以下「In Deep」様より転載

https://indeep.jp/chemo-affects-gut-inflammation-and-cognitive-problems/

・抗ガン剤は「腸内細菌環境を破壊」し、「脳に炎症を起こす」ことが米国の大学での研究で初めて判明。これが化学療法のすべての副作用のメカニズムである可能性

2019年11月12日

米オハイオ州立大学の研究で使われた抗ガン剤「パクリタキセル」




※抗ガン剤で副作用が出る当然過ぎるメカニズムが判明

抗ガン剤については、「副作用があって当然」というような見方がありますが、そのように言われるような「強い副作用」がなぜ起きるのかを真剣に研究した医学研究は、これまで実はありませんでした。

その理由は、おそらくですけれど、「抗ガン剤の悪い部分を調べる」という研究には、製薬企業などを含めてのスポンサーがつきにくいということもあるのかもしれませんが、そのあたりはともかく、アメリカのオハイオ州立大学の科学者たちが、

「抗ガン剤が腸内細菌環境を破壊する」

という明らかな結果を研究で示しました。

結果は、11月11日に発行された科学誌ネイチャーの「サイエンティフィック・レポート」に掲載されています。

研究では、化学療法で一般的に使われるという「パクリタキセル」という抗ガン剤を使って、マウスにおいて行われましたが、結果として、以下の変化が「同時に起きる」ことが判明したのです。

抗ガン剤を投与された後の体内の変化

・腸内細菌環境が悪化する

・腸内部の腸壁が異常に拡張

・腸の密着結合部分が壊れ、そこから腸内細菌が流出

・血液に炎症が起きる

・続けて脳内に炎症が起きる

・脳内の炎症によって記憶障害、認知力障害(ケモブレイン)が起きる

というようなことが、「同時に起きていた」のだそうです。

ここまでの悪い変化が起きてしまえば、副作用が出ないほうがおかしいです。

今では人間の健康の根本は「腸内にある」という見識が一般的ですが、それがこのように徹底的にやられるのでは、どうにもならない。

腸内細菌環境の破壊と共に、脳の炎症もすべてのマウスに見られたようで、これが、抗ガン剤治療で起きやすい記憶力障害や認知力障害の原因となっていることがはっきりしたようです。

なお、試験で使用した「パクリタキセル」というのは、薬のページを見てみますと、以下のようなガンに適応されるものだそうです。

パクリタキセルが適応されるガン

卵巣ガン、非小細胞肺ガン、乳ガン、胃ガン、子宮体ガン、頭頸部ガン、食道ガン、血管肉腫、子宮頸ガン、胚細胞腫瘍(精巣腫瘍,卵巣腫瘍,性腺外腫瘍)

だそうで、これだと、化学療法で投与されている方はかなり多いように思います。

そのページには副作用も記されていて、ものすごい数の副作用が書かれていますが、その根本的な原因は、今回の研究で示された、

・腸内環境の悪化

・脳の細胞の炎症

・血液の炎症

でかなりの部分が説明できるもののように思います。

医学者としては、なかなか勇気ある研究だと思いますが、この研究の主任は女性科学者で、今回ご紹介するオハイオ州立大学のニュースリリースを書いたのも同大学の女性科学者でした。

それでは、そのオハイオ州立大学のニュースリリースです。


・化学療法の副作用を減らすためのキーは腸内細菌環境である可能性が示される

オハイオ州立大学 / エミリー・キャルドウェル (Emily Caldwell)

2019/11/11

※マウスでの研究は、化学療法が腸内環境、炎症の発生、認知障害の問題に影響することを示した。

オハイオ州立大学でおこなわれた新しい研究で、科学者たちは、一般的な抗ガン剤を与えられたマウスにおいて、いくつかの同じ反応を示すことを観察した。

抗ガン剤を与えられたマウスたちは、すべて腸内細菌の組成が変化し、脳と血液において炎症の兆候を示し、そして、行動において疲労と認知障害を示した。

この研究は、化学療法との関連でこれらの複合的な事象を示す最初のものであり、抗ガン剤治療においては、腸内細菌を調節することで、悪心や下痢などの副作用を鎮めることができる可能性だけではなく、多くのガン患者に治療中に生じる記憶力障害と認知力障害の問題を軽減する可能性への扉を開くかもしれない。

オハイオ州立大学の研究室では、抗ガン剤と腸内細菌環境の関係をテストするためにマウスでの研究を続けており、またヒトの乳ガン患者においても平行した臨床試験を実施している。

研究の主任であり、オハイオ州立大学の精神医学および行動健康学の助教授であるレア・パイター(Lea Pyter)氏は、以下のように言う。

「化学療法と腸内環境の状態の関係、そして化学療法と脳の炎症状態の間に関連性があるかどうかを確認した研究はこれが初めてとなります」

「以前から、化学療法が腸内微生物の組成を変化させることを示す研究がヒトで行われていますが、マウスでの私たちの研究でも同様の結果が得られました」

「さらに、腸内環境の変化と共に、化学療法では、脳にも変化があることがわかりました。脳の炎症と関係があります。腸内環境の変化と脳の炎症という変化は、すべて同時に起きています。そのため、化学療法とこれらには相関関係があり、今はその因果関係を調査しています」

研究主任のレア・パイター助教授


この研究は、「サイエンティフィック・レポート(Scientific Reports)」に掲載された。

研究では、雌マウスに、抗ガン剤「パクリタキセル」を 6回注射し、対照群のマウスにはプラセボ注射を投与した。

対照と比較して、パクリタキセルで治療されたマウスたちは体重が減り、疲労の兆候を示し、試験でのパフォーマンスにおいて記憶喪失を示した。

抗ガン剤で治療された動物の内臓、血液、脳も、対照群では見られない影響を受けていた。

抗ガン剤を投与されたマウスたちは、腸内微生物叢内の細菌の混合が変化し、結腸の内側を覆う組織が異常に拡張していた。そして、特定のタンパク質が血液および脳に出現し、脳内の活性化免疫細胞と共に、免疫系が全身の炎症反応を激しく生成したことを示した。

これら一連の出来事は、腸内細菌の組成の変化と、結腸の組織変化、そして脳と血液の生理学的変化がすべて化学療法と関連していることを示唆している。

さらに、抗ガン剤を与えられたマウスたちは、腸が透過性の兆候を示した。これが意味することは、つまり腸の密着結合(隣り合う上皮細胞をつなぎ、分子が細胞間を通過するのを防ぐ細胞間結合)から、腸内細菌の小片が通過し流出してしまう可能性があるということだ。これは、免疫系攻撃を引き起こす事象につながる。

そして、脳が血液の状態を通して、自らの体内の免疫系が活性化されていることを神経信号を通じて検出すると、脳は自身で炎症と同様の反応を起こす。この脳の炎症は、ケモブレイン(chemo brain / 抗ガン剤治療の影響で起こる認知障害)の原因となる。

パイター助教授のチームは、化学療法とこれらの体内で起きる状態の関連性に関するすべてのデータをテストした後に、腸内微生物と結腸内層の変化と脳内のミクログリアと呼ばれる免疫細胞の活性化との最も強い相関関係を発見した。

オハイオ州総合がんセンターのがん制御研究プログラムのメンバーでもあるパイター助教授は、「化学療法によって腸内の細菌が減少していくたびに、その減少は脳内の炎症の状態と相関しました」と述べた。

パイター助教授は以下のように述べる。

「これは、化学療法が腸内の微生物に影響を及ぼし、腸の内層に影響を及ぼしていることを示唆しています。これらの変化は両方とも末梢の炎症を引き起こし、脳の炎症を促進するシグナルを生成します」

「それが、免疫系を介して脳の炎症を引き起こすメカニズムです。脳の炎症は、疲労や体重減少、認知障害につながります」

これらの関係の確認は、プロバイオティクスなどの食事戦略、あるいは糞便移植などのガン患者への治療の介入につながる。すなわち、化学療法を受けているガン患者に腸内環境の改善治療を行うことにより、炎症から脳を保護する腸内の状態の改善を促進し、ケモブレインを軽減できる可能性がある。


ここまでです。

この研究者の方は、化学療法を否定しているのではなく、「腸内細菌や脳の炎症を保護する方法を兼用するべきではないか」というような考えに至っているようです。

ただ、医学者ではない私から見ますと、基本的に、

「一度破壊された腸内環境は自然には完全には戻らない」

という点から考えますと、たとえば、抗ガン剤でガンが寛解したり治ったとしても、「腸内環境が大きく毀損している可能性が高い」ということになると思われます。

つまり、抗ガン剤で治療して、仮にガンが治った場合でも、その後、さまざまな不調に見舞われる可能性があるわけで、抗ガン剤を用いる場合は、治療中も治療後も「腸内環境の改善」を徹底的に行うようにした方がいいのかもしれません。

腸内環境が悪いままですと、ガンが治ったとしても、その後もガン再発を含むさまざまな疾患にかかりやすくなる可能性が高く(もしかすると、ガンが再発しやすい最大の原因は抗ガン剤による腸内細菌環境の破壊によるものかもしれません)、それを防ぐためにも、

「抗ガン剤治療と、腸内環境改善は同時に行う必要がある」

という医学的アプローチが必要なのではないでしょうか。

今回の研究結果からはそう思います。

私のように「どういう状況でも抗ガン剤は使わない」と決めているならともかく、現実的には医療現場では、ガンに対しての化学療法は標準治療であり、第一選択ですから、ガンになられた場合、そうなる方が最も多いと思われますし、化学療法に挑む場合は腸内環境の悪化を極めて注意するべきかもしれません。



以下「さてはてメモ帳」様より転載

http://glassbead.blog.shinobi.jp/poison/chemotherapy

・化学療法 詐欺的で致命的? 

Dr Vernon Coleman

2023年8月20日

※私は長年にわたり、医学的な推奨はすべて、大量の懐疑心とともに扱うのが最善であることを繰り返し発見してきた。

がんの治療ほどそれが当てはまるものはない。

がんと診断された患者はショック状態にある。そして、ショック状態にありながら、多くの重要な決断を迅速に下さなければならないことに気づく。

大きな疑問の一つは、しばしば次のようなものだ:「化学療法を受けるべきかどうか?」

化学療法は患者の生存率を3~5%向上させるかもしれないが、その控えめな数字は通常、寛大すぎる。例えば、化学療法によって乳がん患者の生存率が2.5%程度向上するというエビデンスがある。

化学療法が健康な細胞を殺し、免疫系にひどいダメージを与えることを考えると、化学療法を受ける価値を見出すのは難しい。

化学療法にまつわる誇大広告の多くが、この治療を詐欺の領域にまで踏み込ませていると言っても過言ではないと思う。

化学療法は淘汰であり、がん患者の治療費を削減するために共謀者と医療体制によって計画されたものである。

あなたを担当する医師、特に病院の腫瘍専門医が化学療法を勧める可能性は高い。医師はその勧めを受け入れるよう強く勧めるかもしれない。もしあなたが化学療法を受けないと決めたら、医師は逆ギレしたり、見下したり、あなたが無知だと決めつけたり、怖がったりするかもしれない。がんの慈善団体は、化学療法について興奮気味に叫ぶことが多い。しかし、そのような団体は、化学療法で利益を上げている製薬会社と密接に結びついていることが多い。製薬会社は金儲けのために存在し、そのために必要なことは何でもするということを忘れてはならない。彼らは恐ろしいほど定期的に嘘をつき、ごまかし、患者を助けたり、命を救ったりすることには全く関心がない。製薬会社の唯一の目的は、どんな犠牲を払おうとも、金儲けをすることなのだ。そうすることで利益が上がるなら、彼らは喜んで命を救う可能性のある情報を抑圧するだろう。製薬会社と手を組むことで、がんチャリティー団体は堕落してしまったと私は考えている。

がんが再発するリスクを減らす方法について、患者にアドバイスすることはほとんどない。化学療法を行うか、何もしないかということだ。例えば、乳がん患者に対して、乳製品を避けるべきだというエビデンスが非常に強いにもかかわらず、医師がそれを伝えることはまずない。

確実なことは、化学療法に関する真実をすべて話してくれる医師はまずいないということである。悲しいことに、化学療法に関する統計は、製薬会社の売り上げ、ひいては製薬会社の利益を高めるためにごまかされている。そして、化学療法によって引き起こされた死亡は、しばしば誤って報告されたり、過小評価されたりする。例えば、化学療法を受けた患者が突然の心臓発作で死亡した場合、その死因はがんや化学療法の影響ではなく、心臓発作とされるだろう。その死が治療に関連したものであるという口先だけの示唆はあるかもしれないが、その薬剤が名指しで貶められることはおそらくないだろう。化学療法にもがんにも責任はないとみなされる。このことが実際に意味するのは、化学療法の生存統計は、公表されている数字よりもかなり悪いということであり、実際、無害なプラセボによってもたらされるかもしれないプラスの効果よりもかなり悪いということである。

化学療法を受けて5年生存した患者は、化学療法によって治癒したとカウントされる。化学療法を受けて診断から5年と少しで死亡した患者は、がん関連死としてカウントされない。また、化学療法による死亡としてカウントされないことも確かである。

2016年の学術研究では、5年生存率を調査し、90%の患者(最も一般的な乳がん腫瘍を含む)において化学療法による5年生存率の増加は2.5%未満であると結論づけた。化学療法で効果的に治療できたのは、ごく少数のがん(精巣がんやホジキン病など)だけだった。この悲惨な成功率に加えて、化学療法は免疫系を麻痺させ(現在ようやく、がんとの闘いにおいて重要であると認識されている)、すべての生きた細胞を損傷し、腸を損傷し、吐き気や耳鳴りを引き起こし、神経を損傷し、骨髄を損傷し、その結果白血病が発症する可能性があることを忘れてはならない、 (驚くべきことに、異所性骨髄性白血病は、通常、医師から病気を遠ざけようとして「治療関連」として知られているが、10パーセントの症例では化学療法の結果である)、心臓と聴覚に損傷を与え、かなりの数の患者が死に至る。

化学療法が腫瘍を小さくすることは事実だが、ステージ4のがんでは化学療法はがんの再発をより早く、より積極的に促すようである。がん幹細胞は化学療法薬に侵されないようだ。

にもかかわらず、がん治療のプロトコルは化学療法に頼ることであり、医師は他の方法を試すことに常に消極的である。

24の王立医科大学を代表する王立医科大学アカデミー[Academy of Royal Medical Colleges]とその他多くの重要な保健機関は、末期がん患者に緩和薬として化学療法が処方された場合、良いことよりも悪いことの方が多いと報告している。同カレッジは、化学療法擁護派は「誤った希望を抱かせ」、「益よりも害をもたらす」と批判している。彼らは、化学療法は効きそうにないと結論づけた。

その一方で、大手のがんチャリティー団体が24の医科大学の意見に反対し、何千人もの患者が恩恵を受けていると主張しているのを見ても、私は驚かなかった。私の考えは、おそらく大多数の家庭医やがん専門医と共有されていないことは承知しているが、世界中の多くのがんチャリティーは、がん治療の受け入れがたい顔であるということだ。患者をケアすることよりも、金儲けや製薬会社を潤すことに関心があるように思えるのだ。

別の報告書では、化学療法は状況によっては実際にがん細胞の拡散を促進する可能性があると結論づけられている。例えば、乳がん患者が手術前に化学療法を受けると、薬剤が悪性細胞を遠隔部位に転移させ、結果として転移がんを引き起こし、患者をステージ1からステージ4に直行させる可能性があることが2017年に報告された。

科学者たちは、16週間の化学療法を受けた20人の乳がん患者の組織を分析した。そのうち5人の患者では、転移のリスクが5倍あった。どの患者も、腫瘍周囲の組織ががん細胞や転移に対して友好的ではなかった。問題は、がん細胞は自己変容する能力が非常に高く、がん細胞を死滅させるように設計された化学療法が、薬剤に耐性を持つ細胞の発生を促し、その細胞が治療を生き延び、新たながんを形成する可能性があることである。

化学療法に伴う副作用として広く知られているのは、脱毛である。しかし、正直なところ、それは問題のうちで最も小さいものである。化学療法は、がん細胞だけでなく健康な細胞も殺す。副作用の重さは、患者の年齢や健康状態、使用する薬剤の種類や処方される量によって異なる。また、治療後に(良い細胞が回復するにつれて)消える副作用もあるが、決して消えない副作用もある。

重篤な副作用については先ほど少し触れたが、ここでは念のため、化学療法薬によって引き起こされる可能性のある問題のほんの一部を挙げておきたい:

骨髄の細胞がダメージを受け、赤血球が不足し、白血病になる可能性がある。

中枢神経系が損傷し、記憶力が低下したり、集中力や思考力が低下したりする。平衡感覚や協調性に変化が生じることもある。こうした影響は何年も続くことがある。脳への影響以外にも、化学療法は手足の痛みやしびれ、脱力感、疼痛を引き起こすことがある。驚くことではないが、うつ病になることも珍しくない。

消化器系は一般的に影響を受け、口やのどにただれができる。これらは感染を引き起こし、食べ物の味を不快にすることがある。吐き気や嘔吐が起こることもある。化学療法に伴う体重減少は、食欲不振の結果かもしれない。

脱毛(これは全身の毛髪に影響を及ぼしうる)に加えて、皮膚が炎症を起こし、爪の色や外観が変化することもある。

腎臓や膀胱が刺激を受けて損傷することもある。その結果、足首、足、手が腫れることもある。骨粗鬆症はかなり一般的な問題で、骨折や骨折のリスクを高める。乳がんに罹患し、エストロゲンレベルを低下させる治療を受けている女性は特に危険である。

化学療法は、様々な症状を伴うホルモンの変化をもたらす可能性がある。

心臓が損傷を受けることがあり、すでに心臓が弱い患者は化学療法によって悪化する可能性がある。

化学療法のもう一つの問題は、免疫系にダメージを与えることである。

そして化学療法はDNAを損傷することが知られている。

化学療法はがん細胞の性質を変えるのだろうか?例えば、エストロゲンに感受性のあるがん細胞から、治療がはるかに難しいトリプルネガティブ細胞への変化を引き起こす可能性はあるのだろうか?

さらに、化学療法によって細胞が体中に広がるリスクもある。

最後に、化学療法が多くの患者の死を早める可能性を示す証拠が増えつつある。

製薬会社、がん慈善団体、医師が化学療法を勧めるのは、そこに大金があるからである。この中で最も許しがたいのは、人々を保護するために存在しながら、患者を冷酷に搾取するがん撲滅団体である。

いつものように医学文献は混乱しているが、Annuals of Oncology(腫瘍学年鑑)に次のような記述があった:「化学療法を前もって行うことは、病気全体の転帰には影響しないようである。」

ほとんどの医師はこのことを言わないし、自分自身でも認めないだろうが、抗がん剤は一部の病院で最大50%の患者を死亡させている。イングランド公衆衛生局と英国がん研究所の調査によれば、乳がん患者の2.4%が化学療法開始後1ヶ月以内に死亡している。肺がん患者の場合はさらに悪く、化学療法を受けた患者の8.4%が1ヵ月以内に死亡している。これほど早く患者が亡くなるということは、病気ではなく、治療が原因で亡くなったと考えてもいいように思う。ある病院では、化学療法を受けた肺がん患者の死亡率は50%を超えていたと報告されている。当然ながら、この研究に参加したすべての病院は、化学療法の処方は安全に行われていると主張した。これを受け入れるならば、化学療法の妥当性にも疑問を呈さざるを得ない。この研究では、治療を開始した時点で全身状態が悪い患者については、特に悪い数字が出ていることが示された。

次にこれについて考えてみよう。

英国では、国民保健サービス[National Health Service]が、化学療法薬が流出した場合の対応について包括的なガイドラインを発表している。化学療法剤が床に落ちた場合に従うべき危機的な緊急手順がある。それにもかかわらず、これらの薬剤は人々の体内に投与されている。そして、これらの危険な化学物質の残留物は尿中に排泄され、飲料水供給源に行き着く。(私は数十年前に、処方薬の残留物がどのようにして飲料水に行き着くのかを説明した)

化学療法を受けている患者の多くが、QOL(生活の質)が急落したと報告するのは驚くにはあたらない。

がんに対する標準的な腫瘍学のアプローチは、化学療法を行い、その後がんが再発するかどうか様子を見るというものである。もし再発すれば、さらに化学療法が処方される。悲劇的なのは、多くの患者にとって化学療法は良いことよりも悪いことの方が多いということだ。驚くべきことに、がん患者の4分の1が心臓発作で死亡している。多くの場合、深部静脈血栓症や塞栓症が引き金となり、化学療法による身体的ストレスによって引き起こされる。しかし、このような死は公式の統計には含まれていない—がんの場合も、同様に重要なことだが、化学療法の場合も。大方の商業的目的に合わせて数字をいじっていると言っても過言ではない-そして、製薬会社の製品の素晴らしさを機会あるごとに褒め称え、巨大ながん産業を脅かす可能性のある治療法に疑いの目を向けることを怠らない。

もうひとつ、あなたが知らないかもしれないことがある。

Covid-19に関するロックダウンと懸念の間、化学療法を受けていた患者は治療を中止させられた。治療が免疫系に影響を及ぼすので、コロナウイルスに感染しやすくなると言われたのである。がんと闘うためには、健康な免疫系が不可欠であることは確かだからだ。

医師はおそらくこのようなことは言わないだろうが、すべて真実なので否定はしないだろう。

要するに、製薬会社からお金をもらい、製薬会社とつながりのある医師が審査し、莫大な製薬会社の広告を受け入れている医学雑誌に掲載された臨床試験で説明された治療法だけが、医療関係者に受け入れられているということだ。「査読」試験についてよく話題になるが、これは、製薬会社とつながりのある別の医師が1人か2人、論文を見て承認するということでしかない。

この近親相姦的なシステム全体を表現するのに、「堕落」という言葉は似つかわしくない。

化学療法を受けたい人は受けるべきだ。私は、どんな薬でも自分の助けになると信じて使うことを思いとどまらせるつもりはない。私は、患者が自分自身で正しい決断をするのに役立つような、公平で独立した情報を提供することだけに興味がある。

しかし、あまりにも多くの場合、患者が治療を懇願するのは、まったく当然のことである。そして医師は、少し調べれば良いことよりも悪いことの方が多いかもしれないとわかるにもかかわらず、その治療を行う。化学療法でうまく治療できるがんはごく少数であるが、それはごく少数であり、製薬会社やその手先たちによって不当かつ不合理に成功例として宣伝されているのである。

忘れられているのは、化学療法は患者自身の身体の防御機能をひどく損なう可能性があるということである。

すべての患者は自分で判断すべきであり、自分の状況における化学療法への賛否を医師と話し合うべきである。しかし、すべての患者は、その判断に必要な背景情報を提供される権利があると私は思う。

しかし悲劇的なことに、化学療法に関する無知は、悲しいことに、広く蔓延している。



以下「さてはてメモ帳」様より転載

http://glassbead.blog.shinobi.jp/naturalh/truth%20about%20holistic%20medicine

・ホリスティック医学の真実 

Dr Vernon Coleman

2023年8月26日

※ホリスティック医学とは、効果的で安全な結果をもたらす方法であれば、どのような方法でも患者を治療することを意味する。正統医療と代替医療を組み合わせることを意味する。

「ホリスティック」という言葉は、1926年に南アフリカの哲学者であり政治家であったヤン・クリスチャン・スムッツによって初めて紹介された。彼は、人間全体は肉体的あるいは感情的な部分の集合体以上のものである(そしてそれとはまったく異なるものである)と示唆した。あの暗黒の時代、病棟を練り歩く医師たちが、端のベッドにいる「肝臓」や左から3番目のベッドにいる「膵炎患者」を指していた。何の話かって?まだあるのだ。

しかし、彼らが何を主張しようとも、事実上「ホリスティック」な病院は存在しない。ホリスティックな治療家もいない。ホリスティックな医療を受けたいなら、ホリスティックな患者にならなければならない。問題は、直感的でホリスティックなアプローチは、官僚的で合法的で束縛された医療機関が心地よいと感じるものすべてに反するということだ。医療機関は数十年前に製薬業界に買収された。現代医学は、薬や手術や放射線治療で問題を解決することを目的としており、ストレスや食事の影響を認めていない。予防医学の重要性も認めていない。

薬物療法が唯一の真の解決策であるという神話が、今では何のためらいも恥ずかしさもなく、疑いもなく繰り返されている。医療関係者の多くは、医学の進歩は製薬業界に大きく依存していると信じている。これは議論の対象ではなく、基本的な構成要素、つまり医療生活の事実とみなされている。

それゆえ、製薬会社が所有し管理する医療機関が、いまだにあらゆる代替医療に恐怖の目を向けているのは驚くべきことではない。鍼治療、薬草療法、ホメオパシーの有効性に関する研究プログラムを組織しようとしても、いつも冷笑されるか、見下すような態度で一蹴される。

10億ドル規模の世界的ながん産業、国際的な製薬産業、そして医学の「専門職」(今や「専門職」というより「商売」である)が、オーソドックスな治療法の方が優れているかもしれないと認めるくらいなら、むしろ代替的ながん治療を抑圧しようとするのは、21世紀の偉大なスキャンダルのひとつである。

医師たちは、ホリスティック医療をリップサービスに使うが、彼らが本当に言いたいのは、患者は多種多様な薬やオーソドックスな治療法を試す用意があるということだ。病院の専門医は知的偏狭主義に陥っている。ほとんどの専門医は専門に特化し、また専門に特化している。彼らは不条理なほど偏狭で偏屈で、統合も俯瞰も常識もない。

数十年前から、「ホリスティック[Holistic]」(あるいは、ホーリスティック[wholistic]と表記されることもある)医学の理論的な人気が高まっている。多くの代替医療従事者や一部のオーソドックスな医療従事者は、自らを「ホリスティック」医療従事者であると自称している。しかし、ほとんどはそうではない。ほとんどのジャーナリストは、この言葉を「代替」あるいは「補完」医療の同義語だと不正確に思い込んでいる。しかし、それも間違っている。

この言葉も概念も、1970年代にハイテク医療が発展し、攻撃的で介入主義的な医療が完全に満足できるものではないと感じた患者の間で革命が起こるまでは、多かれ少なかれ忘れ去られていた。

突如として、専門化と細分化がすべてではないという感覚的な感覚が広まったのである。

実際、「ホリスティック」という言葉の使用は、少なくとも理論的には、患者を病気の腎臓や心臓とみなす代わりに、医療専門家が身体的な問題だけでなく社会的な問題にも対処し、近代的な薬理学的手法や外科的手法だけでなく自然治癒の手法を用いることで、患者の身体的、精神的、感情的、霊的なニーズを満たそうとすることを意味していた。

要するに、「ホリスティック」という言葉は、ひとつの態度を表すためのものなのだ。ホリスティックとは、オーソドックスな訓練を受けた医師でも、代替医療を実践する医師でも、同じように実践できる姿勢のことである。多忙な街のヘルスセンターに勤める開業医も、裏の寝室で働くハーブ療法家や鍼灸師と同じように、簡単に「ホリスティック」なアプローチをとることができる。

医療に対する真に「ホリスティック」なアプローチが、患者にとって非常に良いニュースであることは間違いない。

つまり、オーソドックスな医療と代替医療のうち、最も効果がありそうなもの、副作用が出にくそうなものを選び、その人のあらゆる側面を治療し、注意を払うのである。

現代の医師が、高血圧や過敏性腸症候群、喘息に苦しむ患者の身体は治療しても、心は無視するというのは驚くべきことである。

オステオパスが患者の背中を治療し、心を無視するのも同様に奇妙であり、実のところ非科学的である。

真に「ホリスティック」なアプローチの利点は、「ホリスティック」医学が最良のものを使い、最悪のものを避ける機会を提供するだけでなく、異なる種類の治療を併用することで相乗効果をもたらすことができるため、非常に大きい。真に「ホリスティック」なアプローチでは、現代的な薬物、リラクゼーション技術、マッサージの一種を用いて、ひとつの症状に取り組むことができる。

しかし、理論的には「ホリスティック」という言葉は立派な姿勢の変化を意味するが、悲しいことに、施術者がこの言葉の意味や実際にどのように適用すべきかを本当に理解しているという証拠はほとんどない。

誰もが「ホリスティック」な治療家を見つけることができればいいのだが。しかし、期待しない方がいい。冬野菜を掘るときに油に当たる確率と同じくらい高いのだから。

要するに、多くの患者が開業医から真に「ホリスティック」な治療を受けられるとは思えないということだ。ほとんどのトレーニングプログラムは、その性質上、スペシャリストを生み出すように設計されている。医学部は、薬の調剤師や切開師を養成する。そして、他の専門分野を学ぶ時間や意欲のある医療従事者は多くない。

もちろん、ここには大きな経済的阻害要因があることも認識しなければならない。お金を払っている患者に対して、他の専門家を訪ねた方がより良い治療が受けられると勧める開業医がどれだけいるだろうか?

このようなことは、非常に憂鬱なことである。

しかし、「ホリスティック」医療が手の届かないものだというわけではない。ホリスティック」な治療を本当に望むのであれば(そして私の意見では、そうすべきなのだが)、自分や家族の誰かが治療を必要とする場合、自分でコントロールしなければならないということだ。

自分なりの「ピック・アンド・ミックス」アプローチを考案することだ。

それが本当に唯一の賢明な方法なのだ。



・癌の代替療法

2020.1.25

https://clnakamura.com/blog/5437/

※癌患者は、自分が癌にかかる前に、すでに自分の身内が癌によってどうなったかを見ているものである。

医者の言うがままにいわゆる癌の標準治療(手術、抗癌剤、放射線)を受けた。それで助かったのならまだしも、まず、治療の甲斐なく命を落としている。医者は「手を尽くしましたが、癌の病勢に打ち勝つことはできませんでした」と頭を下げる。そうして頭を下げられると、何も言えない。「いえ、こちらこそありがとうございました」と場を収める。

しかし内心は違う。「ほんまかいな」と思っている。抗癌剤治療をやりだしてから明らかに体調が悪くなった身内の姿を、すぐそばで見ている。「治療どころか、死期を早めたんじゃないのか?」それが心の奥深くに潜む本心である。

さて、今度は自分が癌の診断を受けてしまった。身内と同じ轍は踏むまい、と決めているから、とりあえず医者の勧める標準治療は拒否する。

問題はそこからだ。これから、どうしたものだろう?

代替療法の探索を始めることになる。

ビワの種には抗癌作用が確認されている(もっとも、これはビワに限らず、バラ科植物(リンゴ、アンズ、サクランボ、桃、梅など)の種全般に言えることである)。

『アミグダリンの抗癌・抗腫瘍作用は本物か』http://immunopathol.com/PDF/ipp-2-e22.pdf

この論文では、アミグダリン(ビワの種に含まれる成分)が抗癌作用を発揮する機序について考察されている。結論部分で、癌だけでなく、動脈硬化、糖尿病の治療にも有効だと述べられている。

こんなふうに、すでに有効性が実証されているビワの種だが、「ビワ 種」で検索してみるといい。トップに来るのは、なんと、日本医師会監修のこのサイトである。

https://www.med.or.jp/people/knkshoku/biwa/

実に丁寧な作りで、いかにビワの種が危険であるかが力説されている。これだけクソミソにけなされたら、杏仁豆腐の立場はどうなる^^;

すごくわかりやすいページ構成で、かつ、検索のトップに来るということは、相当なお金が動いてるに違いない。

お上が躍起になって「ビワの種、ダメ!絶対!」と強調するということは、つまり、ビワの種は癌に効くということです^^;

そもそもバラ科植物の種は昔から漢方や料理に使われている。

桃の種はトウニン(桃仁)として漢方の生薬そのものだし、杏仁豆腐はその名の通り、アンズの種(アンニン)を風味付けに使っている。呼吸器内科には、咳止めにキョウニン水を好んで処方する先生もいる。メジコンやフスコデが全然効かない頑固な咳も、これ一発で治ったりする。

ビワの種も、漢方では枇杷仁として「肝臓病、浮腫、咳、関節痛、風邪予防」などに効果があるとされている。

大昔から利用してきた生薬なのに、いまさら日本医師会が「青酸が猛毒!」などと危険性をわめきたてても、説得力ないよね^^;

ビワの種がなぜ癌に効くかの機序までわかっているのだから、癌の人は上手に利用すればいい。

ただし「ビワの種で癌が治る!」みたいな過大な期待はしちゃダメだよ。癌になったからには、長らくの不摂生とか生活習慣のゆがみが背景にあるはずで、そこの改善に取り組むのは絶対の必要条件。

そのうえでプラスして、ビワの種とかその粉末がネットで売っているから、試してみるといい。


日本医師会も患者を民間療法に走らせまいとして必死やのぉ笑

でもね、このネットの時代、もう情報の拡散は防げないと思うよ。

患者は、自分の家族が抗癌剤で死んでいくのを間近に見ている。こんなもんが治療じゃない、ということはわかっている。

というか、国(厚労省の役人)だってわかっている。抗癌剤は実は増癌剤で、こんなもんで癌が治るわけがないって、わかっている。

アメリカではその嘘がばれてきて、医者に言われるがままに抗癌剤治療を受ける人が減ってきたから、癌死亡率が減ってきた。

行き場のない抗癌剤の在庫処分場として、日本はいいように使われている格好で、世界で唯一癌死亡率が上昇している。
情報をきちんと仕入れて、自分の命は自分で守る、という意識がないとダメだよ。


ひとつの代替療法に猛烈に期待するのではなくて、効果があるとされている方法をいくつか組み合わせて使うといい。「救われるにはこれしかない!」という視野狭窄は危ういよ(「癌を治すには標準治療しかない!」という思い込みも含めてね)。

当院でも、癌患者にはビタミンC点滴やら各種ハーブやら、いろいろなものを使って対応している。

でもこのやり方でちょっと困るのは、癌が治っても「一体何のおかげで治ったのかよく分からない」っていうね^^;