・アマゾンのAIレジなし技術は1000人以上が人力操作していた。店舗から撤去を発表
2024年04月08日
https://karapaia.com/archives/52330815.html
※Amazonのレジなし技術「ジャスト・ウォークアウト」を店舗から撤去
Amazonは、同社が運営するスーパーマーケット「Amazonフレッシュ」の実店舗に採用されていたレジなし技術「ジャスト・ウォークアウト」を撤去することを発表した。
ジャスト・ウォークアウトは、商品を棚からとり、店舗を出るときにスマホをスキャンするだけで清算が完了するAIを使用した全自動買い物システムである。
面倒なレジでの支払いを完全に省いてくれる画期的なシステムになるはずだったが、その実態は、インドで遠隔操作をする約1000人以上の従業員による人力作業が必要で、「ジャスト・ウォークアウト」だけで完全に運営するのが難しかったことから、今回の決断を下したようだ。
全自動AI買い物システム「ジャスト・ウォークアウト」
Amazonの全自動レジなし技術「ジャスト・ウォークアウト」は、棚から商品を取ると、AIカメラがそれをチェック。顧客は入り口でスマホをスキャンするだけで、Amazonのアカウントから請求書が送られてくるという全自動買い物技術だ。
ジャスト・ウォークアウトはAmazonの実店舗スーパー「Amazonフレッシュ」で導入されていたが、そのほとんどが撤去され、新しい店舗はこの技術なしで作られるという。
当初、Amazonはこの画期的な自動買い物技術を同業他社にも売り込むという野望を抱いており、2016年のお披露目当時、こんな宣伝文句を謳っていた。
「最先端の機械学習、コンピューター・ビジョン、AIをお店に組み込むことで、レジ待ちがなくなるとしたら?」
そのためにAmazonフレッシュの実店舗には100台以上のAIカメラが導入され、商品の並べ方が厳格に定められた。また、同様のシステムはレジなしコンビニ「Amazon Go」にも採用されている。
インドで1000人以上の従業員が遠隔管理していた
ところが、お披露目から6年経った今も、Amazonはさまざまな技術的な課題を克服できず、「完全にジャスト・ワークアウトのみで運用する」という目標を実現できないでいたのだ。
2022年半ばの時点でもAIの訓練が続けられており、インドで1000人以上の人々が手作業で買い物をチェックしたり、映像にラベル付けをしたりしていた。
また買い物1000件につき700人の人間のチェック係が必要という非効率的な人力作業ゆえに、買い物から領収書の発行まで数時間がかかることもあった。
これまでジャスト・ウォークアウトが導入されたのは、Amazon Goの20店、Amazonフレッシュの40店、Whole Foodsの2店。
さらに他社が運営するスポーツスタジアム内の30店、12の空港、バージニア州アーリントンの大学1校などにも導入されている。
そして今回は、完全自動化が果たせなかった、Amazonフレッシュの実店舗の「ジャスト・ウォークアウト」のみを撤去することとなったようだ。
Amazonでは新たなレジなし技術を開発中
こうした紆余曲折を経験したAmazonは、新たにスマートショッピングカートを導入し、もっと効率的で手軽なレジなしの買い物を実現する予定だ。
新たな買い物システム「Amazonダッシュカート」は、ショッピングカートにレジ画面とスキャナーが搭載されており、そこに商品を放り込むだけで、画面に買い物金額が表示される仕組みであるとのこと。
2024年04月08日
https://karapaia.com/archives/52330815.html
※Amazonのレジなし技術「ジャスト・ウォークアウト」を店舗から撤去
Amazonは、同社が運営するスーパーマーケット「Amazonフレッシュ」の実店舗に採用されていたレジなし技術「ジャスト・ウォークアウト」を撤去することを発表した。
ジャスト・ウォークアウトは、商品を棚からとり、店舗を出るときにスマホをスキャンするだけで清算が完了するAIを使用した全自動買い物システムである。
面倒なレジでの支払いを完全に省いてくれる画期的なシステムになるはずだったが、その実態は、インドで遠隔操作をする約1000人以上の従業員による人力作業が必要で、「ジャスト・ウォークアウト」だけで完全に運営するのが難しかったことから、今回の決断を下したようだ。
全自動AI買い物システム「ジャスト・ウォークアウト」
Amazonの全自動レジなし技術「ジャスト・ウォークアウト」は、棚から商品を取ると、AIカメラがそれをチェック。顧客は入り口でスマホをスキャンするだけで、Amazonのアカウントから請求書が送られてくるという全自動買い物技術だ。
ジャスト・ウォークアウトはAmazonの実店舗スーパー「Amazonフレッシュ」で導入されていたが、そのほとんどが撤去され、新しい店舗はこの技術なしで作られるという。
当初、Amazonはこの画期的な自動買い物技術を同業他社にも売り込むという野望を抱いており、2016年のお披露目当時、こんな宣伝文句を謳っていた。
「最先端の機械学習、コンピューター・ビジョン、AIをお店に組み込むことで、レジ待ちがなくなるとしたら?」
そのためにAmazonフレッシュの実店舗には100台以上のAIカメラが導入され、商品の並べ方が厳格に定められた。また、同様のシステムはレジなしコンビニ「Amazon Go」にも採用されている。
インドで1000人以上の従業員が遠隔管理していた
ところが、お披露目から6年経った今も、Amazonはさまざまな技術的な課題を克服できず、「完全にジャスト・ワークアウトのみで運用する」という目標を実現できないでいたのだ。
2022年半ばの時点でもAIの訓練が続けられており、インドで1000人以上の人々が手作業で買い物をチェックしたり、映像にラベル付けをしたりしていた。
また買い物1000件につき700人の人間のチェック係が必要という非効率的な人力作業ゆえに、買い物から領収書の発行まで数時間がかかることもあった。
これまでジャスト・ウォークアウトが導入されたのは、Amazon Goの20店、Amazonフレッシュの40店、Whole Foodsの2店。
さらに他社が運営するスポーツスタジアム内の30店、12の空港、バージニア州アーリントンの大学1校などにも導入されている。
そして今回は、完全自動化が果たせなかった、Amazonフレッシュの実店舗の「ジャスト・ウォークアウト」のみを撤去することとなったようだ。
Amazonでは新たなレジなし技術を開発中
こうした紆余曲折を経験したAmazonは、新たにスマートショッピングカートを導入し、もっと効率的で手軽なレジなしの買い物を実現する予定だ。
新たな買い物システム「Amazonダッシュカート」は、ショッピングカートにレジ画面とスキャナーが搭載されており、そこに商品を放り込むだけで、画面に買い物金額が表示される仕組みであるとのこと。