青カビ由来、プベルル酸のほか2物質を確認 紅麴サプリ問題で厚労相(朝日新聞DIGITAL 2024年5月28日)

※小林製薬(大阪市)の機能性表示食品の「紅麹(こうじ)」サプリメントを巡る健康被害問題で、武見敬三厚生労働相は28日、健康被害があった原料から検出されたプベルル酸が腎臓に悪影響を及ぼすことを確認したと明らかにした。また、プベルル酸以外に二つの化合物の存在を確認し、武見氏は「それらは培養過程において青カビが混入することによりつくられたと推定される」と述べた。

厚労省と小林製薬はこれまで、健康被害のあった成分から青カビがつくる「プベルル酸」が見つかっていたと報告していた。国立医薬品食品衛生研究所は過去の製品の原料を含め、網羅的に原因究明を進めていた。

多くの患者で腎臓の中にある尿細管という部分がダメージを受けることで起こる「ファンコニー症候群」を疑う症状や検査結果がみられていた。



・紅こうじ摂取後死亡、8割調査済 サプリとの因果関係確認できず(共同通信 2024年8月15日)
 
小林製薬のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」

※小林製薬の紅こうじサプリメントを巡る健康被害の問題に関し、武見敬三厚生労働相は15日の記者会見で、摂取後に死亡したと同社が7月21日時点で遺族から相談を受けた97人のうち、約8割に当たる79人の調査が終了したと明らかにした。厚労省によると、摂取との明確な因果関係は確認されていないという。

武見氏は自治体による調査の結果だとした上で「残りの18人についても調査を急がせたい」と述べた。厚労省に報告すべき死亡相談事例が11人分漏れていたことを小林製薬が13日に公表したことに関しては「遺憾だ」と述べた。

厚労省によると、調査対象は8月14日時点では110人となっている。