https://www.youtube.com/watch?v=gRaJa0nDTnM

(上)おすすめ動画「実録監視社会 中国の信用スコア 国民の信用力を点数化 それによりあらゆる待遇が変化する恐怖の監視社会とは」










・政府2024年秋 健康保険証を廃止 マイナカード一体化発表(NHK政治マガジン 2022年10月13日)

※政府は、現在使われている健康保険証を2024年の秋に廃止し、マイナンバーカードへ一体化した形に切り替えると発表しました。
また、運転免許証との一体化の時期についても、当初予定していた2024年度末から前倒しする方針も示しました。

岸田総理大臣は13日、河野デジタル大臣や加藤厚生労働大臣、寺田総務大臣と、マイナンバーカードについて協議しました。

このあと、河野デジタル大臣が記者会見を開き「デジタル社会を新しく作っていくための、マイナンバーカードはいわばパスポートのような役割を果たすことになる」と述べ、2024年の秋に現在使われている健康保険証を廃止し、マイナンバーカードへ一体化した形に切り替えると発表しました。

政府は、廃止の時期が来てもマイナンバーカードを取得しない人などに対しては、働きかけを進めていくと同時に、何らかの対応を検討していくとしています。

一方、河野大臣は、運転免許証とマイナンバーカードの一体化の時期について、当初予定していた2024年度末から前倒しする方針も示しました。


寺田総務相「保険証と一体化 格段に普及が進む」

寺田総務大臣は、記者団に対し「日本は国民皆保険制度であり、保険証と一体化するということは、ほぼすべての国民にマイナンバーカードが行き渡るということで、格段に普及が進む。ただ、生まれてすぐの0歳児にどうやってカードを取得してもらうかや、認知症の方への対応など、いろいろクリアすべき点がある」と述べました。


政府はマイナンバーカードを、デジタル社会を構築するための基盤と位置づけ「ほぼ全国民に行き渡ること」を目標としています。


立民 長妻政調会長「進め方が非常に乱暴 丁寧に議論を」

立憲民主党の長妻政務調査会長は、記者会見で「進め方が非常に乱暴で、開業医などから疑問の声が数多く寄せられている。医療の質の向上が目的であればいいが、マイナンバーカードを普及させるためというなら本末転倒ではないか。丁寧に議論する必要がある」と述べました。

共産 志位委員長「制度そのものを廃止すべき」

共産党の志位委員長は、記者会見で「『マイナポイント』というアメでだめだったら、今度は健康保険証のひも付けというムチでマイナンバーカードを持たせるやり方に反対だ。個人情報が守られるのかどうか、多くの国民が懸念を持っていて、政府に対する信頼がないところにいちばんの問題がある。制度そのものを廃止すべきだ」と述べました。


・健康保険証の来秋廃止、首相きょう表明へ 国民の理解得られると判断(朝日新聞デジタル 2023年12月12日)

※マイナンバーカードを保険証として使う「マイナ保険証」への移行をめぐり、岸田文雄首相は現在の紙の健康保険証を予定通り来年秋に廃止する方針を固めた。12日の「マイナンバー情報総点検本部」で表明する。マイナンバー制度をめぐるトラブルが相次ぎ、廃止の判断をいったん留保していたが、点検のメドが立ったことで国民の理解を得られると判断した。

12日の総点検本部で、トラブルの全体像と再発防止策も示される。首相は健康保険証の廃止について、これまで「国民の不安払拭(ふっしょく)のための措置を完了することが大前提だ」と述べていた。

マイナンバー制度をめぐっては今春以降、公金受取口座や健康保険証の情報が別人のマイナンバーにひもづけられるなどのトラブルが続出した。6月初旬に紙の保険証の廃止を定めたマイナンバー法や関連法の改正法が成立したが、その後も子どものマイナンバーに親の口座情報を登録する「家族口座」の問題などが相次いで発覚した。



・中国では戸籍から信用スコアに人民の管理方法が変わろうとしている

2023.12.12

https://www.thutmosev.com/archives/31447.html

現代の中国は戸籍ではなく信用スコアで管理される。

※戸籍から信用スコアへ変化

中国は戸籍によって人々を管理しているが始まりは秦の始皇帝で紀元前220年年頃には既に存在し人口4000万人の巨大国家を統治した

始皇帝は郡や県や郷や里という現在の都道府県市町村に相当する地方制度を編み出し、それらは現在の中国・日本やアジア各地で現在も使用されている

秦の4000万人の民全員が戸籍で管理され、各地の人口や収穫高や適切な徴兵人数、税金や年貢を把握できるようになった

だが秦はこうした優れた制度にも関わらず大陸統一から僅か15年で滅亡していて、特に秦の始皇帝の死後たった4年で滅亡しています

理由は秦が極端な中央集権制度で全ての権力が始皇帝1人に集中する「個人国家」だったため、創業者が亡くなった新興企業みたいになってしまい誰も統治できなかった

秦は滅んだが戸籍制度は便利だったのでその後も存続し、中国皇帝は数億人に増えた民を垂直的な権力で把握し支配し一元的に管理しました

他の国では例えば各地に王様や領主や貴族がいてバラバラに管理していて、国全体で何人の住人がいるのか誰も知らないといった有様でした

日本では西暦500年代に仏教と共に文字や経典が輸入され、僧侶らによって建築技術や社会制度も伝わりその中に「戸籍制度」がありました

自然な流れとして寺が戸籍を作って管理するようになり、1580年代には秀吉の太閤検地が行われ全国規模の農地や農民の詳細な調査が行われ江戸時代につながっていく

中国では毛沢東の中華人民共和国成立後の1951年に『都市戸籍管理暫定条例』を制定し、1958年に『戸口登記管理条例』が公布された

人民は基本的に生まれた村から出る事や移住や他地域での労働、他地域の人との結婚はできず、同じ地域でも農民に生まれたら一生農民で職業変更は許されなかった

それらを変更するには許可が必要だが世の常として権力者にコネがある人は豊かな地へ移住して良い職業に就き。疎んじられた人は貧しい地域の貧農になった


戸籍から信用スコア管理へ移行

戸籍は権力者が敵対者を排除する手段としても好都合で、政敵や抵抗勢力は山間地の貧農にしてしまえばもう一生彼らと出会う事もなくなる

事情が変わってきたのは1972年のニクソン訪中で1978年からは改革開放が始まり1992年からは社会主義市場経済化が始まって怒涛の経済成長が開始された

市場経済では深センや上海の外資工場に農村の労働者を移住させる必要があり、便宜的手段として農民工が生れ都会や工場労働者として働いた

農民工は法律外の違法な存在だったが2000年代以降に合法化され2014年以降は都市戸籍を取得できるようになり、都市戸籍人口が増加した

だがこれには条件や金が必要で北京、上海、深センなど1級市民になるのはまず不可能で、条件が厳しいうえに多額の上納金が必要といわれている

都市で定住できるのは新たな農民工、居住・就職して5年以上で、かつ一家で農村から移住した住民、進学した農村学生と軍隊に入った都市住民だがこれは住民登録の条件に過ぎない

その都市の戸籍を持たずに定住してもその都市の年金や医療保険で差別されたり、子どもの公立学校入学を拒否されるなどの差別を受けます

戸籍外の人は有名企業に就職しても昇進や給料で2倍もの差がつき、有名企業ほど戸籍を重視して採用や昇進を決める傾向があります

こうして始皇帝が作った戸籍制度は今も存在しているが、中国ではいよいよ戸籍制度を廃止すようという機運が(一部で)高まっている

と言っても14億人が自由になるわけではなく戸籍制度という曖昧な管理をやめて信用スコアというより詳細で厳格な人民管理に移行しようという事です

なになに地区の農民という大雑把すぎる戸籍制度では、それぞれの農民がどんな人か分からず管理が不十分だから改革するべきだと上層部は考えている

2010年代中頃から戸籍に変わる管理方法として信用スコアが登場し、新型コロナの3年間で14億人の全員がスコアで管理されるのを当たり前に受け入れるようになった

信用スコアでは生活の全て、人生の全てを自分の登録番号の点数で採点されるようになり、例えば給料の金額や借金や交通違反などでスコアは減点されたり加算される

ネット上の活動でも当局に目をつけられるような書き込みは減点され、受験に失敗したり家賃を滞納したりローンの支払いが遅れても減点される

信用スコアは番号さえわかれば紹介できるので、賃貸の申し込みや企業の採用やあらゆるサービスの時に相手のスコアを確認して対応を変える

例えば「犬を飼えるのは何点以上」「運転免許は何点以上」「電車バスタクシーに乗れるのは何点以上」など全て決められています

一定の点数を下回るとネット利用不可、あらゆる交通機関と運転不可、居住地からの移動不可、病院利用不可、就職も勉学も不可、ホテル利用不可、電子マネー利用不可などになります

これだと生活不可能なので路上生活者になるしかないが路上生活も違法なのでもっと信用スコアを下げられます

一方信用1000以上の人は「神」と呼ばれる特権を持つようになりどこに行ってもVIP待遇、共産党上層部は悪事を働いても信用スコアは高いと言われている

中国の指導部は「これは戸籍よりも良い制度だ」と言って戸籍制度より信用スコアを重視しているのが今の状況です