FB谷崎博征様より 

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=3928814657231227&id=100003081940396

・『イベルメクチンは新型コロナ予防の救世主か??』

イベルメクチン(ivermectin)に関するご質問にパレオ協会のQ&Aにも回答しましたが、ハイドロキシクロロキン(HCQ)と同じく、陰謀説が流布しています。。。。

これにもそろそろ明確な回答をしなければなりません。

イベルメクチンは当初は抗ウイルス効果の高いグリシンと同じメカニズムで作用すると考えられていました(Ivermectin, an unconventional agonist of the glycine receptor chloride channel.J Biol Chem. 2001 Apr 20;276(16):12556-64.)(Molecular determinants of ivermectin sensitivity at the glycine receptor chloride channel.J Biol Chem. 2011 Dec 23;286(51):43913-43924.)。

このイベルメクチンの作用は、寄生虫感染(ワンちゃんの抗フィラリア剤として使用)には有効かもしれませんが、ウイルスに対してはさらに別の重要な作用があることが報告されています。

その作用とは、私たちの細胞の遺伝子が格納されている核内にタンパク質を運ぶ機能をストップさせることです。

ウイルス感染なる病態の場合は、ウイルス(実際は存在しないので、遺伝子の破片とお考え下さい(^_−)−☆)を遺伝子に組み込んだり、ウイルスタンパク質を発現させたりする酵素などのタンパク質の核内への運搬をブロックすることで、抗ウイルス作用を発揮します(Antivirals that target the host IMPα/β1-virus interface. Biochem Soc Trans. 2021 Feb 26; 49(1): 281–295)。

さて、イベルメクチンのように、核内にタンパク質を輸送するシステム(importin (IMP) α/β)をブロックしてしまうと、どうなるでしょうか?

遺伝子操作してこの輸送システムをなくしたマウスでは、メスでは卵巣や子宮が発達せず、プロゲステロン(新型コロナ感染に最も有効なホルモン)産生量が著明に低下しました(

Targeted disruption of one of the importin α family members leads to female functional incompetence in delivery. FEBS J. 2011 May; 278(9):1561-72)。その結果、不妊および受精したとしても死産します(Novel importin-alpha family member Kpna7 is required for normal fertility and fecundity in the mouse. J Biol Chem. 2010 Oct 22; 285(43):33113-33122)(Importin α7 is essential for zygotic genome activation and early mouse development. PLoS One. 2011 Mar 29; 6(3):e18310)。

卵子だけでなく、精子へも悪影響を与えます(Effects of Ivermectin therapy on the sperm functions of Nigerian onchocerciasis patients. Arch. Appl. Sci. Res., 2011, 3 (3):533-543)。

さらに筋肉などの組織も萎縮したようです(Karyopherin Alpha 1 Regulates Satellite Cell Proliferation and Survival by Modulating Nuclear Import.

Stem Cells. 2016 Nov; 34(11):2784-2797)。

また脳神経系の異常、奇形も発生します(Autosomal recessive mutations in nuclear transport factor KPNA7 are associated with infantile spasms and cerebellar malformation. Eur J Hum Genet. 2014 May; 22(5):587-93)。

これは当然の結果です。

環境の変化に応じて、核内にタンパク質を輸送することで細胞の分化、分裂などの司令を出すのですから、それをブロックされると生命の危機に陥ります。

現在イベルメクチンブームで、新型コロナウイルス感染に対する小規模な臨床試験(ある程度の有効性が報告されているが、これも数字のマジック)からコントロール群を置いたランダム化臨床試験が行われています(The broad spectrum host-directed agent ivermectin as an antiviral for SARS-CoV-2 ? Biochem Biophys Res Commun 2021 Jan 29;538:163-172)。

イベルメクチンは予防投与という形で慢性摂取すれば、短期間では明らかにならない様々な問題も必ず中長期ではあらゆる慢性病となって表出してきます。

遺伝子の破片あるいはエクソソームの感染にすぎない新型コロナフェイクパンデミックに、なぜ医薬品(旧時代の遺物。ウイルスも医薬品も両方出どころは同じ(^_−)−☆)を使用しようとするのか理解不可能です。

医薬品はサプリメントと同じく、品質や大量の添加物という問題を内包しています。

特にイベルメクチンのような錠剤では、過去記事でも詳述したように、90%以上は毒性のある添加物の塊になっています。

そもそもある一つの経路や作用をブロックするという医薬品のアプローチそのものが、生命現象というものを理解していない誤ったアプローチであることをこの機会にじっくりと考えて頂きたいと思います。

イベルメクチンの発見もあのロスチャイルドのノーベル賞に輝いたものです。これが何を意味するか(現実社会は権力者の4Dチェス)も合わせて俯瞰して頂ければ幸いです(^_−)−☆。

以上。




ナカムラクリニックの中村医師はこう書いています。

『イベルメクチンはmRNAの増殖に必要なRNAポリメラーゼを阻害する作用がある。
あと、そもそもだけど、イベルメクチンは虫下しですよ。それも、たとえばイベルメクチン12㎎/週という投与量は、寄生虫予防よりもはるかに高用量で、半減期は18~47時間と長く、肝臓で代謝されて糞便として排出され、血中から消えるのに12日かかる。こんなに血中滞留時間が長いと、正常なタンパク合成が阻害される可能性はないのか?特に肝機能に異常がある人の場合、体内に蓄積して妙な副作用が起こったりしないか?そういうリスクにも目を向けるべきだと思う。確かに、SNSにはイベルメクチンの効果を報告する声がある。彼らが嘘をついてるとは思わない。本当に効いたんだと思う。ただ、「2回飲んで効いた」とか、短期間だったり少量だったりする。漫然と飲み続けちゃダメだよ。』



また、イベルメクチンは劇薬指定されています。

https://president.jp/articles/-/49105?page=4



(上)『劇薬』と記載されたイベルメクチンのパッケージ

『処方量によっては重い副作用が出る危険もある

ところで、イベルメクチン(製品名:ストロメクトール)のパッケージには、「劇薬」と記されているのはご存じだろうか?

劇薬とは、「原則として、動物に薬用量の10倍以下の長期連続投与で、機能又は組織に障害を認めるもの」などに該当する薬が指定され、慎重な取り扱いが必要となる。

イベルメクチンは重い副作用が出ていないというのは、寄生虫の治療で1回、もしくは2回のみの服用の場合だ。新型コロナの治療では、イベルメクチンを1回服用するだけでなく、連続5日間の服用ケースや同時に他の医薬品を処方する医師もいる。

東京大学薬学部の小野俊介准教授は、イベルメクチンのリスクについてこう述べた。

「イベルメクチンはCYP3A4という代謝酵素で代謝される薬です。この手の代謝プロファイルの薬剤は、薬の飲み合わせや、肝機能が低下した患者で血中濃度が想定よりも高くなってしまうことがあります。治療において注意が必要な薬です」(小野准教授)』



そもそも、イベルメクチンは脂溶性です。つまり体の脂肪に蓄積されて、水に溶けないので、尿と言う形で排出されない。


gohongi-clinic.com
やれば出来るじゃん、週刊現代!「受けてはいけない、がん免疫療法第二弾」❗(院長ブログ) - 五本木クリニック
https://gohongi-clinic.com/k_blog/977/

まあ、このビタミンCが水溶性であり、大量に点滴しても尿になるんで危険性は少ないですが、ライナス・ポーリングさんが「ビタミンA高濃度治療」なんてものを編み出さなくって良かったです(ビタミンAって水には溶けない脂溶性ですから、大量に点滴したらどんなことになっているのやら⋯)。