民主主義とは、主人と奴隷の立場を(表面上)入れ替えたサートゥルナーリア祭である。故に、奴隷である国民に真の権力は与えられない。なぜならその立場は主人である支配者によって仮に(一時的に)与えられた物だからである。そして年末=世界の終焉によって狂祭は短期間で終わるのである。偽りの主人(代王)として振舞っていた国民のほとんどは、真の主人の代わりに、復活したサートゥルヌス(サタン)に生贄として捧げられる。民主主義における国民の主人としての待遇は、その後に生贄となる代償なのである。生き残ったごくわずかな国民も、自分達の物だと思っていた権利と財産を全て主人に取り上げられる。そして新年=新しき世界(時代)の始まりとともに、主人は主人に、奴隷は奴隷に、全ては、円環の理(ことわり)に従い、正しき秩序(=身分制社会)へと戻るのである。