・エボラウイルスをマウスに感染させる実験、国立感染症研究所が開始…地域住民らに説明(読売新聞 2024年3月27日)

※国立感染症研究所は、村山庁舎(東京都武蔵村山市)のBSL4施設で、治療薬の効果を確かめることを目的に、エボラ出血熱の原因となるエボラウイルスなどをマウスに感染させる動物実験を開始した。

地域住民らを対象とした説明会で27日、明らかにした。

BSL4施設は危険度が非常に高い病原体を扱える安全設備を持つ。

同研究所によると、感染症法で最も危険度が高い「1類」に指定されている4種類のウイルスをマウスに感染させた。

今後、既存薬などが活用できるかどうかを評価する実験を行うという。



・史上初のエボラワクチン臨床試験、米国で来週開始(AFP 2014年8月29日) 10:57 

※米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長は28日、エボラ出血熱ワクチンの初の臨床試験を来週、米国で開始すると発表した。

使用するのは英製薬大手グラクソ・スミスクライン(Glaxo Smith Kline)と米政府機関の研究者らが共同開発したワクチンで、「NIAID/GSK」と呼ばれている。米国立衛生研究所臨床センター (NIH Clinical Center)で3人の治験ボランティアを対象に来週、フェーズ1の臨床試験を始める。

この試験ではまず、スーダンエボラウイルスと、現在西アフリカで感染が広がっているザイールエボラウイルスの2種類のウイルス株に対するワクチンの安全性を確認する。また、人体内でのワクチンの抗体反応を調べ、効果があるかどうかを確かめる。

続いて10月から、20人の健康な成人を対象にザイールエボラウイルスのみを対象としたワクチンのフェーズ1の臨床試験を始める。

エボラ出血熱については、市販されているワクチンが存在せず、世界各地でワクチン開発の動きが加速している。間もなく、英国、マリ、ガンビアでも同様の臨床試験が開始される予定だ。