疫システムです。現在、がんは主に人生の後半に発症する病気であると理解されていますが、それは突然変異によるものではなく、免疫システムの制御能力の低下によるものです」

…対照的に、ワクチンは体自身の免疫反応を利用して病気と闘う。

最近のアメリカでは、国民の間でワクチン接種をためらう声が急増しているが、ワクチンは薬よりも長期的な副作用が少ない傾向がある。

ジョンズ・ホプキンス大学の感染症医でワクチン科学者のカウサール・タラート氏はこのように言う。

「なぜワクチンは薬より優れているのでしょうか? それは、ワクチンは病気が起こるのを予防するので、治療する必要がまったくなくなるからです」

製薬会社がワクチンを優先しなかったのは、何年も毎日服用しなければならない薬よりも利益率が低い傾向があるからだとタラート氏は言う。

「ここ数年で状況はかなり変わりました」。タラート氏はウィスコンシン医科大学での研修を 2001年に終えて以来、ワクチンのおかげで特定の種類の肺炎、ロタウイルス、帯状疱疹の患者数が減ったのを目にしてきたという。


製薬会社はワクチン開発に多額の資金を投じている。新技術により、以前よりも迅速かつ安価に効果的なワクチンを開発することが可能になった。

新型コロナのパンデミックが発生したとき、製薬会社は効果的なワクチンを約 1年で国民に提供することができた。これはワクチン開発に通常かかる時間のほんの一部だ。ファイザー社とパートナーのビオンテック社およびモデルナ社は、新型コロナワクチンの販売で数百億ドル(数兆円)の収益を得た。

しかし、パンデミックの終息は、ワクチンが製薬会社にもたらすビジネス上の課題を浮き彫りにした。

今年、新型コロナウイルスの追加接種の売り上げは急落しており、モデルナ社(同社の承認済み製品は新型コロナウイルスワクチンのみ)は、新製品の市場投入に躍起になっている。

同社は、2024年春までに RSウイルスワクチン、続いてインフルエンザワクチン、そして 2025年には新型コロナウイルス・インフルエンザ・RSウイルスの混合ワクチンの承認を目指している。

「インフルエンザのような症状を引き起こすウイルスを 1回の接種に組み合わせて、新型コロナウイルス、RSウイルス、インフルエンザなど、どのウイルスの追加接種を受けるか心配しなくて済むようにするのが私たちのビジョンです」とモデルナ社の CEO 、ステファン・バンセル氏は語る。

同氏は、呼吸器疾患はほとんどの国で第 3位または第 4位の死亡原因であり、混合ワクチンを接種すればそのほとんどを予防​​できると語る。

一方、ファイザーは独自の呼吸器ウイルス混合ワクチンの開発に取り組んでおり、あらゆる種類の感染症に目を向けている。

ファイザーのワクチン研究開発責任者であるアンダーソン氏は、妊婦用の B群連鎖球菌ワクチンの開発を指摘する。この細菌は通常、女性には危険ではないが、出産時に感染し、乳児に敗血症、肺炎、髄膜炎、または発作を引き起こす可能性がある。

アンダーソン氏によると、この連鎖球菌は、妊婦が出生前スクリーニングを受ける機会が少ない発展途上国や米国のコミュニティで特に問題となっている。

モデルナはワクチンに集中投資しているが、米国の大手ワクチンメーカーであるファイザー、グラクソ・スミスクライン(GSK)、サノフィは、さまざまな製品を販売する巨大多角化企業だ。各社とも、ワクチン開発を今後数年間の重要な事業分野とみている。

インフルエンザワクチン販売大手のサノフィは、ワクチン販売を倍増させ、2030年までに年間ワクチン販売額を100億ユーロ(約 1兆6000億円)に伸ばし、免疫学の業界リーダーになるという目標を掲げている。

サノフィは、2025年までに RSウイルス幼児ワクチン、小児肺炎ワクチン、改良黄熱病ワクチンなど、3~ 5種類の主要ワクチンを最終試験段階にする予定だとしている。

GSK は米国で入手可能な唯一の帯状疱疹ワクチンを販売している。

同社は肺炎ワクチンとヘルペスワクチンを改良し、より多くの菌株を治療できるようにしている。GSK のワクチン研究開発のグローバル責任者であるフィル・ドーミツァー氏は、同社が淋病のワクチンの初期段階の研究を行っていると指摘する。

淋病は性病の抗生物質耐性菌株のために健康問題が拡大している。「以前は治療が比較的容易でした。しかし今では、治療すべき薬剤耐性菌株が増えています」と同氏は言う。

研究者たちは、従来とは異なるワクチンも開発している。ファイザーはワクチン専門企業のヴァルネバと提携し、モデルナはライム病ワクチンを試験している。サノフィはニキビや皮膚障害を引き起こす細菌と戦うワクチンを開発している。

アメリカ食品医薬品局は最近、アルツハイマー病の影響を治療するワクチンを優先承認した。 科学者たちによると、ワクチンは病原体を防ぐのではなく、ピーナッツなどのアレルギー物質に対する体の耐性を高めるために使用できるという。一方、心臓病ワクチンは体内のコレステロール生成を低下させる。これらのワクチンはすべて研究中だ。

そして今年初め、アメリカ政府は新型コロナワクチンの改良開発に 50億ドル(約 7200億円)を投じるプロジェクト「ネクスト・ジェン・プロジェクト (Project NextGen)」を発表した。このプロジェクトでは、感染予防効果の高い経鼻ワクチンの開発を試み、さまざまなコロナウイルス感染症に効果のあるワクチンの開発を目指している。

ワクチンが直面している現在の最大の課題は、もはや科学的、技術的な問題ではなく、ワクチン接種を拒否するアメリカ人の数が増えていることだ。

アメリカでのワクチン接種への抵抗は何年も前から深刻化している問題だ。パンデミックの最中、何千人ものアメリカ人がコロナワクチン接種を受ける代わりに仕事を辞めたことで、この問題は爆発的に増加した。

アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、アメリカ人の成人の 92%が少なくとも 1回のコロナワクチン接種を受けているが、今年初めに行われた追加接種を受けたのは約 21%に過ぎず、現在の追加接種を受けたのは約 14%だけだ。

「ワクチンの開発と製造に関する 科学が急速に進歩する一方で、ワクチンに対する懐疑心や拒否感も高まっています」とメイヨー・クリニックのワクチンチームを率いるグレゴリー・ポーランド博士は言う。

…製薬会社は、ワクチンをアメリカ国民にとってより受け入れやすいものにしようとしている。注射針を怖がる人が多いため、製薬会社は皮膚パッチや鼻スプレーで接種できるワクチンの開発を進めている。

ワクチン接種を拒否するアメリカ人が増えれば、最終的にはワクチン開発が妨げられる可能性があるとポーランド氏は言う。

GSK のドーミツァー氏は、ワクチン接種をためらうアメリカ人の数は増えている問題だと認めるが、ワクチンを接種しない人の現在の数は「製薬会社が新しいワクチンを開発するのを思いとどまらせるほどではありません」と語る。

同氏は、新型コロナワクチンに対する抵抗にもかかわらず、アメリカ人の大多数が少なくとも 1回はワクチン接種を受けていると指摘する。

ワクチンへの抵抗感の高まりは、新技術によって加速しているワクチン開発の妨げにはなっていないようだ。

そして、製薬会社はますます mRNA 技術を活用している。mRNA とは、体内の細胞に特定のタンパク質を大量に生成するよう指示する小さな遺伝物質の塊で、例えばコロナウィルスのスパイクは免疫反応を引き起こす。

「 mRNA はコード化するソフトウェアに過ぎないので、非常に複雑なタンパク質を扱えるのです」とモデルナ社のバンセル CEO は説明する。